泡立草 1     143句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
台風に相搏つ背高泡立草 有働亨 馬醉木 199812
ヘリコプターの音に騒然泡立草 伊藤トキノ 199902
大蔵省管理地背高泡立草 長田等 199902
むこう岸の泡立草まで待ってください 入江一月 船団 199903
鎌一閃背高泡立草倒る 林翔 199908
街中の一等地にて泡立草 合川月林子 ぐろっけ 200001
花芒泡立草に抗し得ず 長野碧水 200001
吉野ケ里泡立草の花ざかり 永野秀峰 ぐろっけ 200001
泡立草秩父の遠嶺低うする 田中藤穂 水瓶座 200002
持ち重る程の小銭やあわだち草 森津三郎 京鹿子 200003
車庫に枯れ還る土なし泡立草 梅田泰正 ぐろっけ 200005
すでにもや泡立草の近づきぬ 岡本高明 200008
旱害は泡立草に及びしと 田中としを 雨月 200010
擁き起こすことなし泡立草末期 宮崎美々津 銀化 200012
にはとりのよく鳴く背高泡立草 荒井千佐代 200101
すきあらば席巻せむと泡立草 杉本艸舟 200101
風向きの変はつてをりぬ泡立草 花島陽子 遠嶺 200101
背高泡立草流れれば窓は開けず 金子皆子 海程 200102
胎の子の今眠りゐて泡立草 赤未真理 ぐろっけ 200102
落柿舎の裏に及びし泡立草 長田等 200102
飛機見えて消えて背高泡立草 金子皆子 海程 200102
人類の後もセイタカアワダチソウ ゆにえす 船団 200105
セイタカアワダチサウユメアワダテルコトナカレ 中原道夫 銀化 200201
泡立草征伐ひと日ボランティア 泉田秋硯 200202
城下町をば遠巻きの泡立草 芦田実 200202
休み田に風の音しきり泡立草 神山テル 春耕 200202
戦争の報道背高泡立草 米須あや子 遠嶺 200202
出すぎたる己疎ましあわだち草 蓮尾みどり ぐろっけ 200301
聖戦の日本侵略泡立草 泉田秋硯 200301
寸土無き採石場に泡立草 打田みえ 築港 200302
鳥渡るセイタカアワダチサウ速し 佐藤喜孝 青寫眞 200304
売地札隠して余る泡立草 青木暁子 築港 200312
背高泡立草にパワーショベルの腕伸びる 金子つとむ 雲の峰 200312
無住寺に群れきんいろの泡立草 富川明子 200312
自己主張あらは背高泡立草 小川みのる 200312
恍惚と泡立草に踏み入りぬ 秋岡朝子 200401
私もお手上げ背高泡立草 夏見信子 帆船 200401
泡立草押すな押すなの撮影会 大東由美子 火星 200401
ぼた山も泡立草も聳えけり 波切虹洋 草の花 200401
泡立草揺する山風沢の風 長田秋男 酸漿 200411
離婚の荷括る背高泡立草 大野里詩 帆船 200412
商館の庫の跡なり泡立草 松本重昭 200412
釣堀の看板泡立草の中 武友朋子 200412
廃軌道泡立草n盛んなる 河本勇 築港 200501
泡立草無頼派としてかく枯るる 中尾杏子 200502
鶏鳴のしはがれ背高泡立草 荒井千佐代 200504
夕映えに黄炎尽す泡立草 諸岡和子 200511
咲き誇る泡立草に染まる過疎 神田一瓢 雨月 200512
吹かれつつ泡立草のまぶしけり 吉田順子 200601
野辺はいま泡立草の黄の焔 伊藤一枝 酸漿 200601
手を焼きし泡立草を床の間に 沖野貞子 ぐろっけ 200601
サーカスの去りて背高泡立草 荒井千佐代 200601
羯諦羯諦金色のあわだち草 冨松寛子 200606
旅に出でよく会ふ背高泡立草 阿部ひろし 酸漿 200612
麒麟の舌のびる背高泡立草 佐藤恭子 あを 200711
島ひとつ金色背高泡立草 富川明子 200711
探せども雲なき空に泡立草 早崎泰江 あを 200801
嫌はれて褒められ背高泡立草 大山里 200801
泡立草引き込み線のまぶしかり 河崎尚子 火星 200801
アワダチサウばかりで泣ける時次郎 佐藤喜孝 あを 200802
芒枯れ泡立草の枯れなんと 松尾緑富 ホトトギス 200804
葬列の真昼見送る泡立草 菅原健一 200811
秋出水泡立草の嗤ひかな 大島翠木 200812
泡立草嶺を朝雲はなれつつ 阿部ひろし 酸漿 200812
口締めてしやんとしなはれ泡立草 延広禎一 200901
川風と雨と背高泡立草 天野美登里 やぶれ傘 200901
駆回り遊ぶ声なし泡立草 内田和子 酸漿 200901
背高泡立草枯れ騒ぐ風岬 有働亨 馬醉木 200901
中締めの欲しき勢ひや泡立草 田中貞雄 ろんど 200912
壜の花せいたかあわだち草であり 定梶じょう あを 201001
わうぎやうに風にあらがふ泡立草 荒木甫 201001
夜の雨のたたく背高泡立草 天野美登里 やぶれ傘 201001
泡立草兵俑のごとありにけり 原田達夫 201001
先輩もみんな独身泡立草 陶山泰子 ぐろっけ 201002
もろもろの聲湧く背高泡立草 冨松寛子 201002
泡立草浅瀬の石に水ひかり 根橋宏次 やぶれ傘 201101
反古の句やもくもく枯るる泡立草 川村文英 ろんど 201102
矢印のかたち背高泡立草 倉持梨恵 201102
川またぐ水道管や泡立草 丑久保勲 やぶれ傘 201102
田一面大泡立草高齢化 水上貞子 ぐろっけ 201102
放つておかれる気楽さ背高泡立草 内山花葉 201103
塀越しの会話に背高泡立草 苑実耶 201202
晩年の昭和は痒し泡立草 服部郁史 京鹿子 201205
奥能登や休耕田に泡立草 須賀敏子 あを 201212
泡立草 →2      

 

2023年11月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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