どんど 1      100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
どんど焚くころより雪の降りだせり 野沢しの武 風土 199811
大どんど生木もつとも力みをり 鷹岡紫水 京鹿子 199904
網元に蹤きてどんどに火を放つ 鈴木夢亭 塩屋崎 199910
校庭の真ん中焦がしどんど果つ 田中美幸 199911
勢ひのいまひとつなるどんどの火 鷹羽狩行 200001
大どんど生木もつとも力みをり 藤岡紫水 京鹿子 200001
わが庭にどんどの続きありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200001
火色なほ朝日をこばむどんどかな 稲畑汀子 ホトトギス 200001
どんど燃え尽きさうに人去り難く 稲畑汀子 ホトトギス 200001
目の入らぬ達磨の爆ぜてどんど焼 小山梧雨 200003
竹爆ぜてどつと湧きたる大とんど 奥谷スミ子 雲の峰 200003
山抜けて車窓に村のとんどかな 芥川園子 200003
どんどの灰塵の隅々撒き終へぬ 杉本寛 200003
火の舌の月舐めに行くどんどかな 川名将義 銀化 200003
どんど餅鳥越の子等の総出かな 荒井正隆 200003
掌をとんどに焙り時差癒やす 品川鈴子 ぐろっけ 200003
どんど火が風産み風が焔生み 亀丸公俊 銀化 200003
橙の汁吹き出せりどんど焼 皆川美恵子 春耕 200003
いさぎよしどんどの竹の撥ねる音 皆川盤水 春耕 200003
金色にどんど火うつす響灘 安田繁子 200003
柴犬が遠きとんどに耳たてる 三宅やよい 玩具帳 200004
どんど火や橙に炎の移りたる 竹内悦子 200004
宮島の洲浜の轍大とんど 安倍いさむ 円虹 200004
出勤の浜とんどへと寄り道し 安倍いさむ 円虹 200004
播磨路や狼煙のごとくとんどの火 松原到 ぐろっけ 200004
法皇も遊びごころのどんど焼く 林日圓 京鹿子 200004
神前に火鑽火育っとんどかな 安倍いさむ 円虹 200004
あげ潮の風にぎやかにどんどかな 小林あや子 200004
何もかも乗り込みどんど行きのバス 上原若子 200004
舞ふ鳶のとんど埃に紛れたる 安倍いさむ 円虹 200004
かざす手に昔々のどんどの火 大井邦子 ぐろっけ 200005
燠となり縄目とどむるどんど焚 和田和子 馬醉木 200005
左義長の幟立て焚く大とんど 永野秀峰 ぐろっけ 200005
大どんど火の粉が揚り星となる 永野秀峰 ぐろっけ 200005
ひらひらと火は火を煽るどんど焼き 富田美和 200005
夕暮の浜風撓ふとんどの火 石本百合子 馬醉木 200012
雲疾し焚火どんどんもやさねば 松山律子 六花 200101
火に反りて昼の月あり大とんど 鷹羽狩行 200101
どんど焚く千年杉を煙らせて 春田淳子 俳句通信 200103
どんど火へ雪踏みかため道つくる 吉田明 200103
夕暮にひとり焚く火もとんどなり 八染藍子 200103
みそどんど九天の風を引きにけり 小形さとる 200103
鋤きはじむどんどの匂ひ残りし田 遠藤アサ子 赤井 200103
八ヶ岳望む田道やどんどの火 高野美佐子 俳句通信 200103
流木の居丈高なり浜どんど 林敏明 200104
地鎮祭終へたる竹もどんど火へ 今西ひろえ 200105
どんどの火やはり男の焚きたる火 後藤立夫 ホトトギス 200105
舞巫女の剣を染めてどんど燃ゆ 大井邦子 ぐろっけ 200105
とんど見に観光客は船で来る 永野秀峰 ぐろっけ 200105
大とんど浜風受けて捩れ燃ゆ 永野秀峰 ぐろっけ 200106
どんど焼きいま完璧の火の柱 能村登四郎 200108
城攻めのごとく山に灯どんど建つ 伊藤鯰子 ぐろっけ 200109
一番の長き竿持ちどんど焼く 平田紀美子 風土 200201
海鳴りの闇の深まるどんど焼 木村はつえ 春耕 200203
どんど焼き昔話のつきぬまま 小橋安子 いろり 200203
雨いつか霙にかはりどんど焼 小澤スミエ 200203
鳶の舞とんどの浜の弓なりに 水原春郎 馬醉木 200203
火が風を風が波呼ぶとんど焼 水原春郎 馬醉木 200203
青竹の爆ぜたる火の粉浜とんど 水原春郎 馬醉木 200203
九つの火柱競ふ浜とんど 水原春郎 馬醉木 200203
木の枝で餅をもらひしどんど焼 木村はつえ 春耕 200203
とんどの火燃えよ燃えよと大太鼓 水原春郎 馬醉木 200203
どんど焼降り込む雨を燃えたたせ 中村房子 馬醉木 200203
とんどの輪縮め男のかつぽ酒 中田貞子 200203
波音と喚声とんど倒れけり 水原春郎 馬醉木 200203
目の開かぬ達磨も混じりどんど焚 伊藤洋子 200203
五平餅恵那のどんどにもてなさる 室伏みどり 雨月 200204
恵那山の雪舞ひ来どんどの火柱に 室伏みどり 雨月 200204
どんど焼妻の団子の皆いびつ 吉川啓示 200204
どんど焼一か所青き炎立つ 久保田由布 ぐろっけ 200204
だるまさんがころんだどんど火の燠に 萩谷幸子 雨月 200204
どんと焼少年肩をこがしけり 寺田きよし 酸漿 200204
どんど火の叫び飛びせし夜の浜 小澤克己 遠嶺 200204
海中に漢綱引く浜どんど 小澤克己 遠嶺 200204
不機嫌の子にはじけ飛ぶどんどの火 岸はじめ ぐろっけ 200204
目の入らぬ達磨も焚かれどんどの火 夏目満子 酸漿 200204
どんど焼き海の字二枚ゆらゆらと 西塚茂代 六花句集 200205
月山の深き黙あり大どんど 曷川克 遠嶺 200205
橙を夫ところがすどんど焼き 岩木眞澄 ぐろっけ 200205
開門の太鼓がどんと花の城 笠間圭子 京鹿子 200206
どんど焼き金輪際の火の粉飛ぶ 小澤克己 遠嶺 200210
どんど焼き海の字二枚ゆらゆらと 西塚茂代 六花句集 200302
どんど果て闇の温みを惜しみけり 鮎川富美子 200303
どんどの灰額に貼りしを孫笑ふ 安藤孝助 200303
木曽谷の闇得てどんど猛りけり 大沢敦子 雲の峰 200303
藁多きどんど一気に燃えさかる 神原操 雨月 200303
どんど火の灰降る振舞汁粉かな 夏目満子 酸漿 200304
竹爆ぜて水のふき出すどんどかな 井上あい 風土 200304
潮水を振り掛け始むどんど焼 太田蓉子 200304
火の付きし護符舞ひ上るどんど焼 揚原れい子 築港 200304
飛沫あぐ海へ火の粉のどんど焼 太田蓉子 200304
火照りたる笑顔並べりどんどの火 夏目満子 酸漿 200304
とんど焚く法被の衆の老いにけり 小島和子 百鳥 200304
大磯は急行止めずどんど焼 太田蓉子 200304
子らのこゑ天へ捧げてどんどの火 高橋伸 200304
焚かれつつ睨む達磨やどんど焼 夏目満子 酸漿 200304
どんどの炎見上ぐる氏子輪になつて 揚原れい子 築港 200304
畦道のそこここ崩れとんど果つ 工藤義夫 馬醉木 200305
まだ熱きどんどの灰を畑に撒く 筒井圭子朗 ぐろっけ 200305
鳶口にどんどの燠を広げけり 山路紀子 風土 200305
どんと →2      

 

2021年1月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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