秋 草 3       174句

伊賀・奈良行

秋草の茂るにまかせ湯やの庭   高島茂   麞域

秋の草  秋草  色草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
我が庭に秋草咲くも名を知らず 大橋敦子 雨月 200909  
その秋草麻沙子植ゑしと聞きて鳴呼 大橋敦子 雨月 200909  
秋草や抱一筆のごとなびき 石田康明 春燈 200911  
ご陵道秋草丈を整ふる 服部菰舟 雨月 200911  
秋草を寄せ植ゑにして美人果舗 芝宮須磨子 あを 200911  
秋草を日向の匂ひ載せて摘む 宮崎左智子 200912  
秋草を手に湖風をあるきけり 吉沢陽子 200912  
そよぎたる秋草ぶりに生きゆかむ 小澤克己 遠嶺 200912  
秋草を手向くや阿波の遍路墓 森脇貞子 雨月 200912  
秋草の覆ふ流れや堰の音 竹内涼子 末黒野 200912  
秋草を部屋にかざりて独りかな 長澤健子 酸漿 200912  
日照雨去り秋草立てり立石寺 神保みね子 酸漿 200912  
秋草のにほふ秘仏の御堂かな 佐野功 遠嶺 201001  
秋草の刈られ中島よみがへる 高木智 京鹿子 201001  
秋草の埋めし空壕底知れず 奈辺慶子 雨月 201001  
秋草の日々の萎れを踏み分けつ 石黒一憲 201001  
花籠に名草秋草投げ入れて 佐藤静子 やぶれ傘 201002  
秋草に庭園裏の顔となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201009  
この辺り秋草植うる計ごと 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
秋草と答へるほかはなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201009  
秋草と線香捧げ志士の墓 笠井清佑 201011  
秋草の名はそれとしてそよぎをり 辻美奈子 201011  
秋草や卒寿の筆のわらべ歌 濱田カノエ 酸漿 201011  
秋草の次々咲くに君在さず 大橋晄 雨月 201011  
秋草に指絡ますも旅心 面足立典子 雨月 201011  
除草剤秋草一反金髪に 長崎桂子 あを 201011  
秋草や殊にこのみの糸すすき 木村茂登子 あを 201011  
秋草のもの動かざる暁の刻 中村恭子 201012  
秋草に眉に日射の延び来たる 金澤明子 火星 201012  
秋草や母恋ふ風の四方めぐる 小山繁子 春燈 201101  
違ひ棚秋草小さく活けてあり 浅川幸代 末黒野 201101  
あたらしき檻罠秋草に降ろす 南うみを 風土 201101  
秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音 火星 201101  
秋草のしじまの紀寺経の声 木本蓚 ぐろっけ 201101  
秋草のなかに注連縄張られけり 丑久保勲 やぶれ傘 201101  
秋草を生けて茶席の客を待つ 嶋津泰子 酸漿 201101  
秋草の秘めし色香も三千院 高橋将夫 201102  
秋草の雑多を広口瓶に挿す 竹内弘子 あを 201103  
日のかげると秋草こぞりなげきける 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105  
秋草と読めて涼しや墨書展 小澤菜美 201109  
沢に活け秋草らしく落着きぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
秋草といふよりほかのなきことも 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
駈けて来し犬秋草に濡れてをり 山口天木 雨月 201109  
クーラーでなき秋草の風に逢ふ 吉田陽代 201110  
旅に明け倭美し秋草木 長崎桂子 あを 201110  
秋草を活けて野となる通し土間 松岡和子 201111  
秋草といふほかはなきか細さよ 三村純也 ホトトギス 201112  
秋草を摘みつつ百済思はるる 天谷翔子 火星 201112  
秋草や亀の墓掘る子がふたり 佐野ときは 201112  
秋草や袖から入る川の風 永田万年青 六花 201112  
秋草の名札大きく百花園 浅川幸代 末黒野 201201  
秋草の活けられしより野を忘れ 安武晨子 201201  
白磁一壺秋草活けて眺めけり 辻紅葉 かさね 201201  
背の高き秋草多し庵跡 福島松子 ぐろっけ 201201  
這いずりて秋草を刈る義父のごと 中尾廣美 ぐろっけ 201203  
秋草に沈みし蝶を待ってゐる 佐藤喜孝 あを 201207  
秋草のすがれゆく中武家屋敷 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
秋草に忌日の卓といふ気品 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209  
雑草のやうに秋草伸びてをり 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
はるかより見て秋草の紛れたる 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
この景色秋草一つづつ懐古 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
秋草を活けて舞台の出来上る 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
秋草の咲き満つ野辺を踏み迷ふ 羽賀恭子 201210  
秋草の色の淋しき盆灯籠 山田愛子 201211  
秋草の高さは風の高さかな 中村洋子 風土 201211  
分流界ことに秋草豊かなり 能村研三 201211  
秋草の黄を尽しをり湖の照り 湯橋喜美 201211  
秋草の波打つさまも虚ろなり 宮崎高根 201111  
秋草の素朴さ生かす呂宋壺 割田容子 春燈 201211  
秋草の先で眼鏡を突かれけり 山田六甲 六花 201211  
秋草を濡れ新聞に包みけり 谷村幸子 201301  
刈られたる秋草の上に青蛙 島谷征良 風土 201301  
秋草に囲まれてゐてひとりなる 藤田素子 火星 201301  
秋草に埋れて立ちぬ忠雄碑 松木清川 ぐろっけ 201301  
秋草の一茎挿してしきり恋ふ 稲岡長 ホトトギス 201302  
宅地化に秋草描きし影も消え 古林田鶴子 ぐろっけ 201302  
秋草の繁みを犬の尾が進み 佐藤喜仙 かさね 201302  
秋草を束ねてありぬ墓の供花 久世孝雄 やぶれ傘 201302  
秋草をねぢり取りたる牛の舌 柴田佐知子 201302  
木之本の秋草供華に桜坡子忌 手島伸子 雨月 201304  
秋草に下町の風及びけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
秋草をしごけば指に匂ひ立つ 丸山佳子 京鹿子 201311  
秋草の中なる牛の水飲み場 田中佐知子 風土 201311  
影もゆれはかなげが良し秋草は 木村茂登子 あを 201311  
赤煉瓦倉庫は秋草のむかう 田中藤穂 あを 201312  
宿を出て秋草抜けて太平洋 長島青山 かさね 201312  
秋草をベッド代りに猫ねむる 中山静枝 201312  
秋草や橋は二本の杉丸太 布村松景 春燈 201312  
秋草の入口出口恙なし 井上信子 201312  
去年よりも秋草高し生家跡 金子つとむ ろんど 201401  
秋草を被災の浜に摘みにけり 西川春子 春燈 201401  
秋草を挿す頸長のガラス瓶 野上杳 201401  
秋草を句座に秋野の縮図とし 大橋晄 雨月 201401  
秋草や笑ひすぎたるあと哀し 本多俊子 201401  
秋草の吹かるるままに過去遠し 中嶋昌子 春燈 201401  
秋草の七つをさがす百花園 斉藤マキ子 末黒野 201401  
秋草に囲まれいづれ山姥に 村田岳洋 ろんど 201401  
ふんだんに秋草挿せる山家かな 千葉惠美子 末黒野 201401  
去年よりも秋草高し生家跡 金子つとむ ろんど 201402  
しみじみと見て秋草の名も知らず 高山良順 万象 201402  
秋草に癪観音の佇ち給ひ 植村よし子 雨月 201402
秋草の湖畔の径や山烟る 川崎利子 201411  
秋草の嵯峨野の匂ひととせぶり 山田六甲 六花 201411  
野辺に咲く秋草自然体に活け 桂敦子 201412  
存分に秋草活くる道の駅 塩路五郎 201412  
秋草のみだれて潮目うつくしく 吉田順子 201412  
盛花や秋草のみな睦み合ひ 江木紀子 雨月 201412  
名を知らぬ草も秋草草千里 栗山恵子 雨月 201412  
秋草を摘みしばかりに旅ごころ 阪上多恵子 雨月 201412  
手折られてより秋草の匂ひけり 野坂民子 馬醉木 201501  
抱一の秋草のごと月を待つ 槇野あさ子 風土 201501  
秋草の風おのづから遠くから 前田貴美子 万象 201501  
秋草やゆらりと高きものばかり 岡美智子 末黒野 201502  
去年より秋草高し生家跡 金子つとむ ろんど 201502  
秋草もひとの面輪もうちそよぎ 木下夕爾 春燈 201508  
秋草の野の一日の暮れゆける 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
名を問はれただ秋草と応へけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
秋草の高さ競ひて倒れけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
名を問はれただ秋草と応へけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
秋草の高さ競ひて倒れけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
秋草の丈にきそへる草の家 佐藤喜孝 あを 201509  
秋草香る繩文の村人口零 佐藤喜孝 あを 201509  
秋草や享年若き墓並ぶ 山崎刀水 春燈 201511  
秋草のもれ灯にぬれてをりにけり 山田六甲 六花 201511  
秋草と土手の斜面に吹かれをり 白石正躬 やぶれ傘 201512  
秋草の一輪挿して山の宿 菊池洋子 やぶれ傘 201512  
秋草に沈みて縞の揚羽かな 大坪景章 万象 201512  
剪らんとすどの秋草も風情あり 松田泰子 末黒野 201601  
秋草を隔てて牛の大きな目 柴田佐知子 201601  
秋草をこまめに訪うてゐる小蜂 原田達夫 201602  
秋草にほどなく暮るる日のありぬ 藤生不二男 六花 201602  
秋草にほどなく暮るる日のありぬ 藤生不二男 六花 201602  
秋草のあはれも刈つてしまひけり 岩岡中正 ホトトギス 201604  
今日よりは秋草として親しまむ 稲畑汀子 ホトトギス 201608  
秋草を活くるに心あれば足り 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
秋草といふほかはなき散歩道 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
曲る場所秋草活けてある案内 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
秋草の丈不揃ひを風あそぶ 石本百合子 馬酔木 201611  
秋草や特攻基地の先に海 齊藤實 201612  
秋草を手折り一輪飾らんと 久保晴子 雨月 201612  
秋草を供華瑞恵師を悼む句座 溝内健乃 雨月 201612  
活けられて秋草山の風を呼ぶ 大石喜美子 雨月 201612  
田一枚秋草容赦なく刈られ 森幸 雨月 201612  
秋草へ蛍光色のスニーカー 高橋道子 201612  
学生宿舎秋草に覆はるる 高田令子 201612  
秋草を束ね土瓶へ蕎麦処 稲垣佳子 末黒野 201612  
秋草をここだに挿して野の心 大石喜美子 雨月 201701  
秋草の触れ合ふ音も風の中 清水美恵 馬醉木 201701  
秋草の秘むるいくとせ城のあと 犬嶋テル子 春燈 201701  
秋草の原にくつきり今朝の富士 池谷鹿次 末黒野 201704  
縄文風花瓶に秋草の束を 辻美奈子 201711  
秋草の荷を解けば生る山の風 菅谷たけし 201711  
灯を入れて秋草ほのと岐阜提灯 服部珠子 雨月 201711  
裏口のやうな入口秋草園 原田しずえ 万象 201712  
秋草のレガートトレモロ青い空 山田くみこ 201712  
秋草の中より堰のひびきかな 加藤静江 末黒野 201712  
秋草や北鎌倉の線路沿ひ 辻由紀 雨月 201801  
秋草に寝ころびたるはいつのこと 土井三乙 風土 201801  
秋草や風のはこべる日の匂ひ 笹村政子 六花 201712  
秋草を束ねても野の風情あり 稲畑汀子 ホトトギス 201809  
秋草を活けて忌日の心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201809  
秋草の旅路といはん風の中 稲畑汀子 ホトトギス 201809  
秋草や榛名の風を存分に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809  
つま先に触るる秋草リフト行く 須賀ゆかり 201811  
秋草の匂ひに故郷近づき来 笹村政子 六花 201812  
秋草の高さに風のかよひけり 藤生不二男 六花 201812  
秋草を束ねて海に会ひにゆく 小野恵美子 馬醉木 201812  
秋草の中より堰のひびきかな 加藤静江 末黒野 201812  
秋草を野にあるやうに活けにけり 早川八重子 末黒野 201812  
秋草の丈は短かし関ヶ原 前田美恵子 201812  
秋草に正面はなし裏もなし 宮内とし子 201812  
秋草の刈られし古墳威を正す 志方章子 六花 201902  
踏み込んで秋草の丈思ひの丈 天谷翔子 201905  
牧野絵図に秋草尋ね緋佐子の忌 齋藤晴夫 春燈 201911  
秋草に脅ろかさるる刺を持ち 長崎桂子 あを 201912  
秋草の揺れ通しなる祠かな 高倉和子 201912  
秋草のしやんとする奴しない奴 齊藤實 201912  
大津絵橋渡る秋草を渡る つじあきこ 201912  
秋草や澱みの深き心字池 加藤静江 末黒野 202001  
秋草の彩競ひたる子規の庭 高木邦雄 末黒野 202001  
先師と師の句碑は秋草伝ひかな 望月晴美 202001  
秋草摘む斎王のつれづれに 本郷 公子 京鹿子 202001  
秋草に日差し揺るる日夫葬る 伴明子 ホトトギス 202002  
秋草や十人十色にある主張 福永光子 京鹿子 202002  
秋草を摘み手に溢れ壺に溢れ 稲畑汀子 ホトトギス 202009  
秋草を摘めば野の風ついてくる 稲畑汀子 ホトトギス 202009 秋草→ 1

 

2020年9月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。