芭蕉忌 〈時雨忌・翁忌・桃青忌) 2       47句

敵機去るけふ時雨忌とおもひつつ    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
行脚の地句碑あまたなる芭蕉の忌 荻坂真稚子 雨月 201702
大綿小綿おまへも舞ふか翁の忌 橋添やよひ 風土 201702
時雨忌やまだ生きてゐる古句帳 塩貝朱千 京鹿子 201702
時雨忌や糸屑とつて差し上げむ 木戸渥子 京鹿子 201702
や、かな、けりは発句の臍や翁の忌 大室恵美子 春燈 201702
雲流れ来てながれ去る翁の忌 三宅文子 春燈 201702
時雨忌や昨日の我を引き摺りて 松本三千夫 末黒野 201702
時雨忌や心置きなき一人旅 島田和枝 万象 201703
大川の水の硬さや桃青忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
芭蕉忌の芥流して隅田川 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
芭蕉忌の句座雨男復活す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
芭蕉忌を使ひ切つたる記念句座 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
大利根の風の存問芭蕉の忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
芭蕉忌の歳月語る墓石かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711
ことば拾ひゆく時雨忌の美濃路かな 千田百里 201801
万両の実の青々と翁の忌 市村明代 馬醉木 201802
念願のみちのくの旅翁の忌 荻野周子 雨月 201803
筆ペンを懐に入れ桃青忌 赤松赤彦 六花 201803
夢で得し俳句たふとし桃青忌 園部蕗郷 春燈 201803
芭蕉忌のはづれにありて巻く連歌 稲畑汀子 ホトトギス 201811
芭蕉忌が来れば今年も足早に 稲畑汀子 ホトトギス 201811
夕風に葦火猛りし翁の忌 岡本尚子 風土 201902
翁忌やおきなにまなぶ俳諧苦 久保田万太郎 春燈 201911
そよぐ葉のみなうるはしき翁の忌 沼田巴字 京鹿子 201911
時雨忌や黒羽城址に曽良思ふ 須賀敏子 あを 202001
独り酌む近江の酒や桃青忌 安立公彦 春燈 202001
蕉風の余情や今に桃青忌 安立公彦 春燈 202001
滑らかな真蹟句碑や芭蕉の忌 荻坂真稚子 雨月 202002
生涯を旅に客死の芭蕉の忌 密門令子 雨月 202002
唐橋を日の渡りゆく芭蕉の忌 岡本尚子 風土 202002
一杯の白湯ふるまはる翁の忌 柿沼盟子 風土 202002
時雨忌や渓の向かうに列車の灯 大室恵美子 京鹿子 202002
芭蕉忌の夕陽ヶ丘の夕日かな 阪上多恵子 雨月 202002
人はみな旅の途中よ翁の忌 和田華凛 ホトトギス 202003
翁忌や七十年を牛歩で来 木村享史 ホトトギス 202005
時雨忌や夕日を流す桂川 太田良一 末黒野 202102
芭蕉忌や近江の甘酢赤蕪 橋添やよひ 風土 202102
蘆鴨の暮れて混み合ふ翁の忌 浅田光代 風土 202102
時雨忌や離れば寄れる檻の猿 岡野里子 末黒野 202103
時雨忌や嵯峨野を包む夕日影 太田良一 末黒野 202103
秩父より雨雲来り翁の忌 沼崎千枝 末黒野 202103
我等寄り集ふ芭蕉の忌なりけり 稲畑汀子 ホトトギス 202111
快晴の一と日芭蕉の忌なりけり 稲畑汀子 ホトトギス 202111
川風に仰ぐすぢ雲翁の忌 今井肖子 ホトトギス 202112
ぶつ掛けの深川飯や翁の忌 奥田茶々 風土 202201
芭蕉忌や今日も花鳥を友として 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
時雨忌や湖北暗めて涙雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
時雨忌の配膳僧の白襷 能村研三 202301
芭蕉忌→1

 

2023年11月18日 作成

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