秋の空(秋空・秋天)7     100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋天と地の黄蘗色二色刷 七郎衛門吉保 あを 201811
雨止みてよりつくばひに秋の空 市村健夫 馬醉木 201811
秋天下ボール取り合う子等の声 仁上博恵 201811
波が消す浜の思い出秋の空 都築繁子 201811
秋天の上昇気流鳶三羽 七郎衛門吉保 あを 201812
抽籤の梯子車試乗秋の天 赤座典子 あを 201812
奇跡てふ主治医の声や秋の天 室井津与志 春燈 201812
秋の天金輪際の青さかな 青柳雅子 春燈 201812
秋の空青くてシンプルイズベスト おーたえつこ 201812
秋天に叫びたいのだ噴火口 波戸辺のばら 201812
水引の鶴飛びたがる秋の空 中貞子 201812
雨止みて秋空映す潦 斉藤雅子 末黒野 201812
槌音や秋空日々に挟まれる 近藤紀子 201812
秋天に吸ひ込まれゆく鳶の笛 永田万年青 六花 201812
秋天や胸につかへる何もなく 大畑善昭 201812
過去からの扉を押せば秋の空 辻水音 201901
秋空や商店街の大音響 藤波松山 京鹿子 201901
プロペラの唸る秋天エアレース 橋本くに彦 ホトトギス 201901
秋空へあまたの出口あなた何処 たかはしすなお 201901
秋天や腕白凛と騎馬の将 梅田武 末黒野 201902
秋天や富士全容の揺るぎなく 岡野里子 末黒野 201902
秋天へ伸ぶる石段山気満つ 岡野里子 末黒野 201902
秋天を傾けてゐる海賊船 直江裕子 京鹿子 201902
制帽をかむれば凛々し秋の空 志方章子 六花 201902
秋空に波打つ雲や六本木 貫'井照子 やぶれ傘 201902
秋の空てふソプラノの空仰ぐ 和田華凛 ホトトギス 201903
坪庭に坪の秋天ありにけり 角野良生 201904
秋天や尻高々と牧の馬 横田敬子 201905
麦の秋空へと続く蝦夷大地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
秋天に歪められたるタワーの秀 稲畑廣太郎 ホトトギス 201909
大樹伐り庭に広がる秋の空 秋川泉 あを 201910
秋天を指揮する如きタワーの秀 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
秋天や富士の映れる硝子拭く 谷田貝順子 201910
ビル街に小さな橋と秋の空 小山よる やぶれ傘 201911
車窓より顔出す小犬秋の空 柳田秀子 201911
秋空や男の鳴らす草鉄砲 市村明代 馬醉木 201911
飛んで飛んでイスタンブール秋の空 松村光典 やぶれ傘 201911
空馬の走り切りたる秋の空 秋川泉 あを 201912
サックスを吹くならもつと秋天へ 笹村ルル 201912
秋天や夢は叶えてこその夢 松井季湖 201912
秋天や雲梯の子の足跳ねる 塩貝朱千 京鹿子 201912
秋天の佐渡へ近づく海荒れて 山田六甲 六花 201912
夢殿の相輪きらら秋の空 今泉忠芳 ある日の滴 201912
秋天やカラカラと声のぼりゆく 柴田靖子 201912
秋空や白か黒かは決めません 時澤藍 201912
気まぐれに振り回さるる秋の空 時澤藍 201912
白雲を疎らに置いて秋の空 岩下芳子 201912
秋天は釣天井かもしれぬ 高橋将夫 201912
何となく優しく見ゆる秋の空 大橋晄 雨月 201912
母の声聞いた気がする秋の空 山田邦彦 201912
秋天へ鯱光りをしみなく 浅野順子 雨月 202001
秋天をキリンの首が下りてくる 火箱ひろ 202001
秋の空白い歯目立つ園児たち たかはしすなお 202001
拙句入賞不意の報あり秋の空 鈴木石花 風土 202001
右向かばもう変はりゐし秋の空 住田千代子 六花 202001
秋天を穢しをりけり鳶の声 住田千代子 六花 202001
秋天をキャンバスにして白き雲 宮沢久子 末黒野 202001
秋天へ鍬入れの鍬地鎮祭 宮沢久子 末黒野 202001
観覧車秋天回る恋幾つ 山崎稔子 末黒野 202001
秋空や真つ直ぐつづく高速道 堺昌子 末黒野 202001
立ち枯れの椴松よ見よ秋の空 山岸明子 202001
晩秋の天の橋立ふみもせず 塩貝朱千 京鹿子 202001
腕組みし目に秋空のありにけり 山内四郎 春燈 202001
晩秋の空敷き詰めて高き窓 山田暢子 風土 202001
噂とは最古のメディア秋の空 田中信行 202001
秋の空ぬける青さが抜けて闇 三木享 202001
神楽殿へ白無垢まとひ秋の天 田中美恵子 202001
銭湯の煙も遠慮秋の空 竹村淳 202001
白樺の黄金に燃ゆる秋の空 堺昌子 末黒野 202002
西海の秋空に向き深呼吸 岩田登世 雨月 202002
秋空に煙突長き焼却炉 松村光典 やぶれ傘 202002
秋の空鴉はうまく浮かびたる 小山よる やぶれ傘 202002
たぶんだが年相応な秋の空 藪ノ内君代 船団 202003
ひとひらの雲の行方や秋の天 丸山千穗子 末黒野 202004
涙出ぬ癖つきにけり秋の空 仲里奈央 202005
秋天より鉄の恐竜ふり返る 西住三惠子 202006
秋天を整へ風の変りゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
移転してより新秋の空広く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
今日のこの晴れみそなはせ秋の空 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋の空明日の旅路を思ひをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
さつきまで快晴なりし秋の空 稲畑汀子 ホトトギス 202010
秋天へ五重塔の突き刺さり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
秋天を指呼に街騒遠ざけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
丹沢の山の黒黒秋の空 鈴木英雄 末黒野 202011
秋天へ早過ぎる旅立となり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
水に生れ陸に育ちて秋天へ 高橋将夫 202011
黄鐘調の鐘秋天に咲きにけり 山田六甲 六花 202011
秋天に鳥が迷つてをりにけり 高橋将夫 202011
秋天へ飛んで行きそなトランポリン 松本胡桃 風土 202012
島へ発つ一機見届け秋の空 仙田孝子 風土 202012
秋天へとほくの鍬のまた上がる 南うみを 風土 202012
秋天や空にあらざる国境 矢野美沙子 202012
秋空に我を浮かべり潦 布施由岐子 末黒野 202012
送電塔先の先まで秋の空 須賀敏子 あを 202012
今朝秋の空には千切れやすき雲 善野行 六花 202012
知らぬ間に暗くなりゆく秋の空 出口誠 六花 202012
秋空にニョッキリ新調焼却塔 松村光典 やぶれ傘 202101
秋天に松籟を聞く妻戸かな 善野行 六花 202101
秋の空休んでゐたる耕転機 黒澤次郎 やぶれ傘 202101
艇を揚ぐ竜骨しかと秋天下 小原芙美子 風土 202102
秋の空 →8

 

2023年10月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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