朝 曇 2        48句

棒杭の頭は平ラ朝曇    三橋敏雄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
旅心一日はじまる朝曇 稲畑汀子 ホトトギス 201507
大堰の雄叫びしろし朝曇り 藤井明子 馬醉木 201509
鉄瓶の湯気は真つ直ぐ朝曇 藤井彰二 馬醉木 201509
薬嫌ひの友の音沙汰朝曇 加藤良子 春燈 201509
スカイツリーの見えぬ狼狽朝曇 篠田純子 あを 201509
朝曇山鳩の声こもりがち 松田多朗 馬醉木 201510
野の川のたゆたひ曲る朝曇 松本美簾 馬醉木 201510
舟板を洗ふしぶきや朝曇 渡部恭子 馬醉木 201510
朝曇り外出ためらふ心あり 高橋照子 雨月 201510
朝曇ひと日始まるパンちぎる 小林文良 春燈 201510
二杯目もコーヒーブラック朝曇 風間史子 201511
山小屋のソーラーシステム朝曇 菊池洋子 やぶれ傘 201512
一段と車道騒がし朝曇 長崎桂子 あを 201608
水亭の影たゆたへる朝曇 松本美簾 馬醉木 201610
前山は利久鼠に朝曇 齋藤晴夫 春燈 201610
蕩け出すバターのやうな朝曇 坂入妙香 春燈 201610
朝曇り海鳥止まる石鼎碑 土江比露 春燈 201610
朝曇り小舟でマリア教会へ 中村洋子 風土 201610
朝曇といふには早き暑さかな 内藤恵子 万象 201610
かりかりのバゲットちぎる朝曇り 丑久保勲 やぶれ傘 201611
金槌を借りに来てゐる朝曇 中川句寿夫 ここのもん 201705
朝曇払ひ葉流さん現るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
目覚めゆく街晴れてゆく朝曇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
朝曇り珈琲の香と砂時計 安藤久美子 やぶれ傘 201708
バス停に同じ顔ぶれ朝曇 福島茂 201710
朝曇る燃えないごみの収集日 定梶じょう あを 201709
空缶を袋に詰めて朝曇 篠藤千佳子 201711
苔玉の苔に水浸む朝曇 池田光子 風土 201711
朝曇り鎌の切れ味悪からず 升田ヤス子 六花 201711
むらさきの種袋あり朝曇 植木戴子 201807
味噌甕の底まで浚ふ朝曇 森岡正作 201809
つまづきし手足の痛み朝曇 田中藤穂 あを 201809
音たてて猫の水飲む朝曇 佐津のぼる 六花 201810
朝曇園の鴉の喧し 森清堯 末黒野 201810
渋滞を友の葬へと朝曇 森なほ子 あを 201909
坂沿ひのアガパンサスや朝曇 森清堯 末黒野 201910
朝曇より句心の立ち上がる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202007
朝曇シェフの出てゐるハーブ畑 大沢美智子 202007
赤で記す今日の予定や朝曇 長谷川歌子 春燈 202009
朝曇消毒液の匂ひ濃し 戸栗末廣 202010
朝曇り苦みの足らぬマーマレード 曽根富久恵 202010
コンビニに釣り餌の旗や朝曇 小林清子 末黒野 202011
湾央の竿の撓りや朝曇 道端齊 202108
きじ鳩のくぐもりて啼く朝曇 牛島晃江 202109
空き物件管理物件朝曇り 篠田純子 あを 202109
月曜の新聞軽し朝曇 黒滝志麻子 末黒野 202111
一塊に見ゆるビル群朝曇 石黒興平 末黒野 202111
朝曇島は石油の備蓄基地 田中とし江 202112
ぜえぜえと駆け乗るバスや朝曇 草場つくし 六花 202210
朝曇→ 1      

 

2023年8月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。