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我に残る若さ焼ソバ汗して喰ふ   中嶋秀子   花響

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
樹の影は雲の形や汗滲む 坪井洋子 200511  
汗のシャツ替へてひと日を折り返す 吉田かずや 春燈 200512  
百花園めぐる間汗を忘れをり 松尾緑富 ホトトギス 200601  
佳き日なりけり総身に汗流れ 遠藤真砂明 200601  
青竹を軋ませ汗の辻廻し 和田照子 200602  
汗ふきも路銀も使ひ果しけり 吉田明子 200602 カカドゥ国立公園
汗の手を握られて汗吹きだせり 遠野萌 200602  
稿債の三分の一果たす汗 稲畑汀子 ホトトギス 200606  
願文を読む山伏の玉の汗 亀田やす子 万象 200606  
白い汗にオツチヨコチヨイの過去の入墨 瀧春一 瓦礫 200606  
汗の顔にも意気込みのあることを 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
汗すぐに引き浜風の残りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
みちのくを発てば待ちゐる汗の帰路 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
いつか汗引いてゐしことわが旅路 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
今日も又旅の延長汗涼し 稲畑汀子 ホトトギス 200607  
眼に入りて励みの汗は辛くなし 能村研三 200607  
乳呑み児の汗を流して太りゆく 小林朱夏 200607  
汗拭ふときにばらけし首飾 山田六甲 六花 200607  
ベラルーシのマトリュウシカ顔汗ひかる 赤座典子 あを 200607  
牛相撲仕切れる勢子の汗みどろ 滝村みさ子 200608  
医の倫理問われて汗の研修医 達山丁字 200609  
生も死も一瞬の些事汗拭ふ 林和子 200609  
化粧果て車中しとどの汗乙女 松村多美 四葩 200609  
四十雀の声に向かひて汗拭ふ 浜福恵 風土 200609  
御旅所へ着きたる稚児の汗清し 大信田梢月 万象 200609  
飽食のモナリザに似る顔の汗 加藤峰子 200609  
着きてすぐ汗の下着を替へにけり 松崎鉄之介 200609  
三畳泉三千段の汗誇る 松崎鉄之介 200609  
ふところに汗の匂ひの子を迎ふ 三井孝子 六花 200609  
臍曲げし汗の漢も飯を食ふ 泉田秋硯 200610  
動かざるパントマイムの首に汗 寺沢千都子 万象 200610  
坐禅しんしん汗が下りゆく背の谷間 田辺博充 200610  
ケント紙にかすかに汗の指の跡 中尾公彦 200610  
汗の顔見られて少したぢろげり 柴田佐知子 200610  
鎖骨に汗ためて時報の鐘を打つ 伊藤希眸 京鹿子 200610  
人力車夫肌赤銅に玉の汗 坂井和子 酸漿 200610  
弓を持つ少女のうなじ汗ひかり 松村紀久男 ぐろっけ 200610  
汗ばみし身をつつしめる弥陀の前 長沼三津夫 200610  
倦きるほど歩き汗してトムラウシ 須賀敏子 あを 200610  
汗にすべる眼鏡を押え俘虜記読む 田中藤穂 あを 200610  
球児らの汗の顔々優勝旗 田中藤穂 あを 200610  
口開けて汗の球児の埴輪めく 篠田純子 あを 200610  
まだ汗の応援延長再試合 田中芳夫 200611  
農の血の濃き肋なり汗拭ける 木船史舟 200611  
汗陰陽働く汗に恥ずも汗 岩崎憲二 京鹿子 200611  
目から火を顔から鱗落とす汗 岩崎憲二 京鹿子 200611  
李枝子逝く汗ふくさまに涙ふく 岩崎憲二 京鹿子 200611  
若さとは玉なす汗をぬぐふこと 遠山みち子 200611  
鳩尾に汗のあつまる診断書 齋藤厚子 200611  
汗ばみて手術同意にサインする 加藤峰子 200611  
老いといふ事ただならず汗を拭く 柳生千枝子 火星 200611  
汗くさき青年覗く万華鏡 西畑敦子 火星 200611  
林火忌の墓参の汗の五十段 松崎鉄之介 200611  
三岸節子の自画像に汗引きにけり 岸本林立 雨月 200611  
胎内めぐり闇に汗の手握りあひ 青山悠 200611  
樹下にきて汗の眼鏡を拭ひをり 生方ふよう 200611  
平首をたたく右手に汗じめり 吉弘恭子 あを 200611  
静脈を叩くナースに汗滲む 北川キヨ子 200612  
汗臭き生徒がバスを占拠せり 山田智子 200612  
顔ふりて農婦は汗を払ひけり 桜木敏子 200612  
足萎へて不甲斐なき身となりし汗 桑田青虎 ホトトギス 200612  
汗の手で母の柩を抱きけり 宮野素子 万象 200612  
ふりあげる汗の拳や逆転打 徳永亜希 馬醉木 200612  
汗をさめたる空港のロビーかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200705  
奪衣婆のかかへし衣の汗まみれ 百瀬七生子 海光 200705  
九・一一歩くたび汗新しく 百瀬七生子 海光 200705  
いい汗を背すぢに南無と大師坂 丸山佳子 京鹿子 200705  
汗を取る平太の面冴返る 近藤幸三郎 風土 200705  
乳房へと汗零れ来る流れ落つ ことり 六花 200705  
稚児に付く黒留袖や汗の鼻 松本俊介 春燈 200706  
汗引いてゆくを待ち又庭に出る 稲畑汀子 ホトトギス 200706  
くちづけと汗に飾られゆける肌 ことり 六花 200706  
汗拭いて眼鏡を拭いて辞書を繰る 横山迪子 六花 200706  
氷挽くわかものの汗匂ひけり 瀧春一 200706  
汗の身のわれをわすれて飯食へる 瀧春一 200706  
額の汗ぬぐひつ門の夕まぐれ 瀧春一 200706  
死顔にまみえつ汗を拭きあえず 瀧春一 200706 笹原史歌氏急逝
皆汗の邂逅となる旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
一汗ですまぬ旅程にいどみけり 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
汗拭いてくすり茶を飲む列につく 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
一息のつく暇のなし旅の汗 稲畑汀子 ホトトギス 200707  
教会へ四月の汗をそのままに 布川直幸 200707 長崎三句
汗入れてより会場へ行くことに 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
汗ばむや四つ辻に古る石地蔵 上原重一 200708  
寸借の平らな石に汗拭ふ 戸小城綾子 200708  
汗引くと『暗夜行路』の稿を読む 中谷葉留 風土 200708  
王子にはなれず少年汗ぬぐふ 秋葉雅治 200708  
病めば句も過去形となり汗を拭く 吉田多美 京鹿子 200708  
目を閉じて汗うっすらと乳呑む子 須賀敏子 あを 200708  
汗し行く長崎坂の平和町 苑田ひろまさ 200709  
地謡の三十人背に汗滲む 鈴木石花 風土 200709  
玉の汗こころ痩せずにしてゐたり 岡田真澄 風土 200709  
稿ふたつ進めて汗の噴く日なり 能村研三 200709  
仏生る石工の汗の幾条に 北川英子 200709  
讃岐路は名物うどんに汗ばみて 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200709  
死の床の汗は畳を透りけり 吉村摂護 200709  
飛びつかれ抱きとめてはや汗の子よ 岡本眸 200709  
はじめましてどちら様かな汗拭ふ 東亜未 あを 200709  
紙相撲熱中の汗走らせて 泉田秋硯 200710  
剥落のイコンに逢ひて汗を拭く 泉田秋硯 200710 汗 →7

 

2019年7月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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