秋の空(秋空・秋天)8     57句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
和音弾く五の指弱し秋の空 仲里奈央 202104
秋の空海の青さと張り合ひて 森竹治郎 末黒野 202104
秋天に投網大きく開きけり 永淵惠子 202105
秋天を黒雲覆ひゆく早さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202109
秋天へ八ヶ岳の岩肌削ぎ増さる 広海あぐり 202111
頂上はただただ青き秋の空 白石正躬 やぶれ傘 202111
曲芸のぴたりと決まる秋の空 秋山信行 やぶれ傘 202111
秋の空白い絵の具を買ひに行く 太田慶子 春燈 202111
障害をのりこえ競ふ秋の空 高井修一 春燈 202111
秋空へ競ふばかりにビルの建つ 須賀敏子 あを 202111
秋天や声をなくした団地群 高畑太朗 202112
秋天や翼あるものひかり合ひ 木多芙美子 春燈 202112
丸甕に秋天深く映りけり 辻泰子 春燈 202112
秋天や富士ふところに友眠る 山本泰人 春燈 202112
秋空へ大きく窓を開きけり 森清信子 末黒野 202112
秋天へ滑車軋ませ白帆上ぐ 森清信子 末黒野 202112
秋空やロープで降りる消防士 木村純子 末黒野 202112
おにぎりを買ひ秋天の岬まで 森高武 風土 202112
国宝の塔秋天に伸びにけり 山田六甲 六花 202112
葛藤の末の秋天なりしかな 高橋将夫 202112
喧しく嫁ぐ姫あり秋の空 七郎衛門吉保 あを 202112
秋空へヘリが連れ去る滑落者 上野進 春燈 202201
アドバルーン青き秋天限りなく 毛利直子 末黒野 202201
秋の空すぽときりんの首嵌まる 浜田はるみ 202202
意味もなく見上げてをりぬ秋の空 志方章子 六花 202202
にらめっこ笑い転げて秋天へ 渡部恭子 202202
秋天や幡翩翻と牛の競り 井上和子 202205
秋天や樹海を分かつスバルライン 赤座典子 あを 202210
秋天や翼あるものひかり合ひ 木多芙美子 春燈 202212
丸甕に秋天深く映りけり 辻泰子 春燈 202212
秋天や富士ふところに友眠る 山本泰人 春燈 202212
姦しき鳥語秋天突き抜けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
秋天を一筆書に鷺の舞ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
秋天を切り取つてゐるビルの先 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
ふかぶかと息放ちけり秋の空 石田蓉子 202211
人間ピラミッド秋天穿ちけり 平松うさぎ 202212
遠ざかる島の桟橋秋の空 五十嵐章子 202212
在る筈と何度も探し秋の空 吉宇田麻衣 202212
トンネルを抜けて秋天甲斐盆地 伴秋草 末黒野 202212
秋天の入口いづこ鳶の声 笹村政子 六花 202212
ゆつくりと暗くなりゆく秋の空 出口誠 六花 202212
秋天やリフト大きく揺れて発つ 黒滝志麻子 末黒野 202301
翳りゆく沖の小舟や秋の空 田中由紀子 末黒野 202301
秋の空すぽときりんの首嵌まる 浜田はるみ 202301
雲龍図秋天へいま吼ゆるかに 塩貝朱千 京鹿子 202301
居たひとが何処にも居ない秋の空 林すみ 京鹿子 202301
秋の空雲の流れの絵巻物 笹村政子 六花 202301
秋天の雲のかたちを子に問はる 善野行 六花 202301
単調な槌音入りし秋の空 永田万年青 六花 202301
つり橋を猿渡りくる秋の空 佐藤稲子 やぶれ傘 202302
秋の空どこどこまでも秋の空 高橋宜治 やぶれ傘 202302
大凶のおみくじ引きし秋の空 日高みち子 やぶれ傘 202302
秋空を鳶悠々と旋回す 濱野 新 やぶれ傘 202302
秋空の屋根の天辺鷺佇ちて 本郷美代子 やぶれ傘 202302
秋天を蹴つとばしたる逆上り 藤井啓子 ホトトギス 202302
いつまでも眺めていたき秋の空 堺昌子 末黒野 202302
秋の空→1

 

2023年10月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。