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汗拭きつつ家を捜すに似て墓を   高島茂   鯨座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
考ふることも体力汗滲む 高畠英 河鹿 200410  
灯るころ汗にまみれて帰る子よ 苑実耶 200410  
息の合ふ子供太鼓や光る汗 福澤乙 酸漿 200410  
額に汗人形焼の人だかり 左官治郎 200410  
出語りの老若二人にじん玉の汗 中村嵐楓子 春燈 200410  
流る汗おのずとひきし杉木立 加藤二三子 帆船 200410  
汗のシャツ脱ぎつつ走り去りにけり 谷上佳那 百鳥 200410  
乗り来たる少年に汗部活の荷 布施まさ子 風土 200410  
吊革に掴まる汗を拭ひけり 布施まさ子 風土 200410  
飴いろとなりし形見の汗手貫 大坪景章 万象 200410  
菊練りや汗の流るる喉仏 佐藤忍 万象 200410  
大阿闇梨ひとつぶの汗流されし 谷口佳世子 200410  
野馬懸に汗したたらす馬の腹 紺野とも子 200410  
拓本とる手許狂ひて汗しとど 藤田かもめ ぐろっけ 200411  
衛兵は流るる汗に瞬かず 史あかり ぐろっけ 200411  
天瓜粉汗の上からはたき込み 上原口チヱ ぐろっけ 200411  
汗しつつ汗の答案読んでゆく 三村純也 ホトトギス 200411  
汗しとど目鼻流れて行く心地 塩路隆子 200411  
語るべき一語に替へて玉の汗 渡辺隆 遠嶺 200411  
大汗や身ぬちの心棒までも濡れ 内山照久 200411  
ラーメンに玉なす汗や琅玗忌 沼口蓬風 河鹿 200411  
働きの汗ことごとく銭と化す 蒔元一草 河鹿 200411  
月の窓しばし休みぬ汗じめり 山田耕子 京鹿子 200411  
汗染みて野良着の重し鳴く夜鷹 長田秋男 酸漿 200411  
日照雨くぐりぬ汗の手に出す手紙 伊藤早苗 200411  
帯状庖疹と診断されて背ナの汗 鈴木榮子 春燈 200411  
稗抜きの雨に打たせる汗の顔 後藤和朗 栴檀 200411  
担送車に今生の汗美しき 神蔵器 風土 200411  
汗拭ふ喜劇役者の弱音かな 仲山秋岳 万象 200411  
汗のとぶ一人芝居や忠太郎 川越昭子 万象 200411  
スローモーション動かば玉の汗になる 永田勇 六花 200411  
絽の着物少しの染みは亡母の汗 吉田多美 京鹿子 200412  
初マラソン襷に汗の重さあり 村井洋子 酸漿 200503  
かなしみを見せずに逝ける兄の汗 松澤茂 200503  
左義長でほてりたる身の帰路の汗 松崎鉄之介 200503  
キリシタン灯籠に汗をさめけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200505  
山荘に汗の人数揃ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200506  
ピアノ離れず汗の子は触れ母は拭き 林翔 200506  
佇めば汗が覆つてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200507  
齟齬ありし汗のその後を語らばや 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
もう少し時間の欲しき旅の汗 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
美濃尾張一望汗の引く俯瞰 稲畑汀子 ホトトギス 200507  
汗のほか身にまとはざる思ひかな 鷹羽狩行 200507  
総身の汗を脱ぐなりシャツを脱ぎ 鷹羽狩行 200507  
一斗の砂持ち汗を出し進む 中野あきを 築港 200507  
バッハ奏汗の長身タクトとし 品川鈴子 ぐろっけ 200508  
汗しづむ伊井大老の歌碑拝し 丸山佳子 京鹿子 200508  
汗を拭へばわれ汗の外にあり 鷹羽狩行 200508  
黒肌の汗ものかはと朱の化粧 長谷川きくの 築港 200508  
意地見せて五月汗なす子の額 藤原たかを 馬醉木 200508  
兀立の立木観音汗して見る 松崎鉄之介 200508 会津鍛錬会にて
汗拭いて本場の麻婆豆腐食ふ 須賀敏子 あを 200509  
汗衣身ぐるみ脱いで勝気なり 能村研三 200509  
汗ぬぐふ右手左手神呪寺 高松由利子 火星 200509  
トンネルは山神の胎汗しづむ 丸山佳子 京鹿子 200509  
骨壺のぬくきを汗の身にいだく 瀧春一 菜園 200509  
汗の胸君が姓名を濡らしをる 瀧春一 菜園 200509 應召中の福島柾秋君來訪
病院へ寄らでかへりぬ汗にまみれ 瀧春一 菜園 200509 梅雨日記
二〇三高地駕籠かく人の汗しとど 三井公子 酸漿 200509  
われとわが汗の匂ひといふなかに 伊藤白潮 200509  
敦忌や庭師の汗をひもすがら 太田具隆 春燈 200509  
駕籠舁の阿吽の息や汗光る 菅沢陽子 春燈 200509 こんぴら宮
杖束ねあり汗臭し人臭し 伊藤佳代 対岸 200509  
復元の工事匠の汗光る 吉倉幸枝 築港 200509  
雑踏に汗ばみ独りにも慣れし 坪井洋子 200509  
セザンヌの自画像を見る汗ばみて 杉本薬王子 風土 200509 米国ナショナルギャラリー
滂沱たる汗を供へん父母の墓 杉本薬王子 風土 200509  
汗引きてしまひしピアノコンサート 二宮一知 万象 200509  
空ら振りも思い切りなり汗の玉 片岡静子 200509  
関ヶ原の合戦読むに汗流る 松崎鉄之介 200509  
「先代」と父母の呼ぶ僧汗手貫 島村久枝 200509  
汗流す銭湯通ひ七十年 横林誠二 200509  
城垣の弾痕咫尺汗引けり 梅原美子 200509  
ほどほどといふこと知らず汗拭ふ 遠藤真砂明 波太渡し 200510  
雪を掴みてマラソンの汗拭ふ 遠藤真砂明 波太渡し 200510  
手の甲に額の汗を陶土粘る 三枝邦光 ぐろっけ 200510  
荷を揚ぐる漁夫の深皺玉の汗 三枝邦光 ぐろっけ 200510  
汗じわと術後を覚めて夫ありて 指尾直子 雨月 200510  
監督のバリトン説教汗も引く 泉田秋硯 200510  
フォークダンス汗の手繋ぎ直しては 長谷川千枝子 200510  
口ごもる言葉より汗先に出づ 栗原公子 200510  
拭ひたる眼尻の泪に汗の塩 鈴木榮子 春燈 200510  
拭うても拭うても湧く玉の汗 大森玲子 築港 200510  
ことごとく影なす落つる汗さへも 土田栄 200510  
汗まみれ泥まみれなる朝稽古 宇野慂子 万象 200510  
汗飛んで面一本の決まりたり 古川京子 万象 200510  
汗かかぬ顔して締める白い帯 三橋早苗 ぐろっけ 200511  
汗拭きて万国の旅地球博 木船史舟 200511  
突然のトランペットに汗忘れ 森佳子 遠嶺 200511  
玉の汗いとほしむかにチェロ奏者 渡辺輝子 200511 汗→ 6

 

2019年7月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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