原 爆 3    200句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
原爆をのがれし雛のおまなざし 竹下陶子 ホトトギス 200908  
最果を空に探せる原爆忌 ことり 六花 200908  
点し継ぐ悔悟の火色原爆忌 太田實 ぐろっけ 200908  
原爆忌名刺の角が手をつつく 松本圭司 200909  
原爆忌時報に合はす手の湿り 渡辺輝子 200909  
夕暮の原爆ドーム雷火降る 奈佐幸子 200909  
長崎で生死分かちし原爆忌 達山丁字 200910  
原爆忌忘れしギブミ・チョコレート 二宮一知 万象 200910  
消ゆるまで祈る原爆忌の夕陽 木田千女 200910  
余白なく書かれし葉書原爆忌 平居澪子 六花 200910  
手を拭いて黙祷を待つ原爆忌 米山喜久子 200910  
二十歳で爆死の恩師原爆忌 井上正子 春燈 200910  
をさな児の瞳ひた澄む原爆忌 安立公彦 春燈 200910  
原爆忌水豊かなる星にゐて 島ひろし 末黒野 200911  
原爆忌祈りし後の大雨なり 小島三恵 酸漿 200911  
原爆忌堰より水の力瘤 大曽根育代 遠嶺 200911  
戦後てふ何処に生きても原爆忌 福田周草 風土 200911  
水を買ふことにも馴染み原爆忌 古林阿也子 200911  
旅人のごとし原爆忌の朝 飯沼邦子 炎環 200911  
黙祷に少しよろけて原爆忌 井上あい 風土 200911  
万言を尽す写真や原爆忌 松岡和子 200911  
塗下駄に爪化粧して原爆忌 品川鈴子 はらから 200911  
パンドラの箱の開かれ原爆忌 中野京子 200911  
一斉に揺れる吊り革原爆忌 中沢三省 風土 200911  
原爆忌天心は雲寄せつけず 西山春文 200912  
太陽の影といふ石原爆忌 田中良弘 200912  
がらんどうの原爆ドーム秋の空 石原みどり 炎環 200912  
採血につむる眼や原爆忌 萩原すみ 春燈 200912  
天心のふと暗かりし原爆忌 竹下陶子 ホトトギス 200912  
まだ暗き原爆址なり初詣 長谷川史郊 馬醉木 201003  
黙祷の一分長し原爆忌 立石萌木 雨月 201007  
原爆忌大川に時流れゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008  
大川の叫び原爆忌の憂ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008  
かぎりなく湧く雲白し原爆忌 早崎泰江 201008  
原爆忌一番電車ゆれてくる 竹貫示虹 京鹿子 201008  
原爆忌折鶴に足なかりけり 八田木枯 鏡騒 201009  
原爆忌石段を鳥啄むも 八田木枯 鏡騒 201009  
生者より死者暑がりぬ原爆忌 八田木枯 鏡騒 201009  
若竹に目を休めては原爆図 木下もと子 201009  
数へきれぬ釘の錆痕原爆忌 鴨下昭 201009  
梅雨蝶や平和公園の原爆碑 上原光代 酸漿 201009  
語り部の義眼尊き原爆忌 遠山みち子 201010  
原爆ドーム巡る猛暑や口渇き 鈴木照子 201010  
原爆ドームかの炎熱を語り継ぐ 後藤眞由美 春燈 201010  
健気なる子らの声あり原爆忌 鈴木阿久 201010  
ふたたびは許すまじきよ原爆忌 鷲見たえ子 201010  
水飲み場ありて涼しき祈念館 鈴木照子 201010 原爆死没者追悼祈念館
触るるものみな熱もてり原爆忌 内山花葉 201010  
夏空へ折鶴捧ぐ少女像 鈴木照子 201010 原爆の子の像
八月や耳傾ける原爆詩 吉沢陽子 201010  
廃ドーム風化させまじ原爆忌 田下宮子 201010  
内陣に日差し一条原爆忌 佐々木群 201010  
国連のトップ参列原爆忌 田下宮子 201010  
天を指す座像の右手原爆忌 山口キミコ 201010  
鎮魂の雲流るるや原爆忌 中村春宵子 春燈 201011  
語り部は吉永小百合原爆忌 戸田澄子 末黒野 201011  
語り部の歳月重ね原爆忌 西垣順子 201011  
原爆忌語り部たちの老い姿 桂敦子 201011  
原爆の傘の如しや夏の雲 改正節夫 ぐろっけ 201011  
大夕焼原爆ドームの光背に 宮田香 201011  
戦没の兄の心音原爆忌 鴨下昭 201011  
水を欲る声の幻聴原爆忌 田中浅子 201011  
人ごゑに鯉の寄りくる原爆忌 田村園子 201011  
消さうとて消えぬ憶ひや原爆忌 吉村勝也 末黒野 201011  
黙祷のほか術もなき原爆忌 松本幹雄 馬醉木 201011  
放射線治療を受けて原爆忌 苑田ひろまさ 201011  
返し読む原爆句抄蝉の声 石原光徳 酸漿 201011  
汲置きの水沸きにけり原爆忌 林いづみ 風土 201011  
黒い雨読み返しけり原爆忌 石井邦子 酸漿 201011  
黒々と地べたを濡らし原爆忌 平野みち代 201011  
冬めくや原爆ドームあるがまま 稲畑廣太郎 ホトトギス 201011  
めぐり来てまた新たなり原爆忌 小林リン 春燈 201011  
ケロイドは友の勲章原爆忌 家塚洋子 酸漿 201011  
語る人語らぬ人も原爆忌 森田尚宏 201012  
声にならぬ怒りを溜めて原爆忌 丹生をだまき 京鹿子 201012  
原爆忌孫らに話す夕餉時 松尾静代 ぐろっけ 201101  
細雨降る原爆ドーム柳の芽 石田康明 春燈 201106  
原爆は父原子炉は母春の闇 小堀寛 京鹿子 201108  
横丁を出て横丁へ原爆忌 堀内一郎 あを 201108  
原爆忌平和利用に不安かな 横田矩子 201110  
診察へ被爆手帳を原爆忌 鈴木良戈 201110  
小学生の辞の胸に沁む原爆忌 大橋晄 雨月 201110  
目に見えぬ傷に滲む血原爆忌 川崎真樹子 春燈 201110  
識らぬ子も識る子もをりぬ原爆忌 山本孝夫 201110  
鉢植の水を欲しがる原爆忌 本多遊方 春燈 201110  
原爆忌鳩と子供と折鶴と 蓮尾みどり ぐろっけ 201111  
原爆忌ルルドの水の生温し 荒井千佐代 201111  
原爆忌おきなわの塩振っており あかさか鷹乃 ろんど 201111  
緊々と草の念力原爆忌 齋藤晴夫 春燈 201111  
恐ろしき雲原爆忌過ぎてより 大坪景章 万象 201111  
風の音聴いてをりけり原爆忌 高田令子 201111  
黙祷へ水仕の手拭く原爆忌 大村峰子 万象 201111  
巡り来る伴侶もなくて原爆忌 北村香朗 京鹿子 201111  
持ち歩く水ありがたき原爆忌 宮崎裕子 春燈 201111  
ものをいふまへに目つむる原爆忌 荒木甫 201111  
エスカレーター手摺ねばつく原爆忌 田原陽子 201111  
原爆なら何個と愚問にごり酒 篠田純子 あを 201112  
原爆忌その閃光をしかと見し 今井千鶴子 ホトトギス 201112  
宙吊りの赤き半月原爆忌 須賀充子 パミール越え 201206  
平和の世おろそかならぬ原爆忌 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
折鶴や色鮮やかに原爆忌 加納淳子 六花 201209  
黙祷す原爆六十七年忌 神蔵器 風土 201209  
照り返す日に焼かれつつ原爆忌 加納淳子 六花 201209  
てのひらをにぎれば拳原爆忌 神蔵器 風土 201209  
バイエルを祖母とさらふ子原爆忌 谷岡尚美 201209  
一陽来復遠しと思ふ原爆忌 中江月鈴子 201209  
原爆も原発もいらぬ八月尽 向江醇子 ぐろっけ 201210  
平和時にまさかの被爆原爆忌 中本吉信 201210  
落つるもの払へば松葉原爆忌 定梶じょう あを 201210  
指に添ふ指輪歪めり原爆忌 吉田希望 201210  
透明な翅に影あり原爆忌 林昭太郎 あまねく 201210  
県庁は半旗を掲げ原爆忌 竹内悦子 201210  
原爆忌花の如くにトマト浮き 林昭太郎 あまねく 201210  
原爆忌遠き国では五輪沸く 横内かよこ ぐろっけ 201211  
蝉噪の不意に止みたる原爆忌 堀内五齢 春燈 201211  
胸厚き原爆像は天を指す 三浦澄江 ぐろっけ 201211  
食卓に塩のこぼれて原爆忌 布施まさ子 風土 201211  
負ひし背に確かな寝息原爆忌 仲里奈央 201211  
原発は廃止あるのみ原爆忌 神田惣介 京鹿子 201212  
瓦礫積むトラックの列原爆忌 林哲夫 ぐろっけ 201212  
原爆忌山に頂き海に底 中原幸子 船団 201301  
水音に心濡れゆく原爆忌 柿本麗子 千の祈り 201307  
原爆忌いつかは消ゆる水の星 木村茂登子 あを 201310  
鐘を撞く小さき子等や原爆忌 岡野安雅 かさね 201310  
手廂に天日拝す原爆忌 神田恵琳 春燈 201310  
動かせば動く九条原爆忌 小林和子 風土 201310  
原爆忌薬手帖の三冊目 齋藤厚子 201311  
原爆忌被曝などとは言はざりき 山崎青史 ろんど 201311  
原爆忌川の流れは変わらざり 長江修司 ぐろっけ 201311  
原爆忌過ぐや川底渇ききり 荒井千佐代 201311  
献花はや午後には萎れ原爆忌 荒井千佐代 201311  
青空に放つ白鳩原爆忌 上村葉子 風土 201311  
あの日から目をそむけたし原爆忌 長江修司 ぐろっけ 201311  
改憲を唱へし来賓原爆忌 居内真澄 ぐろっけ 201311  
黙ときに雄弁を超ゆ原爆忌 山本無蓋 201311  
ifといふ歴史は悲し原爆忌 杉本薬王子 風土 201311  
折鶴にみ魂を乗せて原爆忌 佐藤淑子 201311  
伝へねばならぬ孫子に原爆の日 松木清川 ぐろっけ 201311  
原爆忌永遠に平和を祷るのみ 久保晴子 雨月 201311  
めくるめく原爆の日や真水呑む 池内結 ろんど 201311  
ポツプコーンぼろぼろこぼれ原爆忌 岩佐英子 京鹿子 201311  
原爆忌福島基金へ貧者の一灯 松本アイ ぐろっけ 201312  
原爆の日のゴリラの檻に人集り 瀬戸悠 風土 201312  
折鶴を解けば真四角原爆忌 北村峰月 京鹿子 201401  
青空ヘビルの稜線原爆忌 火箱ひろ 船団 201401  
退屈も幸せのうち原爆忌 高橋将夫 201408  
原爆忌孫子の代へ回す付け 高橋将夫 201409  
原爆の日五差路に巡査手を振りて 吉弘恭子 あを 201410  
けむりひとつ工都に上がる原爆忌 高橋泰子 201410  
生ぬるき水飲むばかり原爆忌 秋葉雅治 201410  
原爆忌東日本の端にゐて 鴨下昭 201410  
雲の沸く記憶の回路原爆忌 塩路五郎 201411  
原爆忌涙ながらの朗読会 岡野ひろ子 201411  
おのづから髭伸ぶるなり原爆忌 荒木甫 201411  
さうか君原爆胎児か孫居るか 荒木甫 201411  
原爆忌池の底まで日の沈む 安井和恵 201411  
ケロイドの心の疹き原爆忌 中村三郎 京鹿子 201411  
一杓の水の重さよ原爆忌 吉永すみれ 風土 201411  
心して忘れてならじ原爆忌 久保晴子 雨月 201411  
原爆忌伝承者たれ若人よ 川村欽子 雨月 201411  
原爆忌信号渡る鹿の群 北村淳子 ろんど 201412  
原爆の聖霊くだる流灯会 竹下陶子 ホトトギス 201503  
湧きつぎて空閉ざす雲原爆忌 木下夕爾 春燈 201508  
原爆忌さざなみのやうに人歩き改訂 山田六甲 六花 201508  
仮の世の仮にはあらず原爆忌 高橋将夫 201508  
原爆ドームの鉄のよぢれや柿若葉 山口千代子 万象 201509  
原爆忌の恨み生涯地のはてまで 滝沢幸助 春燈 201509  
透き通るレンズに翳や原爆忌 三屋英俊 万象 201510  
一枚の写真の語る原爆忌 大橋胱 雨月 201510  
いつ止むとなき蝉声や原爆忌 安立公彦 春燈 201510  
うみどりのみなましろなる原爆忌 廣瀬克子 春燈 201510  
守備位置に彳ちて黙祷原爆忌 深川敏子 春燈 201511  
お陽様がだいだい色に原爆忌 野村鞆枝 京鹿子 201511  
原爆忌午前三時を覚めてをり 高野春子 京鹿子 201511  
振り返る更に淋しき原爆忌 中村三郎 京鹿子 201511  
雲ひとつなき空なりし原爆忌 柳川晋 201511  
青空の裂けて砕けし原爆忌 有松洋子 201511  
水子てふ原爆の日の子ををがむ 福島せいぎ 万象 201511  
虹色の折鶴絶えず原爆忌 濱谷和代 万象 201511  
語り部の追憶に泣く原爆忌 塩川君子 末黒野 201511  
真つ青な空が語り部原爆忌 濱上こういち 201511  
蛇口から水のどどつと原爆忌 平野みち代 201511  
裏返す石に湿りや原爆忌 高倉和子 201511  
戦中派の祈りは永久に原爆忌 落合絹代 雨月 201511  
原爆忌夫の記憶のきのきのこ雲 宮本俊子 雨月 201511  
人をらぬ平和な宇宙原爆忌 高橋将夫 201512  
黙々と蟻の列なす原爆忌 大橋弘子 末黒野 201512  
原爆忌邦人集ひ千羽鶴 伊吹之博 京鹿子 201601  
原爆を知らざる小鳥来しドーム 竹下陶子 ホトトギス 201603  
原爆忌昨日と違ふ川の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605  
原爆忌高濱年尾邸の燃ゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605  
広島のはだしのゲンや原爆忌 竹下陶子 ホトトギス 201607  
首折りて鶴できあがる原爆忌 永淵暫子 201607  
原爆忌七十年の川の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608  
原爆忌昨日と違ふ川の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608  
原爆忌高濱年尾邸の燃ゆ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608  
あら樫に原爆の日の風吹くよ 山田六甲 六花 201608  
原爆忌柱と言ふは死者の数 田川美根子 201609  
一線を越ゆる恐さや原爆忌 江島照美 201610  
折鶴の飛べざる万余原爆忌 密門令子 雨月 201610 原爆 →4

 

2019年8月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。