遠 足 1   200句

遠足や出羽の童に出羽の山    石田波郷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
遠足の声にふくらむ山の駅
杉本艸舟
ぶどうの木
199806
遠足のこゑの折れゆく飛鳥みち
長谷川翠
馬醉木
199902
遠足の子等に覗かす望遠鏡
吉永克巳
199904
潮風をまともに受けて遠足児
今井妙子
雨月
199905
遠足の端に父ゐる写真かな
頓所友枝
199907
遠足へ行く子に家族起さるる
谷添睦子
199907
弥勒拝み遠足子去りまた来る
大橋敦子
雨月
199907
笛に散り笛に集まる遠足子
金森教子
雨月
199907
遠足子新任教師もみくちやに
落合由季女
雨月
199909
天に鳶地に遠足の子ら翔くる
小島みつ代
199909
遠足にゆけぬ日の子のゆでたまご
三神あすか
ヒッポ千番地
199910
遠足のバスはたこやき吊り輸揺れ
塩見恵介
船団
199912
遠足の列地下道に吸ひ込まる
藤田寿子
ぐろっけ
200004
遠足の列突堤にちぢみけり
山尾玉藻
火星
200005
駅を出て遠足に遭ふしばし蹤き
東八朗
200006
遠足の子等丘に散る昼の鐘
神山喜美代
遠嶺
200007
遠足の少女は獏の前去らず
利根川博
銀化
200007
遠足の帽みな動く座してなほ
宿谷晃弘
200008
声高く遠足の子の水遊び
荒川優子
春耕
200009
遠足にいつまで従いて来る卵
利根川博
銀化
200105
遠足の列の尻尾が消えるところ
山田弘子
円虹
200106
遠足の付添ひうしろ向きに行く
岩永恵子
百鳥
200106
遠足の声百穴にちらばれり
唐沢静男
春耕
200107
遠足の親類の子が通りけり
横田晶子
風土
200107
遠足のすぐに食出す列長し
青木政江
酸漿
200107
じやんけんは滅法強き遠足子
品川鈴子
ぐろっけ
200107
遠足の声々男女わかたねど
品川鈴子
ぐろっけ
200107
遠足と遠足出合ふ札所寺
永野秀峰
ぐろっけ
200107
ケーブルカーより遠足の子等はじけ
市橋章子
ぐろっけ
200108
先生と来る遠足の最後尾
木下仁司
200109
鵙日和遠足声を先立てて
村上田鶴子
風土
200202
遠足の子の賑はひに乗り合はす
登坂章一
春耕
200204
笛鳴つて遠足の列すぐ直る
桑田眞佐子
火星
200205
船を数へて遠足の指・指・指
遠藤真砂明
200206
城石にまとめて遠足子のリュック
金森教子
雨月
200206
遠足子乗り来て車内日の匂
山田天
雨月
200206
遠足や手をつなぐ子とつながぬ子
船山博之
百鳥
200207
鬼ケ島退治のやうに遠足児
山田弘子
円虹
200207
女木島
字余りのやうな子も遠足の列
丸山分水
200207
遠足児藩校に入る列なして
金田美恵子
ぐろっけ
200207
母寝込み祖母が連れ添ふ遠足日
浜野愛子
築港
200208
水筒の水も跳ねゐる遠足子
藤井豊子
築港
200208
遠足のざわめき統べるホイッスル
峰尾秀之
200209
遠足は今年も和田浜磯と決め
増田祐三
帆船
200304
遠足の子の散らばりし野の光
三代川次郎
雲の峰
200305
遠足やパンタグラフが来て止まる
近藤栄治
200306
灯台見え遠足の列乱れけり
志摩陽子
200306
回転ドア遠足の子のふたりづつ
杉浦典子
火星
200306
長堤の遠足の足めまぐるし
植竹美代子
雨月
200306
村のバス来て分校の遠足日
神原操
雨月
200306
遠足が神苑に来て退屈す
塩川雄三
築港
200307
遠足の列を呑みこむ大仏殿
大木よしえ
築港
200307
遠足の列石段を埋め尽す
相川幸代
百鳥
200307
遠足の子等を無視してパンダ寝る
宮川秀穂
200308
遠足の子ら乱入す通勤電車
木村みかん
200308
遠足の列の追ひたてられ通し
鈴木一明
築港
200308
フレッシュマン遠足めきて丸の内
稲畑廣太郎
ホトトギス
200404
遠足の声のかたまり遠ざかる
鷹羽狩行
200405
遠足の乗りし電車の浮力かな
鈴掛穂
200406
遠足の餓鬼大将の生き生きと
塩川雄三
築港
200406
遠足がはしやぐ新型電車来て
辻本善一
築港
200406
遠足の大柄小柄仲良くて
辻田忠俊
築港
200406
遠足のしんがりの子が走り来る
志水千代子
雲の峰
200406
遠足の子に高々と象の鼻
前田雅章
雲の峰
200406
遠足が足を投げだす勅使門
塩川雄三
築港
200407
遠足の二列縦隊すぐ崩る
国包澄子
築港
200407
遠足のがやがやと来て銭洗ふ
山内なつみ
万象
200407
遠足の声が駆け出す動物園
坂口美代子
河鹿
200407
老人の遠足統べる声の嗄れ
加藤峰子
200407
血止め草遠足の子の膝小僧
淺場芳子
万象
200408
遠足の一人に問へばみな答ふ
矢島久栄
200408
吊橋を渡る遠足五人づつ
高野良
帆船
200503
改札を遠足とめどなく出づる
宮津昭彦
200504
遠足のしんがり羊追ふごとく
石渡雁聲
築港
200506
遠足の園児二列で名画見る
三橋早苗
ぐろっけ
200506
遠足の子にぴんと立つ驢馬の耳
江崎成則
栴檀
200506
救世観音遠足の子と拝しけり
今井すえ子
200506
遠足のみんなの靴に砂光る
房安栄子
築港
200507
一輌にどの子も喋る遠足子
三井公子
酸漿
200507
佛足石遠足のこゑとりまける
山岸治子
馬醉木
200508
遠足の猿山前に集合す
卓田謙一
万象
200508
石舞台遠足の子らちりぢりに
河合佳代子
栴檀
200508
遠足の子の声ひびく石舞台
江崎和子
栴檀
200508
遠足のひとりが出でて山羊を撫づ
卓田謙一
万象
200509
単線を満席にして遠足児
木下栄子
築港
200509
山盛りの弁当拡ぐ遠足児
木下栄子
築港
200509
渡り板撥ね遠足の列通す
徳丸峻一
風土
200605
遠足の子の列光る白帽子
伊賀山ひでを
春燈
200607
遠足の雨のホームにかたまれり
大堀由子
200607
棒切れをかかげ遠足帰りの子
齋藤厚子
200608
遠足の児等碧い目に話しかけ
秋田直己
ぐろっけ
200608
帰り道声一つせず遠足子
石川裕美
ぐろっけ
200608
一笛で列正しけり遠足児
杉本重雄
200609
遠足の列を引き裂く交差点
稲畑廣太郎
ホトトギス
200704
遠足の列に鸚鵡の叫びどほし
服部早苗
200707
遠足の一団を呑む大伽藍
駒形祐右子
万象
200708
遠足のはるかな記憶土手薫る
真保喜代子
200708
お祈りをして遠足のお弁当
山田閏子
ホトトギス
200709
遠足の子がまた一人こぼれさう
今井千鶴子
ホトトギス
200709
遠足や腕白の子も疲れしか
安原葉
ホトトギス
200710
明日ゆく遠足下見のダム満水
今井忍
ぐろっけ
200710
ここからは遠足自由行動に
稲畑汀子
ホトトギス
200804
遠足とすれ違ふ風起りけり
稲畑汀子
ホトトギス
200804
遠足のリュック跳ねつつ下山する
秋千晴
200805
遠足の列の賑はふ墓苑かな
菊池由惠
酸漿
200805
遠足の児ら総登城淡路見に
土屋利之
ぐろっけ
200806
遠足が酒樽の尻叩き行く
緒方佳子
火星
200806
遠足の名島門よりあふれ来し
中条さゆり
200806
遠足のしやがませて取る点呼かな
根橋宏次
やぶれ傘
200806
遠足の先頭太平洋に出る
大沢美智子
200807
遠足のおとな集まる銀の鈴
篠藤千佳子
200807
遠足の子に搾乳の白しぶき
井原美鳥
200807
遠足の子らと見晴らし台に立つ
片野光子
ぐろっけ
200807
大噴水遠足の列ほどけけり
藤田宏
200807
薔薇垣に沿うて遠足曲りゆく
中原敏雄
雨月
200808
一年生校歌の山へ遠足す
木村享史
ホトトギス
200809
土埃残してゆきし遠足子
竹内水穂
火星
200809
遠足の声湧き出づる地下出口
川合まさお
ぐろっけ
200809
遠足のみんな降りたか上天気
北畠明子
ぐろっけ
200809
遠足の都はづれのにほひかな
井上信子
200905
遠足の先生特に大食漢
藤野寿子
あを
200905
遠足の帽子イルカと握手せる
杉浦典子
火星
200905
遠足子つぎつぎ井戸を覗きけり
中田みなみ
200906
遠足の子の飛石に一人づつ
片山博介
春燈
200907
遠足の子等が撫で行く道祖神
片野美代子
酸漿
200907
江ノ島をくまなく巡り遠足子
大西八洲雄
万象
200908
鎌倉の駅ふくらます遠足子
島田和子
風土
200908
遠足の声ころがして丸太橋
石崎浄
風土
200908
芝原の隅遠足の子らの端
河村啓花
ろんど
200908
遠足の眼に耳の象鼻の象
岩垣子鹿
ホトトギス
200909
遠足の大人の列の乱れやう
佐々木秀子
200909
遠足や鉄橋長き吉野川
上崎暮潮
ホトトギス
200910
水上バス遠足めける騒きかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
201004
遠足の声が先づ着く御陵の丘
品川鈴子
ぐろっけ
201004
母の腿に縋りつき拗ね遠足児
品川鈴子
ぐろっけ
201004
遠足のリュックあづける樹の根方
品川鈴子
ぐろっけ
201004
陵に礼す遠足横一列
大山文子
火星
201005
遠足の子に極彩の閻魔さま
蘭定かず子
火星
201005
遠足の子に象の尻動かざる
浅田光代
風土
201006
遠足に波つぎつぎと手つなぎ来
戸栗末廣
火星
201006
にはか雨遠足の児等固まりて
笠井清佑
201007
雲のびて遠足の列繋がりぬ
代田青鳥
風土
201007
山頂に遠足の列崩れけり
廣瀬雅男
やぶれ傘
201007
遠足や敷島昆布と干甘蕉
菅野雅生
ろんど
201007
蝌蚪の田に遠足しばしとどまれる
定梶じょう
あを
201007
遠足の列のうしろのまた走る
久保山満末
201008
水筒のお茶は格別遠足子
島本知子
ぐろっけ
201008
おにぎりはハートの形遠足子
島本知子
ぐろっけ
201008
遠足児杖つく人に席ゆずり
宮村フトミ
ぐろっけ
201009
ライオンも虎も寝てたと遠足児
瀬島洒望
やぶれ傘
201010
遠足の弾ける子らにいわし雲
松村光典
やぶれ傘
201101
遠足が降りし車中の日のにほひ
蘭定かず子
火星
201105
遠足の子に囲まれし乳母車
樋口みのぶ
201106
遠足や園児はたえず点呼され
矢野百合子
201106
遠足の朝叱られてしまひけり
高橋泰子
201106
遠足の児等纏いつく若き保父
四葉允子
ぐろっけ
201106
遠足の大きおにぎり竹の皮
岡野ひろ子
201107
太陽の丘をころげて遠足子
小菅美代子
ぐろっけ
201107
お終ひに食ふ遠足の茹で卵
根橋宏次
やぶれ傘
201107
遠足の子に越されけり木の根道
海上俊臣
酸漿
201107
遠足やリュックのコップ揺れつづけ
高橋均
やぶれ傘
201108
三歳の遠足村の鎮守さま
野坂民子
馬醉木
201108
春うららフアームに遠足ニぶ娘
南映佳
京鹿子
201108
遠足の園に海驢の雄叫びよ
恒成久美子
ぐろっけ
201108
遠足の声の吹きだす改札口
大場ましら
201108
太陽も子らと遠足してをりぬ
竹下陶子
ホトトギス
201109
公園の遊具鈴なり遠足児
恒成久美子
ぐろっけ
201109
何もなき丘に遠足散らばりぬ 山尾玉藻 火星 201204  
遠足の声はみ出せる豆電車 野坂民子 馬醉木 201205  
糶残るマンボー遠足子が囲む 大西八洲雄 万象 201205  
遠足の大波に声盛りあがる 遠藤真砂明 201205  
退職の人を真中に遠足す 篠田純子 あを 201205  
ペンギンと遠足の子の向き合うて 秋千晴 201207  
遠足の親子に谺よく返る 木村傘休 春燈 201207  
古代魚の前を遠足滞る 常田創 201208  
遠足に降られしよりの雨男 今井肖子 ホトトギス 201209  
閻魔さま覗く目に目や遠足児 北崎展江 くりから 201209  
また別の遠足のぼり来るお城 安原葉 ホトトギス 201210  
遠足の列の縮みて止りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
遠足の列もてなぞる心字池 伊藤白潮 201305  
遠足の仰ぐ極彩仁王像 上原悦子 火星 201306  
遠足の殿つとめ虫博士 杉山哲也 馬醉木 201307  
遠足の子らと乗り合ふ西武線 須賀敏子 あを 201307  
富士見むと車窓に張り付く遠足子 今井忍 ぐろっけ 201311  
近くても遠足小学一年生 安居正浩 201405  
遠足の列は余さず森に入る 能村研三 201406  
遠足の列励まして門に立つ 植村よし子 雨月 201406  
乗つて来し遠足のみな同じ顔 城孝子 火星 201406 遠足→2

 

 

2020年4月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。