青 鷺(含む他季) 2    55句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
青鷺の首から歩み始めけり 永田万年青 六花 201807
青鷺の一足三足忍び足 赤松赤彦 六花 201807
青鷺の立ち尽したる水鏡 齊藤實 201808
青鷺の媚びずいぢけず身じろがず 山本喜朗 雨月 201808
青鷺の素早き嘴の漁れり 安斎久英 末黒野 201808
青鷺の冠羽靡かせ望む沖 安斎久英 末黒野 201808
青鷺が一歩踏み出し雨兆す 中島和子 やぶれ傘 201808
青鷺のいつも横貌雲の果て 加藤翅英 京鹿子 201809
青鷺の振り向きもせぬ船出かな 山田六甲 六花 201810
青鷺と同じ水面を見つめ釣る 古賀しぐれ ホトトギス 201810
青鷺舞ふ水面涼しき夕べかな 中里よし子 春燈 201810
朝日子に青鷺羽を拡げけり 宮原悦子 雨月 201811
ずんぐりの青鷺じいと待つ淺瀬 石森理和 あを 201812
枯蓮に青鷺来をり上離宮 服郎鹿頭矢 馬醉木 201902
青鷺に攻め落されてゐる一樹 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
青鷺は群れぬ鳥なり水温む 石田蓉子 201905
青鷺に時といふもの無かりけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
青鷺の足が地球を回しをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
青鷺の己を人と思ふ所作 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
青鷺や冠羽を風のなすままに 中根美保 風土 201907
大魚呑む青鷺の首ぐぐぐいと 飯塚トシ子 201909
餌を狙ふ青鷺の眼の冷酷な 山本漾子 雨月 201909
青鷺の身じろぎもせず此方見る 岡澤田鶴 201910
青鷺の西日と対ひをりにけり 善野行 六花 201912
一直線に青鷺渡る伊良湖岬 大橋淳一 雨月 202001
青鷺の水に声曳く夕ベかな 小倉征子 202009
足の指ひらき青鷺考ふる 吉田葎 202010
青鷺や冠羽吹かれて身じろがず 山崎稔子 末黒野 202011
舞ひ上がる青鷺田水したたらせ 深川淑枝 202101
青鷺の一歩より時動き初む 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
青鷺の視線に水面固まれる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
青鷺の凝視早瀬のささ濁り 高木邦雄 末黒野 202111
青鷺の佇ちゐる水の暮れはじむ 大西乃子 202112
青鷺の水平の脚頭上過ぐ 深川淑枝 202112
青鷺の賢者のごとき佇まひ 辻泰子 春燈 202112
青鷺の羽搏きにある骨の音 深川淑枝 202112
近づきし青鷺に青鷺追はれ 安原葉 ホトトギス 202202
瀬は眩しただ青鷺の立ち続く 松本鷹根 京鹿子 202207
青鷺の三羽黒雲引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
青鷺の花魁道中ひとやすみ 赤座典子 あを 202208
青鷺の一瞬とらへ静となり 秋川泉 あを 202208
青鷺の一本足の沈思かな 七田文子 202208
青鷺の頸くねらせる夕間暮れ 廣畑育子 六花 202210
青鷺をところどころに日の暮るる 坂入喜代枝 202211
青鷺の翻る時風を呼ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202305
青鷺 →1

 

2023年5月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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