3     44句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
水鱧の骨切るリズム手に馴染み 宇都宮敦子 201708
川づたふ風は細けし落シ鱧 井上石動 あを 201708
華やかに湯引きの鱧の反りにけり 岩下芳子 201709
亡き夫は鉾町生れ湯引鱧 中村房子 馬醉木 201709
音程を合はす笛の音祭鱧 黒滝志麻子 末黒野 201709
川風や夫と味はふ鱧の味 秋川泉 あを 201709
鱧食べに三条大橋渡りけり 中谷富子 201710
見物に出るは億劫まつり鱧 片山煕子 京鹿子 201710
骨切りの身の反り返る鱧の椀 長谷川はまゆう 末黒野 201710
鱧寿司や夢の父母割烹着 神田惣介 京鹿子 201711
色を見てふんぎり付けて鱧を買ふ 大日向幸江 あを 201804
眼見て玉子くぐらせ鱧天に 大日向幸江 あを 201804
蒸す街を着くずれてきて鱧料理 中井保江 船団 201805
おっちゃんのおっちゃんによる鱧の皮 中原幸子 船団 201805
鱧睨む錦市場を三往復 鈴鹿呂仁 京鹿子 201808
晩節を汚さぬやうに鱧の皮 和田照海 京鹿子 201810
お囃子の間合ひで運ぶ鱧料理 高木晶子 京鹿子 201811
竹に降る雨の斜めや鱧おとし 大谷昌子 馬醉木 201908
たちまちの白き花びら鱧湯引 平野多聞 201908
忽ちの白き花びら鱧湯引 平野多聞 201908
京の夜の品書にある鱧おとし 西本花音 春燈 201909
リズム良き鱧の骨切り出刃光る 山田天 雨月 201909
板前の白衣まっ白鱧料理 松井季湖 201910
我が卒寿祝ふはらから鱧料理 菅野日出子 末黒野 201910
うから寄り一盞の贅鱧づくし 藤岡紫水 京鹿子 201910
お囃子の近づく四条祭鱧 密門令子 雨月 201911
湯びき鱧素顔のくらし楽しくて 阪倉孝子 201911
鱧の皮遠のきていく笛太鼓 今村千年 末黒野 201911
つくづくと父似の気性まつり鱧 井尻妙子 京鹿子 201911
鱧料理川面は宿の灯を映し 田中藤穂 201912
肛門を見せあえる仲鱧の皮 芳野ヒロユキ 船団 201912
目が合うて生け簀の鱧の仏頂面 鈴鹿呂仁 京鹿子 202009
長雨や錦市場に鱧の皮 本田武 やぶれ傘 202009
水鱧や迷ひ無き人味気なし 柴田佐知子 202010
老鱧に寒のもどりの容赦無し 瀬川公馨 202105
鱧ちりや海の向かうに淡路の灯 田中佐知子 風土 202110
板前の鱧の骨切りあざやかに 豊谷青峰 春燈 202208
坂の上に来れば祝ひの鱧の膳 浜田久美子 六花 202209
坂道を登りて祝ふ鱧の膳 浜田久美子 六花 202209
しながきの余白うつくし鱧料理 阪倉孝子 202209
一徹の鱧の骨切る紺襷 富川明子 202210
同窓の八十路集ふや鱧料理 北野節子 末黒野 202211
玻璃皿の寄する白波落し鱧 平木三恵子 末黒野 202304
祭鱧女ざかりの教へ子と 永淵惠子 202304
鱧→1

 

2023年7月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。