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某税務署へ出頭、人波中にてふと耳にしたる一語思はず俳句となる

あたしがいくさおこして負けた汗の税   中村草田男   現代俳句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
手術台へ載りてたちまち汗の引く 岡谷栄子 200710  
取的の童顔汗にゆがみけり 永峰久比古 馬醉木 200710  
汗の砂舐めて力士の起ち上る 永峰久比古 馬醉木 200710  
汗まみれの絆は固し相撲部屋 池森昭子 馬醉木 200710  
かはづ掛汗の小兵は負けてゐず 佐藤いね子 馬醉木 200710  
朝稽古土俵に滲む四肢の汗 林八重子 馬醉木 200710  
小角力の飛び込む胸も汗滂沱 林八重子 馬醉木 200710  
本場所へ土俵の汗をしぼりこむ 久田澄子 馬醉木 200710  
小角力の汗に飛ぶなり声の鞭 久田澄子 馬醉木 200710  
汗しとど湿疹の身のかゆし痒し 向井芳子 春燈 200710  
汗の大工胸にクルスのペンダント 向井芳子 春燈 200710  
影踏みの逃げる笑顔に玉の汗 岡野ひろ子 200710  
火伏札を給はり汗の乾きけり 中貞子 200710  
肉じやがや汗し喰ぶべし明日のため 中山純子 万象 200710  
汗のシャツからだゆすりて脱ぎにけり 淺場英彦 万象 200710  
朝の散歩眉毛の汗の眼に沁みぬ 松崎鉄之介 200710  
鼻筋に汗を流して散歩終ふ 松崎鉄之介 200710  
一滴の玉露茶に汗引きゆけり 三浦晴子 200710  
汗の子のどこに触れても柔らかし 三井孝子 六花 200710  
首の汗一途に生きし日もありて 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200710  
汗となる老の集ひのダンスかな 金山千鳥 酸漿 200710  
馬の汗拭ふ牧夫の指太き 浦野裕司 酸漿 200710  
汗拭きてより訪問のベルを押す 出口賀律子 雨月 200710  
少年の汗は明日の虹となる 永峰久比古 馬醉木 200710  
鍬たかく振つて明日へつなぐ汗 穐好樹菟男 馬醉木 200710  
背おひ来し母と子の汗一つなる 伊東恵美子 馬醉木 200710  
訥々と物語りをり玉の汗 芝尚子 あを 200710  
子規庵の影借りて拭く背ナの汗 藤井昌治 200710  
父も凝る子も凝る汗の紙相撲 泉田秋硯 200711  
汗拭ひ呆然昭和二十年 阪本哲弘 200711  
ぺースメーカーに守られゐる汗よ 木村享史 ホトトギス 200711  
営業の大の男の粒の汗 数長藤代 200711  
言ひすぎにあらず胸襟ひらく汗 中山皓雪 200711  
沸し温泉は働く汗の匂ひして 金井充 百日紅 200711  
諦めしバスに間に合ひ汗やまず 保田英太郎 風土 200711  
汗の子のなにかたくらみゐて静か 杉浦典子 火星 200711  
拗ねし子が汗の頭を押してくる 杉浦典子 火星 200711  
底ぬけに楽しい汗でトンネル抜け 丸山佳子 京鹿子 200711  
立てば逃ぐ雀立たねば滲む汗 高木智 京鹿子 200711  
納経の能筆手の汗拭きて受く 今井忍 ぐろっけ 200711  
汗りんりアイスクリームより掻氷 浮田胤子 ぐろっけ 200711  
麻酔下に胆嚢切除汗匂ふ 岡有志 ぐろっけ 200711  
部活の子の乗り合ひバスの汗臭し 岩崎靖子 200711  
首筋の汗拭かずゐて泣きとほす 竹中一花 200711  
兵戈無用説く僧の汗滴りぬ 中原敏雄 雨月 200711  
再会のよろこび汗を拭きにけり 生方ふよう 200711  
温顔の氏子総代汗引かず 半澤正子 馬醉木 200712  
汗涼し「吉川英治えいじ」の句碑にあやかりて 小野寺節子 風土 200712  
汗拭ひ句碑の英治と握手する 小野寺節子 風土 200712  
汗を拭きプラネタリユームの星になる 丸山佳子 京鹿子 200712  
汗ふきて読経の声の乱れなし 田辺美枝子 京鹿子 200712  
外されて汗ばみ重き黒真珠 高橋英子 ぐろっけ 200712  
拭きても汗一茶の柱にわが指紋 渡邉友七 あを 200712  
労ひのひと言に汗引いてをり 山田弘子 ホトトギス 200801  
叱らるる少年汗を拭はざり 伊東恵美子 馬醉木 200801  
人はみな汗の器かお風呂好き 丸山佳子 京鹿子 200801  
老い近む水のようなる汗の味 森一枝 八千草 200801  
宙に浮く三点確保玉の汗 藤井久仁子 ぐろっけ 200802  
ノーサイド汗泥塗れが一列に 弓場赤松 ぐろっけ 200803  
散歩の胸汗汗掻けど指凍えをり 松崎鉄之介 200804  
鮟鱇鍋に皆汗ばみて顔なごむ 高宮義治 200804  
汗をかくそら豆の莢日本も 坪内稔典 稔典句集U 200804  
木の下のあいつ、あいつの汗が好き 坪内稔典 稔典句集U 200804  
汗かかぬほどに歩きぬ旅心 稲畑汀子 ホトトギス 200805  
少年期柔いところに汗の玉 宇都宮滴水 京鹿子 200805  
待つといふ心の汗をぬぐひつつ 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
又次の仕事の山を積みし汗 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
汗行き来質疑応答はじまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
質問は答へは汗の涼しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
少し道迷ひて汗の運転に 稲畑汀子 ホトトギス 200806  
紋彫機に向かふ横顔汗滲む 林日圓 京鹿子 200806  
鳴りやまぬ鼓動汗ばむ肌の下 ことり 六花 200806  
肩抱かる汗ばむ厚きてのひらに ことり 六花 200806  
汗かいてでも食べたいもんをまんねん 稲畑廣太郎 ホトトギス 200807  
やうやくに駐車出来たる汗の引く 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
汗の顔信じるほかのなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
たちまちに汗の締切日となりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
引く汗もみちのくのもの旅衣 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
汗引きて汗を忘れし暮らしあり 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
景色なき控へ室あり汗しづめ 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
戦なき世の城華麗汗涼し 稲畑汀子 ホトトギス 200807  
山城を説きし翁の玉の汗 金田美恵子 ぐろっけ 200807  
山匂ふ雨もろともに汗拭けば 岡本眸 200807  
汗だくや一番乗りの古ピアノ 藤見佳楠子 200808 移転
ヘルパーの汗逞しく美しく 塩路五郎 200808  
明石海峡大橋に汗をさめ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
汗見せぬ和服を凛と着終へたる 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
遊ぶ汗引きて働く汗となる 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
汗涼し昨日の旅路遠くして 稲畑汀子 ホトトギス 200808  
眠る子の汗を拭きけり共に寝て 苑実耶 200808  
汗ふけば石田堤の松の反り 服部早苗 200808  
汗手貫抜きて僧侶の一日終ふ 金田美恵子 ぐろっけ 200808  
ルーヴルに栄枯盛衰観ての汗 浅井青二 雨月 200808  
D51だと車椅子押す子らの汗 金山雅江 春燈 200808  
どつと出て汗に音なきひとりかな 岡本眸 200808  
陶匠の背に惨みたる汗のシャツ 塩路五郎 200809  
歓声へ汗の破顔をもて応ふ 高橋裕子 200809  
ひそやかに寝汗拭きをり四人部屋 伊藤白潮 200809  
汗拭きて月光菩薩の背を拝す 青山正生 200809  
汗粲々安宅を打てる大鼓 河本由紀子 春燈 200809 汗 →8

 

2020年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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