秋の日 6    41句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
早稲の田の松陰ながく秋日かな 延川五十昭 六花 202011
墓石とわれに注ぎて秋日濃し 内藤静 風土 202011
秋日濃し沓脱石に桐の下駄 宮下桂子 202012
子規の忌や凹む机へ秋日影 宮澤靖子 末黒野 202012
ボタン押し降りる秋日の無人駅 和田啓 末黒野 202012
みちのくの武家屋敷道秋日満つ 和田啓 末黒野 202012
秋日暮れ落葉松の黄の浮き上り 秋川泉 あを 202012
野外ステージ地下アイドルへ秋日さす 篠田純子 あを 202012
岩風呂のぬるきが馳走秋日落つ 丸井巴水 京鹿子 202101
秋の日や察してゐますと犬の貌 柴田佐知子 202101
本堂の秋日澄みをり香の満る 田口りさ 六花 202101
回廊に秋日の照りて温もれり 田口りさ 六花 202101
芝を這ふ嬰よ秋の日のうららかに 藤原明美 202101
川の秋日射しの底に魚の影 湯本正友 やぶれ傘 202101
秋の日の寺の柱に刀傷 稲田延子 やぶれ傘 202101
秋の日の猫座りゐる屋根の端 奥田温子 やぶれ傘 202101
子規の忌や凹む机へ秋日影 宮澤靖子 末黒野 202104
鞍擦れの馬の背洗ふ秋日かな 深川淑枝 202105
濡れ縁の木目に午後の秋日差す 藤井美晴 やぶれ傘 202111
湖の色俄に変はり秋日落つ 金山雅江 春燈 202112
秋日差す棚田に人のいそしめり 山本泰人 春燈 202112
縁側の籠目に秋日ありにけり 山田六甲 六花 202112
庭石に籠目の影を秋日かな 山田六甲 六花 202112
秋の日の何をするにも良かりけり 本田保 春燈 202201
庭に差す秋の日差しの煌めけり 永島雅子 春燈 202201
敦煌の塑像の洞に秋日射す 長谷川はまゆう 末黒野 202201
磴に坐し秋日眩しき一人かな 須加葉子 末黒野 202201
教会の鳴らぬオルガン秋日射す 北野節子 末黒野 202203
千手観音秋日の一と手病む子に欲し 成瀬櫻桃子 春燈 202210
湖の色俄に変はり秋日落つ 金山雅江 春燈 202212
秋日差す棚田に人のいそしめり 山本泰人 春燈 202212
ささくれの光る格子戸秋日射 中野千代子 末黒野 202212
秋の日を受けて車の真つ赤なり 出口誠 六花 202212
秋の日や腕にあまたの注射痕 田中臥石 末黒野 202301
あだし野のほとけに秋の日の欠片 奥田眞二 春燈 202301
毛筆の閉店告知秋日影 大橋忍 202301
良き顔でゐたいと思ふ秋日かな 林すみ 京鹿子 202301
秋の日の匂ふ子の髪抱きあげる 大西逸子 京鹿子 202301
初秋の日差しに風の間合かな 本郷桂子 ホトトギス 202302
秋日濃し砂紋の著き川の底 森清堯 末黒野 202302
裸婦像に音無く秋日そそぎをり 堺昌子 末黒野 202302
秋の日→1

 

2023年10月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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