青木の実      131句

青木の花   青木の実

作品
作者
掲載誌
掲載年月
青木の実赤い目となる雪兎 大木あきら 春耕 199903
青木の実交友古れば家族めく 小林希世子 199904
首洗ひ池のにごりし青木の実 石原八重子 春耕 199905
演壇にコップ伏せ置く青木の実 松永典子 船団 199912
青木の実期末テストの真最中 水谷契江 六花 200003
竹林に檜の混じる青木の実 屋代孤月 遠嶺 200005
忽然と消へし血族青木の実 能城檀 船団 200010
坂がかる悟堂の墳や青木の実 鰍澤真佐子 春耕 200103
質蔵の大き閂青木の実 代田青鳥 風土 200103
泣く嬰の一途の声や青木の実 坂本俊子 200201
参道に小鳥の落す青木の実 大町あや子 春耕 200202
青木の実日の当たりたるやぐらかな 島田和子 風土 200203
岩出でし鯉のあぶくや青木の実 竹中一花 200203
木洩れ日の屋敷稲荷や青木の実 斉藤やす子 春耕 200203
青木の実啄む鵯のかしましき 斉藤やす子 春耕 200203
行き止まるぼろ市の道青木の実 栗林松枝 春耕 200203
母逝きて母似といはる青木の実 高尾豊子 火星 200204
「刃」の文字墓碑其々に青木の実 大谷茂 遠嶺 200204
朝刊に折込の嵩青木の実 塩田博久 風土 200302
物置の整理整頓青木の実 福田孝子 帆船 200401
父留守で母も留守なり青木の実 鈴木五鈴 草の花 200403
握力の落つを諾ひ青木の実 大塚まや 京鹿子 200403
吉良邸は井戸塀のみや青木の実 田中きよ子 酸漿 200403
骨壷に膝ふたつある青木の実 田中英子 火星 200403
尼寺に華やぐ声や青木の実 竹内美登里 雲の峰 200404
久々の雨に艶ます青木の実 井出やすはる 酸漿 200404
本堂の裏が遊び場青木の実 藤井智恵子 百鳥 200404
酒蔵の白壁映ゆる青木の実 大槻球子 遠嶺 200405
子の恋に手出し口出し青木の実 須佐薫子 帆船 200412
青木の実あるに花咲く年の春 松崎鉄之介 200504
仏壇で色深めゆく青木の実 川井政子 風土 200504
吉良の首洗ひし井戸に青木の実 原田達夫 虫合せ 200506
庭隅に文鳥の墓青木の実 塩出眞一 ぐろっけ 200512
闇隔て焚口の燠青木の実 香西照雄 ぐろっけ 200512
青木の実葉を額縁として数多 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601
モノクロを染めて青木の実の主張 稲畑廣太郎 ホトトギス 200601
慶びの玄関に生け青木の実 物江昌子 六花 200603
青木の実飛んでこいこい赤い鳥 佐々木新 春燈 200604
正直を嗤はれゐたり青木の実 山崎靖子 200604
林中の小さき青空青木の実 加藤みき 200604
木洩れ日の届かぬところ青木の実 稲垣いつを 200604
姉に今母のおもかげ青木の実 竹内文子 遠嶺 200604
灯をつなぐ賄ひ下宿青木の実 小林眞彦 遠嶺 200604
カプセルの効いてくるなり青木の実 服部早苗 200608
穏やかな軒の日差しや青木の実 穴澤光江 遠嶺 200702
青木の実凛と日蓮上人像 小城綾子 200703
青木の実ろくろ峠の女かな 田中みのる 火星 200703
そのかみは女人禁制青木の実 田中みのる 火星 200703
正解のひとりもなくて青木の実 池崎るり子 六花 200704
喪心といふ艶放ち青木の実 稲畑廣太郎 ホトトギス 200712
計画の中に動かぬ青木の実 稲畑汀子 ホトトギス 200801
狭庭とてどこかに植ゑて青木の実 稲畑汀子 ホトトギス 200801
自分あての荷物を送る青木の実 齋藤厚子 200803
亡き人の亡きこと思ふ青木の実 高橋邦夫 風土 200804
花青木雌花のすでに実を結ぶ 松崎鉄之介 200806
振り返るほど生きてをり青木の実 芝尚子 あを 200812
結界を赤く灯して青木の実 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901
昨夜の星鏤めてゐし青木の実 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901
青木の実とは白銀を寄せつけず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901
葉に紛れ空に紛れず青木の実 稲畑廣太郎 ホトトギス 200901
青木の実没日に映えるイヤリング 鴨下昭 200902
谷戸に入る風のとんがり青木の実 辺見狐音 炎環 200903
手を合わす善財童子青木の実 谷村幸子 200903
望郷に遠近の無き青木の実 前川明子 200903
倦怠へ飴玉ひとつ青木の実 黒澤登美枝 200904
夢に父いつも病みける青木の実 辻美奈子 200904
廃屋は土の匂ひや青木の実 竹内久子 京鹿子 200905
埋もれし空濠跡や青木の実 金山千鳥 酸漿 201002
最期まで母は惚けず青木の実 苑実耶 201002
青木の実嘴に転がしひと飲みに 奥太雅 万象 201003
小枝見せ名を問ふ孫や青木の実 井関祥子 酸漿 201003
母に似し姉のもの言ひ青木の実 竹内弘子 あを 201003
青木の実風の震はす海鼠板 安藤久美子 やぶれ傘 201004
青木の実赤し庚寅迎ふ 西田美ち ろんど 201004
代々の鍼灸院や青木の実 根橋宏次 やぶれ傘 201102
三輪山の日だまりに熟れ青木の実 谷村幸子 201102
算盤の合計ご破算青木の実 東亜未 あを柳 201102
葉隠れの紅のつぶらや青木の実 大川暉美 末黒野 201102
日当りて色変りたる青木の実 池田いつ子 酸漿 201102
青木の実命の連鎖灯しけり 川南隆 ろんど 201103
慎ましき母の明けくれ青木の実 コ田千鶴子 馬醉木 201103
青木の実一番寒き日と思ふ 門伝史会 風土 201104
つややかや嬥歌の山の青木の実 箕輪カオル 201104
戻したき歳十年や青木の実 宮野照子 馬醉木 201104
滝道に避難口あり青木の実 田中貞雄 ろんど 201201
父母の亡き生家にひそと青木の実 武生喜玖乃 雨月 201201
青木の実緋の色申し分なくて 大橋敦子 雨月 201203
かくも緋を尽してそれは青木の実 大橋敦子 雨月 201203
薄ら日や葉の動かざる青木の実 山崎稔子 末黒野 201204
おふくろといつしか呼ばれ青木の実 頓所友枝 冬の金魚 201209
母の居るところが故郷青木の実 小林朱夏 201212
街騒の届かぬ団地青木の実 松本三千夫 末黒野 201302
青木の実母との日々は水のごと 柴田佐知子 201303
畑を守り母は老いたり青木の実 宮井知英 201303
いいお正月だつたねと青木の実 服部早苗 201304
水かけて墓あたらしき青木の実 竹内弘子 あを 201402
青木の実きいんと張りつめてゐる空気 大川ゆかり 201403
小恙の今を甘受や青木の実 中本吉信 201403
夢あらば永久に壮年青木の実 中本吉信 璦別冊 201408
尼寺にいただくお薄青木の実 松岡和子 201502
とび石に雨のなごりや青木の実 西岡啓子 春燈 201502
病み耄け背負ふもの無し青木の実 宮井知英 201502
下闇にとけ込んでゐる青木の実 加藤みき 201502
背の日と歩く伊勢みち青木の実 市村明代 馬醉木 201503
生籬の鬱の読点青木の実 柳本渓光 ろんど 201503
青木の実ありて明るし仁王門 内藤静 風土 201504
まつすぐな日の当たりゐる青木の実 大崎紀夫 虻の昼 201510
紅となれぬひと粒青木の実 藤井寿江子 馬醉木 201602
粗衣粗食通せし母や青木の実 宮井知英 201602
カップルはそろいのピアス青木の実 のざきまみこ 201603
倒れ木の山道塞ぐ青木の実 松本三千夫 末黒野 201604
青木の実バッグの底に五円玉 森理和 あを 201604
夢去冷ぬ落ちて芽を出す青木の実 小林愛子 万象 201605
ほんたうは出しやばりですねん青木の実 田岡千章 201605
数寄屋への敷石ぬれて青木の実 菊池洋子 やぶれ傘 201703
身の丈に適ふ暮しや青木の実 細島孝子 末黒野 201705
慎ましく古希を過ぐるや青木の実 前田美恵子 201802
葉表を小虫這ひゐる青木の実 渡邉孝彦 やぶれ傘 201803
青木の実朱し浦風吹き初めて 水田壽子 雨月 201804
青木の実地にすれすれにひとつだけ 神山市実 やぶれ傘 201804
頭痛持ち同士の散歩青木の実 山田まさ子 船団 201811
艶やかにより色つけぬ青木の実 黒滝志麻子 末黒野 201903
手水場に鳥の来てゐる青木の実 秋山信行 やぶれ傘 201903
裏木戸でこと足る出入青木の実 米山のり子 馬醉木 202002
青木の実軍鶏の蹴上ぐる砂埃 森清信子 末黒野 202003
目標を新たにひとつ青木の実 中貞子 202102
富士を背の初吟行や青木の実 間島あきら 風土 202102
風荒るるひと日なりけり青木の実 天野美登里 やぶれ傘 202103
一粒は鳥呼ぶ命青木の実 平野多聞 202105
訪ひくるる子を恃みとす青木の実 岡村尚子 202105
青木の実子らそれぞれに持つ望み 森清堯 末黒野 202105

 

2022年2月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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