秋の日 2      127句

戦死報秋の日くれてきたりけり    飯田蛇笏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
秋の日や世話になったと夫逝けり
鈴木多枝子
あを
200512
秋日落ち一人寝に入る避難小屋
後藤風宏
四葩
200512
秋日燦妻といのちを支へ合ひ
木村風師
馬醉木
200512
秋日濃し島の突端まで見えて
佐久間由子
200512
物売の秋日の屋敷うかがへる
榎本孤星
築港
200512
秋日なか音百迸の鐘を聞く
渋谷まさ江
築港
200512
秋日さす厩の奥のトラクター
松鶴裕子
河鹿
200601
アルプスも支えきれずに秋日落つ
宮入河童
200601
祈る人へモスクの秋日柔かし
山田智子
200601
シルクロード
地球儀に秋日が生みし明と暗
土屋酔月
火星
200601
伊豆の港めぐるヘリーの秋日に照る
宮城島たか子
200601
秋日さす廊小走りに看護長
久保田至誠
200601
船御幸見る満面に秋日差
田口たつお
ぐろっけ
200601
黄海に金秋の日の昇りけり
山田智子
200602
窯出しの秋日耀く黒さつま
小牧弘治
河鹿
200602
秋日落ち雲に茜を残しけり
浜口タズノ
河鹿
200602
波近き秋日に乾せる鵜の翼
市場基巳
200602
朝立ちにとどく吉報秋日差
長束房子
遠嶺
200602
遠き帆の一針秋日集めをり
小田司
馬醉木
200602
屋根草にもつれ合ふ蝶秋日濃し
鎌須賀礼子
万象
200602
手紙読むひととき秋日膝にくる
師岡洋子
ぐろっけ
200602
秋の日やイッヒリーベディッヒと娘は嫁ぐ
松本紀子
八千草
200603
猿楽の秋日曳きゆく袴かな
本多俊子
さくらの音
200605
秋の日の青々透る楓かな
瀧春一
常念
200606
ひとつづつ秋の日色や柘榴の實
瀧春一
常念
200606
病篤き友を訪ふ
秋の日のやや闌けてより谷底に
瀧春一
常念
200606
磯の上の巨き箱根に秋日沒る
瀧春一
常念
200606
大磯
岸壁の秋日しばらく澄みにけり
瀧春一
常念
200606
角間峽
赤い飛沫秋日に頭突つ込めば
瀧春一
瓦礫
200606
絶筆画秋日に乾く絵具皿
能村研三
200609
秋の日や北半球といふ生活
稲畑廣太郎
ホトトギス
200610
秋の日や君とはあくまでも遊び
稲畑廣太郎
ホトトギス
200610
森を出て秋日やさしく野を包む
渡辺寿美子
酸漿
200611
なきがらの電池秋日に当てておく
大畑善昭
200612
モネの水さながら南湖秋日燦
宮島宏子
200612
船底を秋日にさらし漁師座す
加藤峰子
200612
編み上る竹の花籠秋日差す
松下八重美
200612
武家屋敷秋日ほてりの廻り廊
古賀寿代
200612
秋日濃し一茶の蔵の自在鉤
小林眞彦
遠嶺
200612
醤油屋の大き空樽秋日中
伊藤トキノ
200701
測量班秋日の匂ひ持ち帰る
高田令子
200701
秋の日の銀の箒に乗りにけり
桜井葉子
遠嶺
200701
秋日濃し故宮朱塗りの四方の壁
古川洋三
遠嶺
200701
連峰を鎮め秋日の曼陀羅図
井内佳代子
遠嶺
200701
秋日差す稿に文士の息遣ひ
小林眞彦
遠嶺
200701
按針の墓にて秋の日の出浴ぶ
松崎鉄之介
200701
秋日濃し人もまばらな朱塗塔
唐鎌光太郎
ぐろっけ
200701
秋の日の匂ふ干物畳みけり
名取すみ子
酸漿
200701
帯塚の静かさ秋の日ざしあり
松尾緑富
ホトトギス
200702
秋の日の秘仏を拝す四月堂
石井邦子
酸漿
200702
秋日浴び東雲草の咲きしまま
吉弘恭子
あを
200702
手入れゆき届く帯塚秋日濃し
松尾緑富
ホトトギス
200703
幌馬車の花嫁に逢ふ秋日燦
小林成子
200708
山襞の仔細を明かし秋日濃し
稲畑廣太郎
ホトトギス
200710
夕暮れや帆船瓶に秋日さす
山田六甲
六花
200710
長寿眉指に撫でつけ秋日なか
伊藤白潮
200711
秋の日やけふ水底のよく晴れて
長沼紫紅
200710
鴨を見る欄干の手にさす秋日
山田六甲
六花
200711
秋の日を浴びたる舟の湿りかな
ことり
六花
200711
秋日濃し極彩色の中華街
中村悦子
200712
秋の日を透く蜂蜜のガラス瓶
栗原公子
200712
研ぎあげし小太刀匂へる秋日かな
堀口希望
200712
大黒の手作り地蔵秋日さす
村田さだ子
酸漿
200712
摩周湖の霧を貫く秋日あり
長田秋男
酸漿
200712
塀際に溜まる秋日と草の香と
野路斉子
200712
秋の日や夫居らぬ日の夫の椅子
糸井芳子
200712
宍道湖のまんまん中へ秋日没る
泉田秋硯
200801
秋の日の金の真砂を浴びてをり
中野京子
200801
神島や神降りるごと秋日燦
都丸美陽子
春燈
200801
歳月の影を秋日に薬医門
布川直幸
200801
真壁蔵の町
秋日濃し軒を傷めて薬医門
布川直幸
200801
真壁蔵の町
昼糶の終りし台の秋日かな
前田忍
火星
200801
箒目の秋日の果へ流れ着く
山田天
雨月
200801
秋日濃し縁に仮眠の吐月峰
代田青鳥
風土
200801
秋日濃し寺に五七の桐の紋
柴田久子
風土
200801
秋日濃し半分下ろすブラインド
柿沼盟子
風土
200801
秋日浴びて多面体となる体
大川ゆかり
200801
秋の日や動く歩道の横歩く
掛井広通
200801
彫り深き芭蕉の句碑に秋日影
中坪一子
200801
秋日返すうろこの如き町の屋根
中島ため
200801
秋の日の水琴窟の音を聞く
三入久子
酸漿
200712
延々とアップルロード秋日燦
北尾章郎
200802
テイファニーのガラスの館秋日燦
小林成子
200802
久に見る艦隊秋日曳きゐたり
柴野静
200802
秋日射す終の棲家の新居かな
竹内悦子
200802
秋の日の狩場のあとの痒さかな
中島陽華
200802
秋の日が落ちるまでにと洗車する
伊吹之博
京鹿子
200802
演奏はそのまま湖へ秋日濃し
神田一瓢
雨月
200802
秋の日の寸胴の壺父の壺
坪内稔典
坪内稔典句集U
200804
ディズニーのパレード絢爛秋日落つ
藤野寿子
あを
200112
メディチ家の彫刻廊の秋日ざし
能村研三
200810
秋日濃し草鹿式や歩射の的
林日圓
京鹿子
200810
綸子着て秋日に白蛇めかむとす
ことり
六花
200810
蝦夷富士の美しき全容秋日濃し
坂上香菜
200811
電車待つ大きリュックや秋日濃し
芹沢千春
炎環
200811
落葉松の金の針降る秋日中
本多俊子
200811
三方につづく踊り場秋日ざし
能村研三
200811
斜陽館
鯉沈む沼の底まで秋日かな
林陽子
万象
200811
寺出づと峡の秋日を身にあつむ
渡邉友七
あを
200811
秋日濃し岬の白き美術館
川崎俊子
馬醉木
200812
秋の日の列柱濠に浮かべけり
久本久美子
春燈
200812
明治生命館
天明のきざはしいくつ秋日燦
石寒太
炎環
200812
鎌原
大鍋の煮染めの布に秋日影
和田政子
200812
秋の日をしぶきごつとん大水車
上原重一
200812
粗壁に秋日沁み入る阿弥陀堂
田中佐知子
風土
200812
秋の日に水を落せりダムの壁
久保田嘉郎
酸漿
200812
金色の一筋秋の日の出かな
筒井八重子
六花
200812
秋日燦産湯に入れし子の嫁ぐ
水原春郎
馬醉木
200901
由樹子結婚
秋の日受けてゐたりし瑪瑙かな
石脇みはる
200901
秋の日のベンチあなたのいた窪み
坪内稔典
船団
200901
モネの絵のステンドグラス秋日燦
杉本綾
200901
秋の日を思ひおもひにカフェテラス
高田令子
200901
蝉丸の塔へ秋日の遠きかな
柿沼盟子
風土
200901
あぢさゐのすがれをつつむ秋日かな
安立公彦
春燈
200901
漣や秋日は千の輝きに
安立公彦
春燈
200901
秋日影ヨーコ・レノンの径に濃し
久本久美子
春燈
200901
滞米
チエホフの絵筆パレット秋日射す
木暮剛平
万象
200901
病む母に日ごと秋の日透きとほる
服部早苗
200901
秋の日の入りくんでゐる家並かな
きくちきみえ
やぶれ傘
200901
秋日受け睡蓮咲いてをりにけり
藤原春子
六花
200901
秋の日のほつこりとあり万華鏡
安藤久美子
やぶれ傘
200901
山里の家々にある秋日かな
白石正躬
やぶれ傘
200901
秋の日の「吉」の字浮きし水占ひ
有賀昌子
やぶれ傘
200901
風穴に吸ひ込まれゆく秋日かな
高橋将夫
200902
這ひ這ひにて嬰は自在や秋日射し
金井香ル
200902
傘職人仕上げに秋の日を廻し
神谷文子
馬醉木
200902
句碑披き折しも届く秋日差
森幸
雨月
200902

2014年10月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。