母の日 6       130句

作品
作者
掲載誌

掲載年月

美しき旅路の夜明け母の日よ 稲畑汀子 ホトトギス 201805
毎年よ母の日旅にあることを 稲畑汀子 ホトトギス 201805
祝はれてやはり母の日なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201805
父の日と母の日のあり鯉幟 大日向幸江 あを 201805
母の日や子連れの猿をちらとのみ 山田六甲 六花 201806
母の日や息子に声をかけられし 小林共代 風土 201807
母の日や水平線も入れて撮る 井原美鳥 201807
母の日の珈琲独り淹れてをり 安立公彦 春燈 201807
母の日や亡き子を偲ぶ子守唄 井上正子 春燈 201807
母の日に二度のチャイムや生花便 安藤久美子 やぶれ傘 201807
子供の日過ぎて母の日鴉鳴く 田中藤穂 あを 201807
幼子の母に母の日労はらる 赤座典子 あを 201807
母の日のケーキは小樽より届く 山田暢子 風土 201808
一片の香焚く母の日のははに 鈴木よゆ 馬醉木 201808
母の日の西空仰ぐ夕べかな 藤原若菜 春燈 201808
母の日や母の歳越え独り住む 渡辺若菜 春燈 201808
母の日や母も見てゐる青き空 西岡啓子 春燈 201808
母の日や母の在さば百歳に 懸林喜代次 春燈 201808
待ち合はす母の日母の友達と 辻美奈子 201808
連名に届く花籠母の日よ 本多正子 雨月 201808
母の髪切りて母の日母とゐる 宮本俊子 雨月 201808
母の日や今更妣に倣ふこと 及川照子 末黒野 201808
母の日の母を泣かせてしまひたる 和田華凛 ホトトギス 201809
母の日や大地潤す雨に昏れ。 三輪温子 雨月 201809
母の日の母の素話アメジスト 直江裕子 京鹿子 201809
何事もなき母の日の暮れにけり 岸洋子 201809
母の日や嫌がられても抱き締むる 仲里奈央 201809
母の日をたっぷりとしたスカートで 林田麻裕 201809
母の日や小さき包みがテーブルに 小巻若菜 六花 201810
一本の花少年の母の日よ 今橋眞理子 ホトトギス 201810
母の日や白寿頼みの翼負ふ 池田葉子 春燈 201810
母の日やただ想ひ出を語るのみ 河野昭彦 ホトトギス 201811
母の日や昭和を生きて子八人 石川りゅうし 201902
母の日ややうやく次男決まりさう 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
平成を偲ぶ母の日とはなれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
母の日や運転止めぬてふ八十路 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
母の日や銃後の守りてふ歴史 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
母の日や子は皆違ふ道歩み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
母の日や阿波の夜母と語りもし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
母の日の花贈られて旅に出る 稲畑汀子 ホトトギス 201905
たんぽぽの絮の半円母の日なり 中野あぐり 春燈 201906
犬の死を忘れし母の日向ぼこ あさなが捷 201907
母の日や自分に買ひしものばかり 山田暢子 風土 201907
母の日やぬくみの残る木のベンチ 木多芙美子 春燈 201908
母の日や白き卓布に糊きかせ 岩永はるみ 春燈 201908
孫嫁の気遣ひ嬉し母の日や 小菅礼子 春燈 201908
母逝きて初の母の日来りけり 小泉三枝 春燈 201908
母の日や金の生る木の花ざかり 菅澤陽子 春燈 201908
母の日よははの鼻唄懐しく 千田敬 201908
母の日のなかなか暮れぬ厨かな 山田健太 風土 201908
母の日の炭酸水の気泡かな 横井遥 201908
母の日の紐美しきプレゼント 小林和子 201908
母の日に母丹精の花届く 安齋正蔵 やぶれ傘 201908
母の日の椿の花の首飾り 稲田延子 やぶれ傘 201908
母の日も朝市守る土佐の母 大久保白村 ホトトギス 201909
母の日や会ふべきところを電話して 出口誠 六花 201908
母の日の酸味の強きワイン飲む 出口誠 六花 201908
母の日や洗濯物の宅配便 平居澪子 六花 201908
母の日やちよぼと点とが離れずに 江見巌 六花 201908
母の日や背中丸めて爪を切る 磯野青之里 六花 201908
母の日の恋はれぬ母となりにけり 小田嶋野笛 末黒野 201909
母の日に贈られしシャツの鯨柄 佐藤香珠 船団 201910
母の日や母の形見に風通し 山田閏子 ホトトギス 201910
母の日の妻ヘワインを選びけり 三村純也 ホトトギス 201910
母の日や郷愁の目の蕪村像 西村しげ子 雨月 201910
母の日や蝋燭に灯を点すだけ 松本善一 やぶれ傘 201911
この子らの母でありたる母の日よ 竹下陶子 ホトトギス 201911
母の日の花束嬰のやうに抱き 佐藤千恵 京鹿子 202001
母の日や短縮番号1に母 井原美鳥 202001
靖国の庭にて母の日とおもふ 礒貝尚孝 黄落 202003
母の日の母を忘れて土佐の旅 稲畑汀子 ホトトギス 202005
母の日の花を飾りて四日目に 稲畑汀子 ホトトギス 202005
母の日に好みの物でもてなされ 本郷美代子 やぶれ傘 202007
母の日のお百度参り娘とす 安齋正蔵 やぶれ傘 202007
母の日も野良着の母でありしかな 園部蕗郷 春燈 202008
母の日に涙す豆腐切るだけで 直江裕子 京鹿子 202008
母の日やメモ重箱の上に置く 大塚たきよ 202008
母の日も母の忌も過ぐ沖つ虹 安立公彦 京鹿子 202008
母の日や地球の母ををさな問ふ 阿部さちよ 202008
母の日や妣のちぎり絵壁に吊る 吉田順子 202008
母の日や手造りの花籠に盛り 佐藤まさ子 春燈 202008
母の日の花に添へたる句集かな 岩崎藍 末黒野 202008
母の日やおひたしに盛る花かつお 小澤えみ子 202009
母の日や紙工作の花の束 平木三恵子 末黒野 202009
母の日を越えて呼吸をやめた娘よ はしもと風里 202009
母の日の電話の伝へくる笑顔 今橋眞理子 ホトトギス 202010
母の日や母に説教してしまふ 小林朱夏 202010
古浴衣縫ひ目に残る母の日々 福森順子 京鹿子 202101
母の日に貰ふ造花の香気かな 宮澤靖子 末黒野 202104
母の日のおもちや箱より糸電話 村田あを衣 京鹿子 202105
母の日のははの抽斗ちちがゐる 村田あを衣 京鹿子 202105
母の日や妻に購ふ給湯器 松本鷹根 京鹿子 202106
母の日や届くソックス五本指 須賀敏子 あを 202107
母の日のふたつとどきし予約席 北川孝子 京鹿子 202107
母の日と大きな籠の花が着く 佐藤あさ子 202108
母の日や宅急便の届く音 村手雅子 202108
母の日の自祝シャネルの五番より 千田百里 202108
どの樹にも光あまねし母の日来 長谷川歌子 春燈 202108
母の日やパソコンフリーズしてしまう 平佐和子 京鹿子 202108
母の日の花より庭の薔薇が好き 田中臥石 末黒野 202108
母の日の早ばや済ます一人膳 長尾タイ 末黒野 202108
懐郷や母の日傘の永久の影 長尾タイ 末黒野 202108
母の日やひときは赤き包装紙 政時英華 京鹿子 202109
母の日も母も遥かと思ひけり 岩岡中正 ホトトギス 202110
母の日の母の日記にゐる私 村田あを衣 京鹿子 202205
五十年前の母の日ドル・セント 七郎衛門吉保 あを 202207
母の日の紅一輪の耀へる 谷口一献 六花 202207
夢浮かぶ笑顔の母や母の日に 鈴木としお 春燈 202207
孝行の足りなさ悔ゆる母の日や 鈴木としお 春燈 202207
母の日の上生菓子に花添へて 神山市実 やぶれ傘 202208
母の日の父の遺影の若さかな 高橋将夫 202208
母の日の海より晴れて来たりけり 中村洋子 風土 202208
母の日や気付けば腕を子に借りて 橋添やよひ 風土 202208
母の日の娘と嫁のプレゼント 村手雅子 202208
笑むははの写真に笑みて母の日よ 三浦信行 202208
母の日や小ぶりの鍬を貰ひたる 末黒野 末黒野 202208
母の日に曾孫誕生腰伸ぶる 谷安喜美子 末黒野 202208
母の日や仏の母に会ひに行き 毛利直子 末黒野 202208
母の日や母に健康てふ宝 かのこ 京鹿子 202208
母の日のひそと思へば思はれる 直江裕子 京鹿子 202209
母の日の淋しき酔ひや一夜漬 小田嶋野笛 末黒野 202209
母の日や娘の声の母に似て 池乗恵美子 末黒野 202209
母の日の妻や傘寿の薄化粧 梅田武 末黒野 202209
母の日妣似のか所を子に数へ 杉山くみ子 末黒野 202209
子の電話母の日だからとだけ言ひて 青木朋子 202212
母の日の手紙に混じる鏡文字 仲里奈央 202212
母の日の男そはそはしてゐたる 大西乃子 202212
母の日や歳経るごとに恋ふる日日 星加鷹彦 202302
母の日や母に見られてゐるやうな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
母の日や悌偲ぶ人の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
母の日→1

 

2023年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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