蠅 叩      105句

蠅叩き何でも打ってみたくなる    所崎玲子

蠅取  蠅捕  蠅叩

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
大いなる怒り小さく蠅叩く 中沢三省 風土 199901  
言葉には売り買ひ発す蝿叩 鈴鹿仁 京鹿子 199908  
傍らに蝿叩きおく父の午後 川合広保 俳句通信 199909  
蠅叩く観光地図のど真ん中 松山律子 ヒッポ千番地 199910  
母の持つ角の欠けたる蠅叩 小田道知 円虹 200008  
明らかに打ちたるあとの蠅叩 冨田正吉 200008  
おとうとと実験室の蠅叩 深澤鱶 火星 200009  
そののちの空しづかなり蠅叩 彌榮浩樹 銀化 200010  
好きですと言えばユウコが蠅叩く 小西昭夫 船団 200102  
蝿叩打つとき国を忘れけり 篠原俊博 銀化 200105  
蝿叩反つくり返る癖のあり 松本康司 銀化 200107  
字の上手下手はさてをき蠅叩 柳未央 いろり 200107  
蠅叩十年待つたではないか 中原道夫 銀化 200108  
蝿叩くには手ごろなる俳誌あり 能村登四郎 200108  
蠅叩く音して患部移りけり 森谷彰 銀化 200110  
蟄居とや去年の反りにて蠅叩 松本康司 銀化 200207  
蝿叩地震研究員一人 須佐薫子 帆船 200207  
家を出て来たと云はれし蝿叩 佐藤喜孝 あを 200207  
蠅叩取れば父の眼豹変す 八代嫋 ぐろっけ 200208  
風にふと潮のにほひや蠅叩 関薫子 百鳥 200208  
蠅叩敵前といふ死角あり 佐藤多恵子 銀化 200209  
海近き川広々と蠅叩 望月周 百鳥 200209  
寸前に思ひ出す顔蠅叩 中原道夫 銀化 200209  
天袋より覗いてゐたる蝿叩 竹内悦子 200209  
篤心の母の手擦れの蠅叩 沖祐里 200211  
起臥しの夜の畳に蝿叩き 林田江美 馬醉木 200309  
死ぬ気などさらさらなかり蝿叩 丸山分水 200309  
昭和はや懐しき世ぞ蠅叩 岡本眸 200311  
太白や嘉門次小屋の蠅叩 須佐薫子 帆船 200312  
蠅叩きまだ吊るさるる母郷かな あさなが捷 200312  
派遣隊イラク宿舎の蝿叩 高野良 帆船 200405  
蝿叩まん中破れゐることも 伊藤白潮 200407  
出払つて独身寮の蠅叩 須佐薫子 帆船 200408  
蠅叩愚痴言ふひとに耳藉さず 十河秀子 百鳥 200409  
何百の何千の血や蝿叩き 貝森光大 六花 200409  
甚平のはなさぬ棕梠の蝿叩き 山口奈代 河鹿 200410  
蠅たたき母の遺品と捨てきれず 松浦光子 200410  
蠅叩き真っ正面に拝まれては 山元志津香 八千草 200501  
目は嘘をどこまでつける蝿叩 飛鳥由紀 200501  
更くる夜の女のつかふ蝿叩 辻恵美子 栴檀 200509  
蝿叩き振り廻しをり魚の市 丘あさ如 200511  
蝿叩き下宿の第二芸術論 奥田弦鬼 風土 200601  
逸らされて「面」とひと振り蝿叩き 田中涼子 八千草 200601  
蝿叩き民芸店にありにけり 松下道臣 まんまる 200607  
カーテンと同じももいろ蝿叩 吉田明子 200610  
新品の蝿叩なり宙叩く 伊藤白潮 200707  
蝿叩ほどに重宝されずをり 伊藤白潮 200707  
繕へり亡夫手製の蝿叩き 岡野ひろ子 200708  
勿体をつける間もなく蝿叩く 相良牧人 200708  
蝿叩たたき独りの刻つくる 渡邉友七 あを 200708  
堪へたる後の一撃蠅叩 清水幸治 200709  
蝿叩辞書一頁汚しけり 泉田秋硯 200709  
蕎麦すする手元に棕櫚の蠅叩 大坪景章 万象 200709  
どの会にも不参の夫蠅叩 戸田和子 200709  
黙すこと出来ぬ性なり蠅叩 佐々木秀子 200710  
塩壺に塩のかたまり蠅叩 吉田明子 200710  
山家かな身ほとりにある蠅叩 関根洋子 風土 200807  
交番はいつも留守がち蠅たたき 宮崎左智子 200808  
みな留守のなげだしてある蝿叩 定梶じょう あを 200810  
蠅叩卒寿の父の脇に侍す 鈴木直充 素影 200811  
もてなしの漢の持ちし蝿叩 荒井和昭 200908  
迷ひこむ蛾を追ひかける蝿叩 池田光子 200909  
蝿叩き父の力のまま曲る 高倉和子 200909  
その後の更に知らざり蠅叩 井上信子 200910  
蝿叩き思はぬ力ありにけり遠 山みち子 200910  
潮風や棕櫚くくりたる蝿叩 荒井和昭 200911  
欲しいもの無くて探せり蠅たたき 猿橋洋子 200912  
蠅叩虚子の握りし凹みかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
蠅叩きアダルト画面隠す役 中島玉五郎 201007  
一匹が癪の種なり蠅叩 池田崇 201008  
蠅叩柱に下げて古りにけり 芝尚子 あを 201009  
定年の手持無沙汰や蝿叩 坂本哲弘 山ざくら 201009  
蠅叩きコツンと蠅に当たりたる きくちきみえ やぶれ傘 201011  
蝿叩はや沖合に鮫の出し 小林幹彦 201105  
蠅叩まともに打つにためらひが 木村茂登子 あを 201109  
瘋狂の奥の座敷や蝿叩 柳川晋 201109  
真うしろにある蠅叩さがしけり 小林正史 201110  
西郷も勝もゐぬ世の蠅叩 石田きよし 201111  
蠅叩昭和の暮しありにけり 岩田公次 ホトトギス 201112  
一徹は父親ゆづり蝿叩 石川笙児 馬込百坂 201206  
艀舟畳二枚や蠅叩く 中田みなみ 201209  
手ごたえのありて怖ろし蝿叩 木村茂登子 あを 201209  
このごろの色とりどりの蝿叩 島谷征良 風土 201210  
裏おもて無きはよかりし蠅叩き 原友子 201210  
蠅叩き壊し一匹仕留めたり 久保村淑子 万象 201210  
一徹は父親ゆづり蠅叩 石川笙児 201301  
灘日和渡船に秋の蝿叩き 和田照海 京鹿子 201302  
眠ったふりして握りなおす蠅叩き 貝森光洋 六花 201310  
六人の笑ひ声もて蠅叩く 竹中一花 201311  
露天湯に置かれて秋の蠅叩き 工藤ミネ子 風土 201402  
蠅叩持つてしばらく立ちゐたり 涼野海音 火星 201410  
蠅叩きやや凹みたる方が裏 大崎紀夫 やぶれ傘 201507  
蠅叩き沖まで空の晴れわたり 大崎紀夫 やぶれ傘 201509  
明易き七畳小屋に蠅叩き 神蔵器 風土 201511  
針金の柄がぐにやぐにやの蠅叩 大崎紀夫 やぶれ傘 201607  
又しても指のさかむけ蠅叩 須賀敏子 あを 201610  
二三本ある筈棕櫚の蠅叩き 中川句寿夫 ここのもん 201705  
いただいて来しはメロンと蝿叩 山田健太 風土 201709  
大いなる棕櫚の隙間や蠅叩 山田健太 風土 201709  
埃積む虚子積年の蠅叩 田丸千種 ホトトギス 201711  
母屋より持つて来るは蝿叩 山田健太 風土 201801  
打つことを知らずましてや蠅叩 仲里貞義 201908  
宿題の工作棕櫚の蠅叩 三輪温子 雨月 201910  
蠅叩先の反りたるまま吊られ 大崎紀夫 やぶれ傘 201911  
打つことを知らずましてや蠅叩 仲里貞義 202001  

 

2020年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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