原 爆 1     100句

原爆の日の洗面に顔浸けて    平畑静塔

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
戦争を知らぬ子ばかり原爆忌
稲畑汀子
ホトトギス
199808
聴診器胸に祈れり原爆忌
水原春郎
馬醉木
199810
かく晴れてしづかな朝や原爆忌
野沢しの武
風土
199811
原爆忌その日小諸に虚子在りし
今井千鶴子
ホトトギス
199812
巨大海藻ジャイアントケルプの森や原爆忌
黒田さつき
船団
199812
原爆ドーム寒用蒼く照らしけり
田井はつゑ
雨月
199901
秋晴れや原爆ドームに空ありぬ
秋山深雪
船団
199903
病床に坐し原爆忌の正午
米澤弓雄
船団
199903
まなかひに原爆ドーム薔薇芽吹く
朝妻力
俳句通信
199904
炎天下原爆ドーム罅育つ
西村和子
火星
199905
原爆忌路面電車のゆらめき来
西村和子
火星
199905
吊皮に伸びる百の手原爆忌
神蔵器
199905
平和てふ重たきものや原爆忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
199908
被爆せし友も老いけり原爆忌
山本潤子
いろり
199909
地より灼け天より灼くる原爆碑
長谷川閑乙
馬醉木
199910
原爆忌しじまの底の鳩の声
山崎赤秋
春耕
199910
原爆忌知らざる世代多くなり
山本潤子
いろり
199910
午後よりの雲に覆はれ原爆忌
入野田干寿子
199911
蝉声の早鐘を打つ原爆忌
上柿照代
馬醉木
199911
過去と言ふ言葉の失せよ原爆忌
中島徳子
酸漿
199911
眼底にモニターの碧原爆忌
河内健
海程
199911
樹の洞に宿る若木や原爆忌
関根洋子
風土
199911
雨粒の砂にしみこむ原爆忌
首藤知茂
199912
原爆忌二十一世紀の見える
塙告冬
ホトトギス
199912
原稿の枡目原爆忌では埋めぬ
相原左義長
海程
199912
潮の香の川のぞきこむ原爆忌
柿沼盟子
風土
200001
かげらふや原爆浴びしマリア像
田中藤穂
水瓶座
200002
ゆううつのばくだんかかえて原爆忌
わたなべじゅんこ
鳥になる
200003
原爆忌川は流れてゆくばかり
稲畑汀子
ホトトギス
200008
戸袋の中なまぬるき原爆忌
能村研三
200009
病床に祈りの手組む原爆忌
水原春郎
馬醉木
200010
水飲んで心しづめり原爆忌
水井千鶴子
風土
200011
原爆忌被爆の父の念珠持ち
末廣紀惠子
円虹
200011
灼くる日のかの日と同じ原爆忌
末廣紀惠子
円虹
200011
原爆忌祈る五万の中に吾も
末廣紀惠子
円虹
200011
語り継ぐ五才の記憶原爆忌
末廣紀惠子
円虹
200011
黙祷に五才の回顧原爆忌
末廣紀惠子
円虹
200011
ぼうふりの身を振りやまず原爆忌
進士元五
200011
浦上川万燈流し原爆忌
安陪青人
雨月
200011
黙祷のまなうら真赤原爆忌
立石萌木
雨月
200011
原爆ドーム何か失せゆく旱かな
立石萌木
雨月
200011
原爆投下時刻洗濯機が廻る
立石萌木
雨月
200011
日時計の陽に逆らひし原爆忌
平居澪子
六花
200011
原爆忌死者の名簿を虫干しす
永野秀峰
ぐろっけ
200011
灘蔽ふ日の烈々と原爆忌
石本百合子
馬醉木
200012
母は折れて一眼レフよ原爆忌
若森京子
船団
200102
中東の立松和平原爆忌
時枝武
船団
200105
原爆忌言ひ出す母は背をのばし
鎌倉喜久恵
あを
200109
めし噛みをり原爆八時十五分
神蔵器
風土
200110
吹つとんで針なき時計原爆忌
原田暹
百鳥
200110
病むおのが総身疼く原爆忌
佐々木春子
200110
黒豆の煮つめられゆく原爆忌
吉田汀史
200110
その時の今蘇える原爆忌
山本潤子
いろり
200110
被爆者の手帳は重し原爆忌
山本潤子
いろり
200110
草も木も育ち広島原爆忌
山本潤子
いろり
200110
生きて今友ある安堵原爆忌
山本潤子
いろり
200110
原爆忌ボトルの水を買ひにけり
山本潤子
いろり
200110
原爆忌バナナ一気に雀斑噴く
山中宏子
200111
原爆忌抱卵の眼の険しかり
甲斐よしあき
百鳥
200111
核の根をいまだ断ち得ず原爆忌
落合由季女
雨月
200111
知覧にあり原爆の日の天仰ぐ
栗山恵子
雨月
200111
原爆の日の空を見る土を見る
富田直治
春耕
200111
秒針のピタリ止まりし原爆日
市橋香
ぐろっけ
200111
蒼空にたましい還る原爆忌
貝森光大
六花
200112
卯の花や「原爆の図」の美術館
林裕子
風土
200208
兄永久に二十のままや原爆忌
辻本みえ子
馬醉木
200210
水槽に魚の暴れる原爆忌
宮城白路
風土
200210
広島支店立ちしその日や原爆忌
横林誠二
200210
一声を上げて蝉落つ原爆忌
上原光代
酸漿
200210
原爆忌近づき待たる句集あり
磯野しをり
雨月
200210
消ゆ記憶消えざる記憶原爆忌
塩川雄三
築港
200210
炎天の原爆ドーム骨だらけ
塩川雄三
築港
200210
ぽつかりと穴あいてゐる原爆忌
岸直人
築港
200210
まなじりに塩生れ出づる原爆忌
松井のぶ
200210
慟哭のごと鳴く牛や原爆忌
渕脇登女
200211
ふつふつと米炊く香り原爆忌
前田陽子
200211
下積みの折鶴のこゑ原爆忌
八染藍子
200211
風通す部屋の隅まで原爆忌
槻木珠美
銀化
200211
病床にゐて原爆忌敗戦忌
守屋井蛙
酸漿
200211
約束を確かめるごと原爆忌
丸山敏幸
200211
墨文字の乾くはやさよ原爆忌
濱地恵理子
200211
モノクロの映像に泣く原爆忌
鈴木喜三郎
ぐろっけ
200212
過ぎし事夢にはすまじ原爆忌
向江醇子
ぐろっけ
200212
裸木や原爆の図を見てきし日
尾上直子
200301
検診の夫を待ちゐて原爆忌
刈米育子
200302
原爆の日や青臭き濠の風
田中美智代
200302
川を見る歴史の果に原爆忌
稲畑廣太郎
ホトトギス
200308
逃げ水の果に広島原爆図
河内桜人
京鹿子
200308
原爆のドーム囲めり火の躑躅
澄田玄志郎
築港
200308
火の国の上に火の星原爆忌
鷹羽狩行
200309
肩に触れ揚羽きてをり原爆忌
中里カヨ
酸漿
200310
飲み干して折るストローや原爆忌
徳丸峻二
風土
200310
喫煙を至福の刻に原爆忌
浜明史
風土
200310
手話の声世界に届け原爆忌
福島とみ
帆船
200310
原爆忌生命奪ひしきのこ雲
大森玲子
築港
200310
原爆忌ペツトボトルの水を買ふ
房安栄子
築港
200310
水筒に一滴もなし原爆忌
森下康子
200311
せつせつと蜂が穴掘る原爆忌
栗原広志
200311
梅雨明の宣言いまだ原爆忌
村上沙央
200311
地球儀の軸心錆びて原爆忌
木場田秀俊
200311

 

2019年8月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。