あやめ 2   20句

あやめとはあの字とやの字めの字かな  和田魚里  機

作品
作者
掲載誌
掲載年月
妻植ゑし寒あやめなほ裏庭に 大橋晄 ホトトギス 201908
傾ぐとも己信じる花あやめ 藤田美耶子 201908
日は西に暮れ残りたるあやめかな 堺昌子 末黒野 201909
花あやめ檜の笠を薦めらる 森祐司 201909
あやめ咲く神宮よりの風頬に 堺昌子 末黒野 201910
蹲踞へ露地の踏石花あやめ 三輪温子 雨月 201910
夕空は水のあかるさ花あやめ 岸洋子 201911
あやめからあやめに通ふ風ひそか 佐藤恭子 あを 202001
食言も忘れたふりしてあやめ草 奥田筆子 京鹿子 202008
何事もなかつたやうに花あやめ 阿部さちよ 202008
野あやめや信濃路しのぶわが庭に 久保寺眞佐子 末黒野 202008
狭庭にも風の契りの花あやめ 松本鷹根 京鹿子 202107
野あやめの薄むらさきに曲輪跡 升田ヤス子 六花 202108
野の川の寄り来る鯉や花あやめ 西計郎 末黒野 202108
あやめ咲き猫は尻尾を立てて行く 廣瀬雅男 やぶれ傘 202109
花あやめ高僧禅師の袈裟の色 田中春江 末黒野 202109
花あやめ孤高の色を雨に解く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
花あやめ咲きし数だけ供へけり 田中玉泉 風土 202208
花あやめ食の細れる兄見舞ひ 門間としゑ 末黒野 202208
繰り言の仕舞を待ちてあやめ葺く 藤井杏愛 京鹿子 202208
風の向き変はり始める花あやめ 秋山信行 やぶれ傘 202209
湖よりの風を孕みぬ花あやめ 岡野里子 末黒野 202209
半切の紙のいろいろ花あやめ 綾戸五十技 202209
文末にかしこと書きて花あやめ 和田華凛 ホトトギス 202210
緞帳の菊もあやめも春爛漫 佐藤竹僊 あを 202304
あやめ→ 1      

 

2023年6月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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