秋澄む 5      80句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋澄むや眼下に展く浜離宮 植木やす子 201912
秋澄むや鉄道唱歌生れし街 平野無石 201912
秋澄むや狩行見下ろす摩天楼 七郎衛門吉保 あを 202001
秋澄むや客無きカフェの昼下がり 森なほ子 あを 202001
秋澄めり秋篠寺に技芸天 秋川泉 あを 202001
秋澄むや街を見わたす観覧車 宮沢久子 末黒野 202001
天と地と海の果てまで秋澄める 堺昌子 末黒野 202001
秋澄むや鋭角となる話声 角口秀子 202001
吟詠の音吐朗朗秋澄めり 能美昌二郎 202001
秋澄むや双眼鏡で鳶を追ふ 藤原明美 202001
木洩れ日と渓流の音秋澄めり 山岸明子 202001
御座船を要に供奉や秋澄めり 小倉征子 202001
スカイツリー空に垂直秋澄めり 森田節子 風土 202001
工房の鑿の切つ先秋澄めり 鈴木まゆ 馬醉木 202001
秋澄むや波のはたてに比良比叡 木村傘休 京鹿子 202002
秋澄むや眼光放つ不動尊 丸山千穗子 末黒野 202004
難問のするりと解けて秋澄めり 遠藤清子 末黒野 202004
どの木より高き十字架秋澄めり 永淵惠子 202005
秋澄むや錆一塊の出土剣 深川淑枝 202005
秋澄みてプラハは塔と坂の街 小河原清江 梛の木 202007
一つづつ鍋を磨きて秋澄むや 吉宇田麻衣 202011
秋澄めるソプラノのよく伸びてをり 井上静子 202011
伸びらかな振り売りの声秋澄めり 木村あさ子 202011
秋澄める真珠筏の幾重にも 浜崎喜美子 202011
秋澄めり沖つ白波磯砕く 牛島晃江 202011
秋澄むや栗鼠のさ走る山毛欅林 佐川三枝子 201911
秋澄みて四方にわたる槌の音 赤座典子 あを 202011
駄菓子屋の間口一間秋澄めり 上村葉子 風土 202012
一芸に深み高みや秋澄めり 大畑善昭 202012
キューピーの中の空洞秋澄めり 菊地光子 202012
秋澄むや空鳴らしゆくヘリコプター 宮下桂子 202012
秋澄めり濡れて優しき墓碑の文字 岡野里子 末黒野 202012
一片の雲なき朝秋澄めり 大川暉美 末黒野 202012
ありがとうと書けば尽く文秋澄めり 斉藤マキ子 末黒野 202012
夕照のあかねの雲や秋澄めり 堺昌子 末黒野 202012
秋澄めり機影は長き尾をひいて 堺昌子 末黒野 202012
町川に夕日の帯や秋澄めり 橋場美篶 末黒野 202012
父さんとあらたまる声秋澄めり 齊藤實 202101
秋澄めり首里城跡のボランティア 野村昌代 202101
秋澄むや師のやうに句を楽しまん 滋野暁 末黒野 202104
秋澄みて刷毛目の走る五寸皿 河寄祐二 202111
菩提寺の由緒の古木秋澄みぬ 佐々木澄子 末黒野 202111
秋澄めり半日消えぬレンズ雲 赤座典子 あを 202111
まほろばや秋澄む里の木々の色 中川のぼる 202112
秋澄むや竹人形の竹の艶 菅澤陽子 春燈 202112
柄杓の柄浄むる御手洗秋澄めり 長谷川歌子 春燈 202112
小流れの正しきリズム秋澄めり 橋本貴美代 春燈 202112
明日死すと思ふ秋澄む空仰ぐ 田中臥石 末黒野 202112
尾を引きて流るる雲や秋澄めり 秋山文子 末黒野 202112
秋澄むや谺は母の声をして 岡本尚子 風土 202112
秋澄めり鴉は聲を娯しめる 佐藤竹僊 あを 202112
瀬戸大橋越えて淡路に秋澄めり 赤座典子 あを 202112
秋澄めり心に余るものは捨て 栗原公子 202201
秋澄むやたてよこに掃く石だたみ 松本胡桃 風土 202201
小流れの藻を踊らせて秋澄めり 菅野日出子 末黒野 202201
友よりの快気の便り秋澄めり 玉川利江 末黒野 202201
盛り塩の白際立ちて秋澄めり 北城美佐 202201
秋澄むやひとかたまりの八ケ岳 布施由岐子 末黒野 202204
秋澄めり七つ並んで千切れ雲 赤座典子 あを 202210
秋澄めば鉾杉の空たひらかに 鈴鹿呂仁 京鹿子 202210
秋澄むや遠き鉄塔雲を呼ぶ 安立公彦 春燈 202211
竿先のかろき当りや秋澄みぬ 川井真理子 春燈 202211
秋澄むや竹人形の竹の艶 菅澤陽子 春燈 202212
柄杓の柄浄むる御手洗秋澄めり 長谷川歌子 春燈 202212
小流れの正しきリズム秋澄めり 橋本貴美代 春燈 202212
秋澄むや四千万歩の象限儀 能村研三 202211
グライダーの離陸の黙や秋澄めり 沼崎千枝 末黒野 202211
忠敬と芭蕉の蹄秋澄めり 能村研三 202212
一志にて一師一詩や秋澄めり 千田百里 202212
秋澄めり紺碧に置く島ひとつ 朝長美智子 202212
秋澄むや押印不用てふ不安 川高郷之助 202212
思ふまま散るひつじ雲秋澄めり 森清堯 末黒野 202212
竹林の昼深閑と秋澄めり 岡田史女 末黒野 202212
後生車からからと秋澄みにけり 山崎正子 202212
湧水を噴き出す筧秋澄めり 岡野里子 末黒野 202301
同齢の友とおでん屋秋澄めり 西計郎 末黒野 202301
朗読の流るるやうや秋澄めり 廣部尚美 末黒野 202301
秋澄むや試飲自由のワイナリー 山中ミツ 末黒野 202301
秋澄むや一番星のはや点る 安立公彦 春燈 202301
糸を縒る形は祈り秋澄めり 平松うさぎ 202301
秋澄むや脳目覚めよと鍋磨き 滋野暁 末黒野 202302
秋澄む→1

 

2023年9月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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