どんぐり 4     40句

団栗を掃きこぼし行く帚かな    高浜虚子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
団栗の丸き長きも個性かな 岩下芳子 202002
当ててごらん団栗握る手はどつち 瀬島洒望 やぶれ傘 202002
どんぐりと昔話の中にゐる 福永光子 京鹿子 202002
どんぐりを拾う今日の旅ごころ 藪ノ内君代 船団 202003
ところ得るまでどんぐりの転ぶころぶ 角野良生 202006
団栗を並べて絵本読みきかす 青木朋子 202006
どんぐりや一木に寄り立ち話 近藤真啓 春燈 202007
団栗の落ちたばかりの薄みどり 大島英昭 やぶれ傘 202010
どんぐりを拾ふだれかのお祖母さん 井上菜摘子 京鹿子 202011
どんぐりの実を手にのせて山の道 堺昌子 末黒野 202012
熊の餌にどんぐり拾ふ少女かな 笹村政子 六花 202012
団栗や飛鳥は遙か彼方かな 谷口一献 六花 202012
団栗をこよなく愛す男かな 田尻勝子 六花 202012
団栗の元の袴にもどしけり 浜田久美子 六花 202012
団栗がコロコロ風と遊ぶやう 松村光典 やぶれ傘 202101
どんぐりの処を得たる向きむきに 笹村政子 六花 202101
団栗を選び拾ふ子蹴飛ばす子 湯本正友 やぶれ傘 202101
団栗を踏んだかはかまはじく音 神山市実 やぶれ傘 202101
どんぐりの転ぶ湯島や女坂 太田良一 末黒野 202102
団栗や小さき地蔵の膝頭 住田千代子 六花 202102
蓑虫のどんぐり眼や父恋し 沼田巴字 京鹿子 202109
団栗に足を取られしことも過去 稲畑汀子 ホトトギス 202110
団栗の二三転がる洗濯機 稲畑汀子 ホトトギス 202110
団栗の四つに机上改る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
勝ち独楽となりし団栗ポケットに 橋添やよひ 風土 202201
どんぐりを二つ握つて通園児 梅野宏子 末黒野 202201
団栗の踏み砕かれぬ散歩道 臼居澄子 末黒野 202201
団栗や鼓打つごと屋根を打つ 森竹治郎 末黒野 202201
団栗山はまほろばの臍にあり 古賀しぐれ ホトトギス 202202
どんぐりの転がり溜まる王墓かな 三井所美智子 202205
喘ぎつつ上る山坂団栗の芽 小林紫乃 春燈 202206
落ちてゐる団栗が芽を出してゐる 佐藤稲子 やぶれ傘 202206
どんぐりや縄文人は火を創り 山田正子 202206
ころころどんぐり柞の森は真昼 待場陶火 202210
旅人のどのポケットにもどんぐり 井尻妙子 京鹿子 202211
どんぐりの重さ幼き手の記憶 坂井博 202301
生み落とすどんぐり棄けとも祈りとも 奥田筆子 京鹿子 202301
ふうはりとどんぐりの実が苔の上 柴崎和男 やぶれ傘 202302
父の記憶詰まるどんぐり拾ひけり 森清信子 末黒野 202302
どんぐりがまだある沢のはだれ雪 青谷小枝 やぶれ傘 202308
どんぐり →4

 

2023年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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