白 雨 2     23句

白雨(ゆふだち)にはしり下るや竹の蟻    内藤丈草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
西海道白雨流木地に鯰 七郎衛門吉保 あを 201709
白雨来と銀座の時計見上げたり 海村礼子 春燈 201709
白雨かな漸く家に辿り着く 赤松赤彦 六花 201710
自転車のサドルを濡らす白雨かな 安藤久美子 やぶれ傘 201710
耳遠き母と見てゐる白雨かな 柴田佐知子 201809
白雨や東海道の一里塚 佐藤喜孝 あを 201808
たぶの木に集まってゐる白雨かな 小原芙美子 風土 201811
英虞湾の真珠筏に白雨かな 山口登 末黒野 201909
五頭龍の動き出したる白雨かな 荒井慈 春燈 201909
街の色奪ひて去りし白雨かな 三好康子 風土 201909
足止めの長き時間を白雨かな 廣畑育子 六花 201912
断層を切り込む白雨なりにけり 廣畑育子 六花 201912
恭しく白雨はじまる匂いかな 池田澄子 船団 201912
白雨くる母との昼餉ゆつくりと 柴田佐知子 201912
白雨かな我が家見んとて外に出る 佐藤恭子 あを 202006
白雨去り前の話にもどりけり 木多芙美子 春燈 202009
白雨過ぎ耳新しくなりにけり 柴田佐知子 202010
白雨来て三塔けぶる港かな 高木邦雄 末黒野 202109
白雨や熊野古道の石畳 西計郎 末黒野 202109
回廊に僧の消えたる白雨かな 浅田光代 風土 202109
夕爾忌や過ぎし白雨のかをる夜 宮崎洋 春燈 202110
八幡宮の階たたく白雨かな 滋野暁 末黒野 202111
白雨きて地下鉄出口人の群れ 小林拓路 末黒野 202111
雲と来る雨脚見ゆる白雨かな 小林文良 春燈 202209
神木の大きく育つ白雨かな 太田良一 末黒野 202209
閃光に耳塞ぎたる白雨かな 大山みさ子 末黒野 202210
白雨来て槐の傘へ隠れこむ 塩貝朱千 京鹿子 202210
白雨去り竹のそよぎの夕ごころ 本郷公子 京鹿子 202212
白雨 →1

 

2023年8月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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