炎 天 4    200句

炎天へ打つて出るべく茶漬飯   川崎展宏   秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
円陣を解き球児散る炎天下 川崎光一郎 京鹿子 200810  
炎天を来て観音へしづかな瞳 稲見寛子 炎環 200810  
炎天や堂島川の大曲り 助口弘子 火星 200810  
無期徒刑うたれしをとこ炎天下 岸はじめ ぐろっけ 200810  
炎天の石一つ積む遊女墓 宮川みね子 風土 200810  
卒哭の塔婆を抱き炎天下 浜福惠 風土 200810 百日忌=卒哭忌
炎天や仏に水を奉じけり 奥山絢子 風土 200810  
炎天や位牌を黙の観月橋 荒木甫 200810  
炎天をくるエルメスの紙袋 大崎紀夫 やぶれ傘 200810  
新宿の炎天のガム踏んじやつた きくちきみえ やぶれ傘 200810  
炎天に矢印を持ち立つ男 瀬島洒望 やぶれ傘 200810  
炎天来てコローの森の深緑 田中藤穂 あを 200810  
炎天や平和の礎に生者われ 勝原文夫 ペン皿 200811  
炎天下対すはロダン「地獄の門」 勝原文夫 ペン皿 200811  
国恨む兵墓整列炎天下 泉田秋硯 200811  
炎天下記憶の底に飢の日々 野中啓子 200811  
炎天へ伸び半鐘の鉄梯子 若井新一 200811  
炎天に甍家並みの遺産かな 四條進 200811  
炎天を逃げ飛び込めば武家屋敷 四條進 200811  
炎天や葉の鈍色を愛づるなり 本多俊子 200811  
炎天や開けつ放しの閻魔堂 高橋宏行 遠嶺 200811  
師の訃報胸に炎天さまよへり 出来由子 200811  
炎天下挑戦的な靴の音 天野正子 200811  
炎天や刃秘めたる外科病棟 荒木甫 200811  
炎天をまつすぐに来て母の家 山田暢子 風土 200811  
息つぎの口は三角炎天下 高木美波 万象 200811  
炎天に手拭濡らし地引網 鈴木多枝子 あを 200811  
己が影ふみ炎天の北野坂 浅井青陽子 ホトトギス 200812  
炎天の沖に出たがる帆が並ぶ 岩垣子鹿 ホトトギス 200812  
陽関を出づ炎天とただ炎気 原田達夫 200901  
炎天を戻りて何もかも白紙 柴崎英子 200901  
炎天の蝶の精根飛びつづけ 瀧春一 深林 200901  
炎天の色は冷めたし凌霄花 瀧春一 深林 200901  
峽も炎天花よりも蝶の彩さまざま 瀧春一 深林 200901  
麻酔より覚めて炎天憂ひをり 岡田満壽美 夢のごとしと 200904 父膝関節手術
炎天の岩もわれらも息づけり 伊藤白潮 200905  
炎天を夜の星空につなぎたし 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
炎天に出て行く人に声をかけ 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
炎天や大道芸は影持たず 鷹羽狩行 200907  
銅像となりて立つなり炎天下 片山由美子 200907  
炎天を来たる頬骨張りてゐし 山尾玉藻 火星 200907  
炎天や鎌首あげてクレーン車 あさなが捷 200907  
君の目と炎天によろめいてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200908  
炎天の塔はるかなる古都白し 小澤克己 遠嶺 200908  
炎天や窯場への道坂多く 内藤秀子 200908  
炎天の石工おのれの影穿つ 吉原一暁 200909  
炎天下街はゴーストタウンめき 三川美代子 200909  
炎天やグリコの走者静止して 掛井広通 200909  
炎天にいどむ色にて夾竹桃 渡邉友七 あを 200909  
炎天や墓も大きく紀伊国屋 須賀敏子 あを 200909  
井が深し炎天を来て覗く時 定梶じょう あを 200909  
何か降る底ぬけ晴れの炎天下 神蔵器 風土 200909  
炎天のはした盲導犬の行く 神蔵器 風土 200909  
炎天や血を売りし手がコッペ買ふ 竪山道助 風土 200909  
潮鳴りに雄松林の真炎天 遠藤真砂明 200909  
炎天や耳鳴りだけの無音界 楠原幹子 200909  
戰爭中はと話し出す炎天下 鎌倉喜久恵 あを 200909  
赤も黄も嫌はるるなり炎天下 泉田秋硯 200910  
炎天を来て心音を整へる 田村すゝむ 風土 200910  
霊柩車炎天押して扉開く 池田光子 風土 200910  
炎天をけむりのごとくすれ違ふ 浅田光代 風土 200910  
炎天のわが影を押し進め行く 山内四郎 春燈 200910  
炎天下石もて滅菌してゐたる 加藤みき 200910  
炎天の日のモザイクのマリア像 中島陽華 200910  
炎天や娑伽羅竜王どこにゐる 近藤喜子 200910  
炎天の白鬚橋のあをみたる 安藤久美子 やぶれ傘 200910  
炎天のカラクリ時計へ肩車 二宮一知 万象 200910  
炎天を訪ね訪ねてくひな塚 高木典子 雨月 200910  
炎天を来て誰よりも元気者 山本無蓋 200910  
炎天のマウンドシャドウピッチング 荒木甫 200910  
炎天や息ひそめたるガスタンク 荒木甫 200910  
炎天を来て石段の高きこと 齋藤厚子 200910  
炎天下ピサの斜塔をたづね得し 檀原さち子 酸漿 200910  
炎天下踏み出す影をさがしをり 古林阿也子 200910  
ふらふらと又炎天へ出てゆける 岩垣子鹿 ホトトギス 200911  
我も汝も戦争知らず炎天下 常盤優 炎環 200911  
炎天下バンダナ巻けば老とても 泉田秋硯 200911  
炎天の熱気鎮めて月のぼる 泉田秋硯 200911  
炎天や貨車のブレーキ鉄の音 吉田裕志 200911  
炎天へ勝利の校歌湧く涙 植山美代子 200911  
炎天より戻るに一人殖えてゐる 水野恒彦 200911  
炎天の日を跳ね返す駐車場 羽賀恭子 200911  
炎天を穴より覗く飼ひうさぎ 古田カイ 万象 200911  
炎天や象形文字の鳥けもの 荒井千佐代 200911  
家にこゑ忘れて来たり炎天下 織田高暢 200911  
炎天のどこかにふかく礼拝す 中村恭子 200911  
炎天に干す俎板とたましひと 小林正史 200911  
炎天下鳩も鴉も来なくなり 舷越美喜 京鹿子 200911  
炎天を支ふ老杉藩祖廟 池内結 ろんど 200912  
炎天下満車のコインパーキング 瀬島洒望 やぶれ傘 201001  
整列のかけ声揃ふ炎天下 石川叔子 201002  
炎天を支へきれずに降らすもの 稲畑汀子 ホトトギス 201007  
同穴を果さんとゆく炎天下 竹貫示虹 京鹿子 201007  
炎天のをとこがをとこ翳らせて 鳥居おさむ ろんど 201007  
炎天へ出て恋ひはじむ伎芸天 鳥居おさむ ろんど 201007  
炎天に男の旅は怯むなし 河口仁志 201008  
めりめりと地を踏み歩く炎天下 ことり 六花 201008  
炎天にマイケルジャクソン追悼碑 松田和子 201009 一周忌
炎天にバス待つ人のまばらなり 大松一枝 201009  
炎天下多佳子旧居の石の門 木下慈子 馬醉木 201009  
炎天を来てしばらくのまくらがり 舩越美喜 京鹿子 201009  
炎天を消して托鉢僧の行く 神蔵器 風土 201009  
炎天を来し弓袋寝かされし 山尾玉藻 火星 201009  
太陽の光重たし炎天下 大島みよし 201010  
炎天下驢馬は優しき目を伏せる 塩路五郎 201010  
スカイツリーの炎天衝くや鳶職とびの業 北尾章郎 201010  
炎天下草縮みをり河川敷 大島みよし 201010  
炎天下のビル解体をテロかとも 泉田秋硯 201010  
駐在も魞覗きゐる炎天下 土田亮 末黒野 201010  
炎天に棒一本の日影かな 本多俊子 201010  
炎天と油絵は同質かもしれず 森さち子 201010  
看護師の前髪に炎天の匂ひ 森さち子 201010  
少年が鉄棒見上ぐ炎天下 荒木甫 201010  
炎天来てフォークダンスの輪に入りし 仁平則子 201010  
ロダン像泰然として炎天下 荻龍雲 201010  
炎天に水欲り絶ゆる命あり 鈴木阿久 201010  
炎天の菓子屋横町影溶くる 本多遊方 春燈 201010 川越
炎天のB52てふジュラルミン 大湾宗弘 万象 201010  
炎天や影ゆるぎなき大欅 吉村光子 万象 201010  
炎天やかげおくことはゆるされず 豊田都峰 京鹿子 201010  
なに見るとなき炎天のひとり佇ち 遠藤真砂明 201010  
電柱の影さへちぢみ真炎天 菅谷たけし 201010  
出棺の曲弾き了へて炎天へ 荒井千佐代 201010  
師の句碑に弟子や孫弟子青炎天 大畑善昭 201010  
黒揚羽ひとり舞台や炎天下 三井公子 酸漿 201010  
牛積みし貨車長々と炎天下 沖倉好秋 酸漿 201010  
昼顔や開かぬ踏切炎天下 小黒加支 酸漿 201010  
炎天下狂ひ咲きたる藤の花 上藤八重子 酸漿 201010  
炎天下古紙回収の車去る 早崎泰江 あを 201010  
叫ぶかに炎天の雀唄ひ出す 渡邉友七 あを 201010  
炎天下耐へて無言の喫煙所 鎌倉喜久恵 あを 201010  
炎天を臓器移植の箱走る 佐藤喜孝 あを 201010  
炎天に立ち向かふかに鶏頭花 早崎泰江 あを 201010  
炎天の日本列島ゆらぎをり 安本恵子 201011  
鼠取りの巡査は元気炎天下 和田森早苗 201011  
炎天や石の羅漢を焦しをり 辻井ミナミ 末黒野 201011  
炎天に長崎の鐘のみ響く 山田智子 201011  
炎天を延ひづつて来る生魑魅 瀬川公馨 201011  
佐多岬沿ひに漕ぎだす炎天下 飯塚ゑ子 火星 201011  
くらがりを抜け炎天の天守閣 渡邉美保 火星 201011  
炎天や巡回バスに客ひとり 齋藤厚子 201011  
炎天を背負うて来たる部活の子 佐々木秀子 201011  
影ばかり歩いておりぬ炎天下 松田都青 京鹿子 201011  
炎天のむつとかむさり退院す 川崎光一郎 京鹿子 201011  
昇る日にはや炎天のきざしあり 菊地惠子 酸漿 201011  
炎天に外出止められ八十翁 改正節夫 ぐろっけ 201011  
大狸に十円供へ炎天へ 篠田純子 あを 201011  
炎天に近づく心地歩道橋 桂敦子 201012  
炎天のサイゴンの町行商女 西岡裕子 201012  
箭を咬ます藁一筋や炎天下 吉村摂護 201012  
炎天を来て荷崩れのごとく座す 大橋伊佐子 末黒野 201012  
炎天を裏から剥す悉皆屋 佐藤真隆 京鹿子 201012  
炎天下道ゆつくりと坂がかり 島谷征良 風土 201012  
炎天下曳き出されゆく貨車ながし 小島芦男 ろんど 201012  
炎天の墓に卒塔婆を立てにけり 國保八江 やぶれ傘 201012  
黙々と稼ぐ自販機炎天下 山口天木 雨月 201012  
炎天の地から生まれて来たる風 永田勇 六花 201012  
炎天下来しこと確か宅急便 井口初江 酸漿 201012  
炎天の熊野の鴉身じろがず 辻本俊子 京鹿子 201101  
炎天の空へと田稗突き立ちぬ 阿久澤利男 やぶれ傘 201101  
炎天を驢馬で下り行く岬道 大西まりゑ 酸漿 201102  
西に北に炎天続く旅続く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
炎天やこの高気圧何処か行け 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
炎天の犬山城の見えしより 稲畑汀子 ホトトギス 201107  
忠烈祠の衛兵不動炎天に 竹内悦子 ちちろ虫 201108 台湾の旅
炎天に地球の自転止まりさう 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
炎天に一歩踏み出すまでの笑み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
炎天下煙草吸ふのもためらひて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
シーレ展炎天に出てふらつけり 柳澤宗正 万象 201108  
炎天のペコちゃん人形話好き 森下康子 201109  
五百羅漢声なき声を炎天に 岡佳代子 201109  
炎天下贖罪のごと畠を打つ 松岡和子 201109  
観音の腰を洗ふや炎天下 山田春生 万象 201109  
墓に焚く炎天の火の涼しかり 神蔵器 風土 201109  
炎天の蟻のごとくに会葬者 生田恵美子 風土 201109  
石仏にすがるふじ壷炎天下 塩路隆子 201110  
形あるものみな溶けるかに炎天下 宮田香 201110  
炎天にハチ公バスが灼けて着く 森下康子 201110  
炎天に口をすぼめてをりにけり 浅田光代 風土 201110  
炎天に目の前を行く脹脛 佐野つたえ 風土 201110  
鉾組んで炎天に陰生まれけり 池田光子 風土 201110  
炎天に生き生き跳ねる鉾の縄 池田光子 風土 201110  
炎天をくぐりて来たる入浴車 林いづみ 風土 201110  
炎天下焦げつきさうな救急音 仁平則子 201110  
炎天のスクランブルを駆け抜けぬ 山本茂子 末黒野 201110  
炎天の横断ひとり遅れまじ 吉田陽代 201110  
炎天を漕ぐやからすの羽根ぢから 望月晴美 201110  
炎天や地に生きし義姉地に還す 望月晴美 201110 四十九日
炎天へ翔つ絶壁の蒼鷹 遠藤真砂明 201110  
炎天の奥を起重機さぐりをり 田所節子 201110  
炎天へ脚立伸ばして誰もゐず 楠原幹子 201110  
炎天は喝采に似て俳優碑 諸岡和子 201110  
炎天のソーラーパネル畏まる 清水佑実子 201110  
原子炉の溶けて流るる炎天下 吉村摂護 201110  
炎天にすつぽり光発電す 年森恭子 ぐろっけ 201110  
草も木も土もなき道炎天下 高橋将夫 201110  
炎天に踏み出す吾の屈折率 水野恒彦 201110  
炎天や吾に鋭き犬歯欲し 有松洋子 201110  
炎天の瓦礫に向かひ合掌す 川端俊雄 火星 201110  
炎天を太郎の太陽笑ひけり 矢口笑子 春燈 201110 炎天→ 5

 

2020年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。