夏 至 3     48句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝より香擋きしめて夏至の雨 大石よし子 雨月 201809
夏至曇り閑かにひと日暮れにけり 寺田すず江 201809
砂時計に合はす心音夏至夕べ 山中志津子 京鹿子 201809
踝に溜まるストレス夏至の雨 井尻妙子 京鹿子 201809
盆の窪夏至もさむしと嘆きつる 齋藤晴夫 春燈 201809
夏至の日のあわうみに雲重く垂れ 松井季湖 201809
野仏を描きし画家は夏至生れ 秋川泉 あを 201809
雨あがりピンクの空を見せて夏至 小巻若菜 六花 201810
夏至暮るる宵の明星うす薄と 安斎久英 末黒野 201810
半刻の美しき落暉や夏至の夕 小倉純 末黒野 201810
海風の抜くるや夏至のテラス席 前川美智子 末黒野 201810
銀紙をチョコの裏よりむいて夏至 渡部ひとみ 船団 201812
雨の夏至気づかず過ぎてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201906
夏至過ぎて何か淋しき心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201906
伊能図の四千万歩夏至の月 能村研三 201907
金文字の包丁塚や夏至の雨 三代川玲子 春燈 201909
夏至来るや薬草汁を夜の卓に 近藤真啓 春燈 201909
夏至の夜の山小屋にある望遠鏡 伊藤隆 201909
夏至の日をゆつくり昇るエレベーター 立石まどか 201909
みづならの葉騒も夏至となりにけり 広渡敬雄 201909
何となく寄る百貨店あすは夏至 柿沼盟子 風土 201909
医者へゆき庭掃き夏至のまだ暮れず 田中藤穂 あを 201909
松籟の空ゆがみたる夏至の夕 住田千代子 六花 201910
ふと淋し夏至を過ぎたる夕日見て 木村享史 ホトトギス 201912
夏至過ぎて何か追はるる心かな 稲畑汀子 ホトトギス 202006
夏至の日の噴水少女らが囲む 中野あぐり 春燈 202008
夏至の日食正直者にしか見えぬ 辻美奈子 202009
夏至の波一際高く打ち寄せる 中西厚子 202009
夏至の雨羽音さやかに聞こえけり 井上静子 202009
縄文遺跡夏至日食に翳り始む 岩木茂 風土 202009
とりどりに夏至の天地の音聞こゆ 雨村敏子 202009
たまさかに行き逢うことも夏至の雨 つじあきこ 202009
包丁に佳奈の銘ある夏至夕べ はしもと風里 202009
今日は夏至なかなか暮れぬ長電話 大山夏子 202011
日食の落日を置き夏至の空 藤浦昭代 ホトトギス 202012
夏至光に朝一礼の宮大工 能村研三 神鵜 202107
夏至の日の酢の物にまづ箸をつけ 谷口摩耶 202108
航跡の色かはりゆく夏至夕べ 澤田英紀 202109
夏至の昼静かに止まりぬ猫のいき 谷田貝順子 202109
黒松の亀甲深き夏至来たる 南うみを 風土 202109
接種して夏至の美空となりにけり 根岸善行 風土 202109
自転軸の傾き変はる夏至の夜 中西厚子 202109
雨滴みな翠玉となり夏至の森 浜田はるみ 202110
夏至夕べ白夜を透視するやうな 頓所敏雄 202110
夏至の日や全方位なる夕茜 関道子 春燈 202110
夏至の没り日長々と見て終わる 日置游魚 202112
夏至なれや直射日光肌を刺す 山下美典 ホトトギス 202112
八十の壁を楽々越して夏至 町山公孝 202208
助手席にシューマンを聴く夏至の夕 谷口摩耶 202208
緊急放送届かぬ窓の夏至あかり 大政睦子 京鹿子 202209
けふ夏至とひとり頷く夕日中 安立公彦 春燈 202209
身の丈が縮む夏至の日の太陽 紗酔 春燈 202209
けふ夏至の暮れて瓶・缶分くる音 千田百里 202209
葉のゆらぎ三毛のびのびと夏至白夜 秋川泉 あを 202209
薄切りのチーズの塩味夏至がくる 祐森司 202209
夏至の夜最後に笑ふ人の居り 中西厚子 202209
夏至の夜の篠突く雨や樋溢れ 上月智子 末黒野 202210
繋留の杭夏至の日の影つくる 服部早苗 202304
夏至→ 1

 

2023年7月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。