箱 庭 2 42句 釘箱の中箱庭の鷺をりて 能村登四郎 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
箱庭や家人の出入りは勝手口 | 小林朱夏 | 空 | 201409 |
箱庭にキティちやんらの遊びをる | 近藤紀子 | 槐 | 201410 |
箱庭に並ぶ電信柱かな | 瀬島洒望 | やぶれ傘 | 201411 |
箱庭や旅立っときの我がをり | 水野恒彦 | 槐 | 201508 |
箱庭の空は共有してゐたり | 内山照久 | 沖 | 201509 |
箱庭の橋をわたりぬ手をつなぎ | 佐藤喜孝 | あを | 201510 |
箱庭に取り戻したき月日あり | 永淵暫子 | 空 | 201607 |
影生まれ箱庭の景定まれ | 高橋将夫 | 槐 | 201608 |
箱庭の中は赤毛のアンのむら | 本間羊山 | 風土 | 201610 |
俯瞰して人工島の箱庭に | 辻田玲子 | 雨月 | 201610 |
箱庭にヒトデを飾り宇宙めく | 福島せいぎ | 万象 | 201611 |
一帖の箱庭の景草紅葉 | 長崎桂子 | あを | 201612 |
箱庭の主の夢は夜ひらく | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201706 |
箱庭のこの辺に置きたき戦車 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201707 |
箱庭は山崎さんの自信作 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201707 |
箱庭の空に私の目玉あり | 高橋将夫 | 槐 | 201708 |
京都タワーから箱庭の展開図 | つじあきこ | 瓔 | 201709 |
箱庭に転がつてゐる消防車 | 大崎紀夫 | やぶれ傘 | 201708 |
箱庭をガリバーまたぎしてをりぬ | 能村研一 | 沖 | 201709 |
箱庭の土の人形よくしゃべる | 田彰子 | 船団 | 201802 |
箱庭を語る山崎さん囲み | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201806 |
箱庭や夕日を独り占めにして | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201807 |
箱庭の土に蘊蓄ありにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201807 |
箱庭の大木といふ十センチ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201807 |
箱庭に空を見上ぐる人ひとり | 天谷翔子 | 空 | 201811 |
箱庭の空釣人の竿の上 | 岩田公次 | ホトトギス | 201901 |
箱庭は日没後も明るかり | 能村研三 | 沖 | 201907 |
箱庭の類想の景でき上る | 能村研三 | 沖 | 201908 |
箱庭に水を流して風のふと | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 201909 |
箱庭に簡易トイレが置いてある | 瀬島洒望 | やぶれ傘 | 201911 |
箱庭のノアの洪水めく災禍 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202007 |
坪庭に映えし箱庭青尽くし | 植村蘇星 | 京鹿子 | 202008 |
箱庭に希望の種を植えにけり | 中川のぼる | 集 | 202009 |
箱庭の山河に亡き人を招く | 柴田佐知子 | 空 | 202010 |
箱庭の山河寂びゐる村雨に | 能村研三 | 沖 | 202010 |
箱庭の失せて山崎氏は如何に | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202107 |
箱庭の水車音無く廻りをり | 廣瀬雅男 | やぶれ傘 | 202109 |
箱庭まで探るよ夫の失せ眼鏡 | 千田百里 | 沖 | 202110 |
箱庭に一番星が灯りたる | 井上菜摘子 | 京鹿子 | 202207 |
箱庭の街灯ともる真昼時 | 秋山信行 | やぶれ傘 | 202208 |
箱庭や十三人の武者在し | 小山ほ子 | 末黒野 | 202209 |
箱庭に己を置きて仕上げけり | 中村重幸 | 沖 | 202209 |
箱庭 →1 |
2023年8月10日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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