朝 顔 6      107句

朝顔に我は飯くふおとこ哉    芭蕉

作品
作者
掲載誌
掲載年月
先生の二人指示して朝顔蒔く 大井彌雨 雨月 200905
朝顔の苗やマンションぽつと建つ 篠原まどか 炎環 200907
オハヨーとにつこりして言ふ朝顔に 丸山佳子 京鹿子 200907
朝顔や頑固で通す船大工 坂本節子 200908
朝顔や水のあふれて外流し 坂本節子 200908
朝顔とまた今日も相和して 丸山佳子 京鹿子 200908
朝顔にけふのいのちをもらひけり さのれいこ 春燈 200908
朝顔の双葉待たるる雨上り 山田しづ恵 200908
朝顔に風やはらかく吹きにけり 山田六甲 六花 200908
朝顔市迷ひ求めし鉢ひとつ 堀内一郎 あを 200908
朝顔の巻き付き下手や朝の風 鈴木照子 200909
咲き分けの朝顔の鉢大家族 渡辺若菜 春燈 200909
雑巾をしぼり朝顔市とおもふ 辻直美 200909
晴極む朝顔市の空抜けて 鈴木良戈 200909
大輪の朝顔ポストのぞくかに 早崎泰江 あを 200909
わが庭に朝顔血筋守りをり 遠藤実 あを 200909
分数ほめ朝顔日記手直しし 藤野寿子 あを 200909
雨足の強きに頑と野朝顔 上原重一 200910
地震の来て朝顔いよよ襞深く 和田政子 200910
朝顔や海を思へば海の色 高橋泰子 200910
琉球の朝顔深き海の色 鈴木セツ 200910
朝顔やブレーキ軽き車椅子 鈴木セツ 200910
雨を来て朝顔市の団十郎 折橋綾子 200910
朝顔のこぼれ種ほどよく咲けり 岩本紀子 200910
朝顔の蕾ねぢれて尖りをり 出口誠 六花 200910
白む窓あけて朝顔数へけり 松元末則 酸漿 200910
朝顔届く朝顔市の入谷より 青山悠 200910
朝顔に恥ぢらふ心少しあり 吉田晶子 炎環 200910
朝顔の蔓夕風に巻きそめし 山田しづ惠 200910
軽やかに朝顔の白ひらくなり 早崎泰江 あを 200910
夫の見する初朝顔の写真かな 山崎稔子 末黒野 200911
朝顔の一花を愛でてより旅に 橋本良子 遠嶺 200911
朝顔や山の奥なる久女の墓 佐藤喜仙 壁炉 200911
純白の朝顔にあるたたみ雛 大坪景章 万象 200911
交番の内に朝顔市の鉢 大西八洲雄 万象 200911
音楽のやうに朝顔蔓伸ばす 大川ゆかり 200911
朝顔の蔓さまよへり一周忌 竹島勝代 200911
星消えて朝顔のこす曉の空 藤岡紫水 京鹿子 200911
朝顔の風が絵本のページ繰る 柴田良二 雨月 200911
千代女句碑朝顔縷々と二輪咲き 東野鈴子 雨月 200911
朝顔の種を袋に覚え書き 五ケ瀬川流一 六花 200911
遠き日の波郷朝顔紺深し 大平和男 200911
朝顔の風を捕へし蔓の先 佐藤美恵子 200911
陽に倦みて朝顔花を丸めけり 加藤兵四郎 200911
朝顔やニースの坂の白き家 丑久保勲 やぶれ傘 200911
朝顔の涌きでるやうに咲きのぼる 山荘慶子 あを 200911
咲きつぎし朝顔終る厨窓 池村惇子 馬醉木 200912
朝顔の彩楽しみて種を採る 桂敦子 200912
朝顔や誰かが過ぐる露地格子 遠藤和彦 遠嶺 200912
朝顔を数へて今日の始まりぬ 伊藤たか子 遠嶺 200912
朝顔のあを単線で海にまで 前川明子 200912
種飛びし方の朝顔咲きつづく 数長藤代 200912
朝顔が間口ふちどる老舗かな 神山市美 やぶれ傘 200912
朝顔や連子の窓に処得し 倉橋千代子 末黒野 200912
肥後朝顔葉に裃の張りのあり 荒尾茂子 京鹿子 200912
朝顔の実の付く一花床掛けに 小林玲子 ぐろっけ 200912
朝顔の百の喇叭へ風触れ来 柳生千枝子 火星 200912
朝顔の一と色描きの秋団扇 金澤明子 火星 200912
白妙の朝顔天に昇りけり 関まさを 酸漿 200912
朝顔のこぼれ種咲き誕生日 西山美枝子 酸漿 200912
朝顔に昨日の失意忘れをり 小黒加支 酸漿 200912
朝顔を数へ新たな日なりけり 神保みね子 酸漿 200912
朝顔の見事は何故か切なくて 鎌倉喜久恵 あを 201001
朝顔の一絡げにす咲き終へて 芝宮須磨子 あを 201001
朝顔や譲る気のなき厨ごと 柴田志津子 201004
朝顔の鉢が圍繞す永蟄居 佐藤喜孝 あを 201007
朝顔の紺の深さに目覺めたり 竹貫示虹 京鹿子 201008
朝顔の蕾みをる間や文綴らむ 井田実代子 雨月 201008
朝顔や母の好みの團十郎 水原春郎 馬醉木 201009
朝顔の紺いさぎよきまで大破 鷹羽狩行 201009
誰も見ぬ間に朝顔の萎れだす 片山由美子 201009
朝顔や今何時やと思てんねん 稲畑廣太郎 ホトトギス 201009
子規庵へ朝顔市を抜けにけり 小渕二美江 春燈 201009
朝顔や祖母の躾をなつかしみ 畑田増江 春燈 201009
朝顔の蔓行先を定めたり 和田道子 酸漿 201009
朝顔にさざ波染まり川の町 山荘慶子 あを 201009
朝顔や小犬に言葉かけもして 小山ミツ子 末黒野 201010
朝顔や団子坂下指物屋 森理和 あを 201010
朝顔の明日咲く数を子とよみぬ 新実貞子 201011
朝顔の一輪殊に濃むらさき 新実貞子 201011
朝顔のはなびら歪め熊ん蜂 南うみを 風土 201011
朝顔や夕べは明月の色を秘め 奥田茶々 風土 201011
朝顔に取られる釣瓶無き暮し 鎌田慶子 ろんど 201011
朝顔の紺より出でて決めにけり すずき巴里 ろんど 201011
白朝顔になにかが終はり省二亡し 水野恒彦 201012
朝顔の種なども採り仮住ひ 佐藤博美 201012
朝顔のもらひし水に応へけり 荒井慈 春燈 201012
朝顔や風と遊べる蔓の先 大川暉美 末黒野 201012
この里の朝顔ほろり咲きにけり 鴨下昭 201012
ニースかな朝顔咲かす白き家 丑久保勲 やぶれ傘 201012
朝顔の路地の奥なる妻の郷 久世孝雄 やぶれ傘 201012
父の忌やけふ朝顔の数多き 松下信子 万象 201012
朝顔の真青の空に咲き初めし 大内恵 酸漿 201012
朝顔の涼しき色のゆるるなり 大内恵 酸漿 201012
十時はや朝顔花に疲れかな 岡佳代子 201101
朝顔の一つ一つに雨重し 吉川隆 春燈 201101
十月や朝顔の種太りつつ 加古みちよ 火星 201101
朝顔の種選る息を吹きかけて 前田玲子 ぐろっけ 201101
終の朝顔天の碧さを極めけり 園部早智子 ろんど 201101
朝顔を鍬跳ね返す土に蒔く 鴨下昭 201107
朝顔の午後になかりし命かな 稲畑汀子 ホトトギス 201108
朝顔に開かざる木戸となることも 稲畑汀子 ホトトギス 201108
朝顔や又庭師来てくれしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201108
朝顔の萎えて仕事のはかどりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201108
紫も白も朝顔今日の色 稲畑汀子 ホトトギス 201108
朝顔が挨拶代はり背戸隣り 品川鈴子 ぐろっけ 201108
朝顔の笑顔の多き鉢を買ふ 鳥居おさむ ろんど 201108
朝顔→ 7      

 

2021年8月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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