出水(含 他季)  216句

城壁に遊べる鷄や出水晴    朴魯植

作品
作者
掲載誌
掲載年月
出水後の長江泥に濁りけり
松崎鉄之介
199901
湖出水汲んで出水のもの洗ふ
藤崎久を
ホトトギス
199902
数知れず水葱流れゆく江津出水
藤崎久を
ホトトギス
199902
布袋草乗り上げしまゝ出水退く
藤崎久を
ホトトギス
199902
すさまじや出水のあとも降りぐせに
岡本眸
199902
黒潮へ出水濁りのふくれ来し
稲畑汀子
ホトトギス
199905
案の定出水の被害報じをり
稲畑汀子
ホトトギス
199905
これよりは通行禁止出水川
稲畑汀子
ホトトギス
199906
渦なしてたちまち出水川となる
稲畑汀子
ホトトギス
199906
巻き込まれたる河原草出水川
稲畑汀子
ホトトギス
199906
川幅を使ひ切つたる出水川
稲畑汀子
ホトトギス
199906
山と海つながりしより出水川
稲畑汀子
ホトトギス
199906
梅雨出水登校の橋流さるる
橋本梢明
199910
梅雨出水堤防縁で耐へにけり
橋本梢明
199910
塵取りで戦ひにけり梅雨出水
鈴鹿百合子
京鹿子
200001
句碑の文字隠す出水の滝と聞く
稲畑汀子
ホトトギス
200007
手づかみに鯰とらへし梅雨出水
神蔵器
風土
200009
大鯰もろ手に掴む梅雨出水
小林俊彦
春耕
200009
ぽつてりと没日ありたる出水村
山尾玉藻
火星
200010
出水見にだぼだぼの靴履いて来し
高村梢子
火星
200012
ひたすらに夏へ流れてゆく出水
中野哲子
六花
200107
くれなゐの前掛けの佇つ出水川
山尾玉藻
火星
200108
大鯰ひつかけ歩く梅雨出水
登嶋弘信
春耕
200108
空瓶の立ちて流るる梅雨出水
加美明美
200109
梅雨出水中州は点となりにける
林翔
200109
何処へぞ浮き巣渦噛む出水川
岩崎きゑ子
馬醉木
200112
数珠玉に出水の芥絡みをり
塩谷康子
百鳥
200112
流れくる山の消息出水川
稲畑汀子
ホトトギス
200206
山と海つながつてゆく出水川
稲畑汀子
ホトトギス
200206
首立てて蛇流れ行く出水川
田渕匡子
200209
橋桁で裂けし生木や梅雨出水
橋本梢明
200210
葛の蔓ひと日出水に揉まれけり
塩谷康子
百鳥
200210
出水してナウマン象の涙かな
篠田純子
あを
200211
いかにして出水の街を来られしや
稲畑汀子
ホトトギス
200307
出水より片手をあげて沈下橋
鷹羽狩行
200307
梅雨出水牛舎の蠅の溺れゐる
河口仁志
200309
夜もすがら石をころがす出水川
福嶋千代子
200310
出水川橋のなかばに薄日さす
浜口高子
火星
200310
出水跡川幅広く風通る
畠田律子
対岸
200310
梅雨出水岸に捜索犬待機
金森恭子
築港
200310
出水川音なく流るばかりなり
伊藤多恵子
火星
200311
簗守の不眠二夜や大出水
駒井でる太
200409
出水川猟を忘れし鵜匠かな
長村雄作
栴檀
200409
河とすぐ繋がる湾処梅雨出水
村岡紀美江
築港
200409
出水して水嵩にらむ空模様
辻川錫子
築港
200409
梅雨出水の友へと掛くる長電話
宮城島たか子
200409
音のみが追いかけてくる梅雨出水
岩田登美子
ぐろっけ
200409
梅雨出水石の流るる響かな
山形悦子
万象
200410
出水跡物みな総て泥まみれ
佐本英介
築港
200410
降雨記録ぬりかへ出水襲ひくる
柴田正子
築港
200410
梅雨出水人を働き者に変へ
柴田正子
築港
200410
一切の家財流せり梅雨出水
柴田正子
築港
200410
出水川無惨橋脚のみ残る
柴田正子
築港
200410
泥芥残して引きぬ梅雨出水
中林たみを
築港
200410
田も道も泥海と化し梅雨出水
中林たみを
築港
200410
おほかたは鶏の戻らぬ出水あと
柴田佐知子
200410
大屋根に縋る人あり出水川
井島郷雲
万象
200411
橋脚に逆巻く濁り夏出水
小松誠一
200411
出水禍の長き停車に耐ふも旅
安原葉
ホトトギス
200412
梅雨出水今更に思ふ治水かな
加地芳女
雨月
200412
底鳴りをして出水川流れけり
下平しづ子
雨月
200412
出水畑閻魔こほろぎ貌出せり
大坪景章
万象
200501
大出水記録残して退きにけり
楯野正雄
200501
昇竜の相さながら出水川
川崎光一郎
京鹿子
200501
牛小屋の裏なる春の出水川
山尾玉藻
火星
200504
出水川越える四時間半の齟齬
稲畑汀子
ホトトギス
200506
天狗橋ここにもありて出水川
稲畑汀子
ホトトギス
200507
渇水の一夜明けての梅雨出水
赤座典子
あを
200509
手すりなき土橋の架かり梅雨出水
笹倉さえみ
雨月
200510
鳰浮巣昨夜の出水に跡もなし
味村志津子
雨月
200511
白骨と化する流木出水跡
宮原悦子
雨月
200512
流木の突き立つ磧出水跡
宮原悦子
雨月
200512
ジャズ歌ふ出水汚れの家洗ひ
唐鎌光太郎
ぐろっけ
200601
残骸の浮巣漂ふ梅雨出水
手島伸子
雨月
200601
ヘルメット河原に転げ秋出水
小菅美代子
ぐろっけ
200602
秋出水言問團子休みけり
久保田万太郎
春燈
200603
秋出水歩道を渉る緋鯉かな
舟橋千枝子
八千草
200603
秋出水東京都心戦けり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200609
梅雨出水庭に溢れて稚魚跳ねる
浜田南風
200610
川幅を倍に広げて梅雨出水
渡辺康男
200610
梅雨出水流れぬ川を覗きをり
竹中一花
200610
出水川人呑まむかに激流す
西村しげ子
雨月
200610
立ち退きの廃屋浸す梅雨出水
梁瀬照恵
ぐろっけ
200610
渡良瀬の葦の丈越す梅雨出水
高橋スミ子
万象
200611
スカートのひだも流せり秋出水
秋千晴
200611
秋出水全国ニュースにわが町も
坂上香菜
200612
出水てふ不参の客の案じられ
安原葉
ホトトギス
200612
保津峡の岩をころがす秋出水
山岡季郷
馬醉木
200612
谷出水早やも三日目鰭澄める
丸山冬鳳
京鹿子
200612
秋出水またも穂高を向こうにし
中村禎子
八千草
200703
出水なきことを祈りて守る資料
稲畑汀子
ホトトギス
200706
巾着を逆さに振れば春出水
井上菜摘子
京鹿子
200707
出水策遠き地主も呼び戻し
品川鈴子
ぐろっけ
200708
流木の手が州をつかむ梅雨出水
池元道雄
馬醉木
200709
秋出水一茶杖曳く泪塚
櫻井白扇
春燈
200710
固まつて何か流るる梅雨出水
高田令子
200710
出水あと薙伏す草に花の色
吉村さよ子
春燈
200711
流木の湾埋めたり秋出水
舛田初惠
酸漿
200711
サイレンの鳴りひびきをり秋出水
柿崎寿惠子
酸漿
200801
秋出水釣の岩場の島となり
前川由美子
200802
単純に出水のあとのをさまらず
稲畑汀子
ホトトギス
200806
べたべたと家鴨の騒ぐ梅雨出水
高崎武義
200806
ヘリコプター人を吊り上ぐ梅雨出水
大矢雅子
万象
200809
対策の相手は神よ出水川
北尾章郎
200810
九頭竜に月影重き出水かな
久津見風牛
200810
テレビより溢れ出でむと秋出水
林翔
200810
出水ひきたる鶏頭の影なりし
山尾玉藻
火星
200810
水が水押して流れ来出水川
水谷靖
雨月
200811
秋出水輪中の村を呑みこめり
水谷靖
雨月
200811
流木の押し流され来出水かな
水谷靖
雨月
200811
マンホール湧き水のごと秋出水
長崎桂子
あを
200811
赤とんぼ出水のあとに戻りけり
長崎桂子
あを
200811
根こそぎの木の根逆立て出水川
小川弥生
200812
天帝の怒り心頭秋出水
白髭美佐子
200812
濁流の大河膨らむ秋出水
安本恵子
200812
濁流の二川合流秋出水
坂根宏子
200812
秋出水泡立草の嗤ひかな
大島翠木
200812
秋出水箱階段の裾濡らし
林和子
万象
200812
自然への畏怖の募れる秋出水
落合由季女
雨月
200812
傘立の甕門を出づ秋出水
小松美保子
ぐろっけ
200812
電柱にめんどり縋る秋出水
小松美保子
ぐろっけ
200812
出水から牛上げられて牧日和
小松美保子
ぐろっけ
200812
褐色に全音あがる秋出水
仲井多美江
京鹿子
200901
数珠玉や出水のあとの泥乾び
根橋宏次
やぶれ傘
200901
秋出水住宅街といふ油断
稲畑廣太郎
ホトトギス
200903
梅雨出水水惑星といふ運命
稲畑廣太郎
ホトトギス
200906
出水かも知れぬ円山川水位
稲畑汀子
ホトトギス
200906
梅雨出水天竜・安倍より暴れ富士
品川鈴子
ぐろっけ
200907
風禍より秋の出水を怖れけり
稲畑汀子
ホトトギス
200909
梅雨出水魚道に高き飛沫かな
渡邉孝彦
やぶれ傘
200909
白じらと夏涸川に出水痕
山田六甲
六花
200909
暗渠より水をどり噴く梅雨出水
鈴木伸一
200909
梅雨出水鯉の飛び越す洗堰
大内幸子
六花
200910
星合ひの川も出水で渡れぬや
佐方敏明
ぐろっけ
200910
草の根を洗ふ出水の速さかな
井八重子
末黒野
200911
サンダルは片方ばかり出水痕
大内幸子
六花
200912
針山を作ることより出水痕
大内幸子
六花
200912
流木を置き去りにして秋出水
寺村年明
春燈
201001
根を上に倒木流れゆく出水
鷹羽狩行
201007
暗がりに不穏な音や梅雨出水
宮田香
201009
鷺一羽佇みてゐし梅雨出水
大木清美子
201009
秋出水この地にもあるダム論議
稲畑廣太郎
ホトトギス
201009
かけがへなき死も數のうち秋出水
竹貫示虹
京鹿子
201009
梅雨出水岩にぶつかり岩に湧く
陶山泰子
ぐろっけ
201009
出水禍の夕焼みんなさびしめる
定梶じょう
あを
201009
炎日のまざと曝せり出水痕
小野千枝子
万象
201010
満天の星となりけり出水村
川端俊雄
火星
201010
梅雨出水鉾の巡行明日てふに
仙石君子
雨月
201010
暴れ川大蛇のごとく秋出水
藤本秀機
201101
島の里あとかたもなし秋出水
年森恭子
ぐろっけ
201101
秋出水路上に鯉の泳ぎをり
石原光徳
酸奬
201102
梅雨出水田水の色はそのままに
山田六甲
六花
201106
梅雨出水湖の真中は平なり
山田六甲
六花
201106
昼の蚊のほのぼの鳴いて出水の禍 定梶じょう あを 201108
流木のあてなき旅や梅雨出水 宮田香 201109
梅雨出水線路にひたと川迫り 坂根宏子 201109
公園のクローズ続く梅雨出水 難波篤直 201109
秋出水ビル街といふ落し穴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109
何か立ち上がりて沈む出水川 上谷昌憲 201109
夕映の美しすぎる梅雨出水 上谷昌憲 201109
濁流に意志あるごとく秋出水 鈴木セツ 201110
梅雨出水車道に泥鰌跳ねてをり 秋千晴 201110
出水禍の沖の夕焼なつかしむ 定梶じよう あを 201110
詩心空白地震出水との災害に 大橋敦子 雨月 201110
滝までの道を流せり秋出水 石川かおり 201111
聖鐘や橋脚残る出水あと 海老根武夫 201111
仰け反りし巨木のあはれ秋出水 石田康明 春燈 201112
秋出水見てゐるだけの五六人 白石正躬 やぶれ傘 201112
欄干に懸かる枯藁秋出水 年森恭子 ぐろっけ 201112
熊野川猛り狂うて秋出水 中田寿子 ぐろっけ 201112
山寺の鐘まで漬かる秋出水 蓮尾みどり ぐろっけ 201112
足裏に響く轟音秋出水 ことり 六花 201112
海の風山の風より秋出水 谷渡末枝 万象 201112
農小屋は跡形もなく秋出水 滝浪紀久子 万象 201201
秋出水道に溢るる土砂の山 滝浪紀久子 万象 201201
秋出水工夫荒声響く谷 中尾廣美 ぐろっけ 201201
出水後の川は追はるる身となりぬ 加舎廣子 京鹿子 201201
我が妹は異郷に一人秋出水 黒木東吾 やぶれ傘 201203
爪立てて出水の道を亀渡る 山田六甲 六花 201208
流木の迅さ見てをり梅雨出水 佐津のぼる 六花 201208
街すべて泥色と化し阿蘇出水 山崎里美 201209
背山より梅雨の出水の街かな 伊東和子 201209
空き瓶の余儀なき旅よ秋出水 布川直幸 201209
人柱立てしてふ橋梅雨出水 植木緑愁 201209
梅雨出水へリコプターの吊り梯子 植木緑愁 201209
梅雨出水無惨無惨と言ふ外無し 丹生をだまき 京鹿子 201209
梅雨出水単身赴任の彼の地に 向江醇子 ぐろっけ 201209
梅雨出水鳰の浮巣を攫ひけり 横山昭子 雨月 201210
秋出水山椒魚は岩を這ひ 坂根宏子 201211
石の上に蝶伏しゐたり出水あと 坂口夫佐子 火星 201211
こつぺぱん三つもらひし梅雨出水 吉田葎 201211
出水後の静寂に人の立ち尽くす 前田美恵子 201211
秋出水脈打つごとく坂落つる 十川たかし 201211
切り爪の飛んだところに秋出水 直江裕子 京鹿子 201212
梅雨出水阿蘇の大地を切り裂いて 長憲一 201301
大木を巻きこんでゆく梅雨出水 長憲一 201301
秋出水畳の泥の乾きだす 苑実耶 201301
恐しき出水の闇の更くるまゝ 竹下陶子 ホトトギス 201302
出水川に沿うて歩める犬二匹 涼野海音 火星 201310
梅雨出水あふれて畑の薯洗ふ 山形悦子 万象 201310
山道に草かぶる石出水後 天野美登里 やぶれ傘 201310
一村を地獄としたる出水かな 竹下陶子 ホトトギス 201311
秋出水青淵全て泡の白 和田勝信 かさね 201311
秋出水ぶつかり合ひて太りけり 高倉和子 201311
橋脚に水嵩の痕や出水ひく 安田とし子 ぐろっけ 201311
秋出水ボランティア来て土砂除く 竹内悦子 201312
名にし負ふ一の名所や秋出水 有本南陵 ろんど 201312
秋出水あとに中洲の現れて 白石正躬 やぶれ傘 201312
秋出水道路に鯉の躍り出る 久世孝雄 やぶれ傘 201312
パンプスの枷めいてくる秋出水 江島照美 201312
大出水滝と見まがふ五十段 水野範子 ぐろっけ 201312
京出水片づけ忙しみやげ店 伊藤公女 ぐろっけ 201312
秋出水なす術もなく渡月橋 本田和子 201401
秋出水田の神一村守り抜き 村田岳洋 ろんど 201401
秋出水五十鈴川にも柵張られ 岩木眞澄 ぐろっけ 201401
大空を入れてたっぷり出水張る 牧田澄子 雨月 201409
曲る度余力はみ出す出水川 久染康子 201409
秋出水低きへ流るだけなれど 故竹貫示虹 京鹿子 201409
あづき色の吊橋渡る梅雨出水 上原悦子 火星 201409
合流の川の濁りや梅雨出水 河口仁志 201409
街中に鴎飛び交ふ秋出水 大日向幸江 あを 201410
出水川跨ぐホームの灯りたる 浜口高子 火星 201410
出水跡の総出に鷺の下り立ちし 浜口高子 火星 201410
哀しみも滾る時あり秋出水 鳥居美智子 ろんど 201410
白龍のうねり攻め来る秋出水 佐用圭子 201411
土砂崩れあとの無気味さ秋出水 北尾章郎 201411
なにもかもさらつて行きぬ秋出水 西山浅彦 春燈 201411
旅に立つ子よりの電話秋出水 島玲子 風土 201411
出水避くる白鷺孤高岸に立つ 難波篤直 201411
欲望の巨大化の果秋出水 田尻勝子 六花 201411
名残あり出水の鶴の旅終へて 稲畑汀子 ホトトギス 201412
まつ先に顔洗ひけり秋出水 中島陽華 201412
店番のにべ無き返事秋出水 山口ひろよ 201412
秋出水似ても似つかぬ砂州現るる 瀬川公馨 201501
出水跡黄花コスモス立ち上がる 沢辺たけし 万象 201502
橋脚に出水の高さ残りけり 布川直幸 201506
出水 →2      

 

2021年7月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。