秋彼岸 2    96句

さびしさは秋の彼岸のみづすまし   飯田龍太   読本・歳時記

作品
作者
掲載誌
掲載年月
天袋の中まだ昭和や秋彼岸 織田喜美子 春燈 201511
秋彼岸墓道に立う土ぼこり 加藤みき 201511
足萎えの妻が代参秋彼岸 秋葉雅治 201511
寺の子の声のときをり秋彼岸 中島和子 やぶれ傘 201512
ちちははの遺影若やぐ秋彼岸 青柳雅子 春燈 201512
絶え絶えの読経に数珠繰る秋彼岸 赤岡茂子 春燈 201512
ローマ字の祖父の日記や秋彼岸 柴田久子 風土 201512
擂粉木のにぎりの艶や秋彼岸 鈴木庸子 風土 201512
方寸の銀の舎利壺秋彼岸 柳橋繁子 201601
実家にはいつもの和菓子秋彼岸 秋千晴 201601
早や誰か詣でし跡や秋彼岸 秋山信行 やぶれ傘 201602
音立てて薬草かわく秋彼岸 戸栗末廣 201604
子規の墓素通りしたる秋彼岸 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
秋彼岸砂利を掻き寄せ草を抜く 中江月鈴子 201610
墓石の温みは妻の温みの秋彼岸 中江月鈴子 201610
何か違ふを求めての日々秋彼岸 中江月鈴子 201610
特別の線香を焚く秋彼岸 山田六甲 六花 201611
小屋一杯に妣の農具や秋彼岸 山内碧 201611
父の墓にたれその香華秋彼岸 田中たつを 雨月 201612
雨傘の手放せぬ日や秋彼岸 西岡啓子 春燈 201612
あつあつの朝粥供へ秋彼岸 豊谷ゆき江 春燈 201612
秋彼岸母の茶箱の蓋ひかる 廣瀬克子 春燈 201612
朝からの精進揚や秋彼岸 佐藤信子 春燈 201612
秋彼岸墓域の供花を渡る蜂 小川玉泉 末黒野 201612
象の背に甘露の小雨秋彼岸 中島陽華 201701
秋彼岸届かぬ文を待ちにけり 板坂良子 馬醉木 201701
はじまりは受精卵から秋彼岸 伊藤希眸 京鹿子 201701
亡き兄を肴にしたる秋彼岸 松村光典 やぶれ傘 201702
傘さして次ぎ次ぎ寺へ秋彼岸 武藤節子 やぶれ傘 201702
記念碑に先祖の名前秋彼岸 森美佐子 やぶれ傘 201702
人ごとのやうな古稀くる秋彼岸 三井所美智子 201704
子と約す墓参叶へり秋彼岸 落合由季女 雨月 201709
風呂敷のはんなり解くる秋彼岸 森岡正作 201711
一鍋の餡つややかに秋彼岸 鈴木まゆ 馬醉木 201712
川風の潮の匂ひや秋彼岸 田中臥石 末黒野 201712
干す傘のひとつとなれり秋彼岸 平野みち代 201712
動くものみな影を曳き秋彼岸 林昭太郎 201712
漣の空のありけり秋彼岸 植木戴子 201712
師の墓に青空をこそ秋彼岸 南うみを 風土 201712
同胞と「故郷」歌ふ秋彼岸 小島昭夫 春燈 201801
子規事典播くことも秋彼岸 千原叡子 ホトトギス 201803
悌は永久に変らず秋彼岸 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
秋彼岸秘仏公開されてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
秋彼岸太陽力抜き始め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201809
あかあかと二間を灯し秋彼岸 田中藤穂 あを 201812
秋彼岸渡し場跡の橋往き来 小林文良 春燈 201812
波郷碑へ参ると決める秋彼岸 田中臥石 末黒野 201812
流れ藻のただよふ礁秋彼岸 笹村政子 六花 201812
つぶあん派こしあん派ゐて秋彼岸 根橋宏次 やぶれ傘 201901
食卓にとどく潮騒秋彼岸 戸栗末廣 201904
母方に縁の深し秋彼岸 清水節子 馬醉木 201911
妻よ娘よ安らかなれや秋彼岸 大橋晄 雨月 201911
秋彼岸風のたよりに切符買ふ 伊藤希眸 京鹿子 201912
百姓の不作を告げて秋彼岸 大内幸子 六花 201912
秋彼岸女の多きわが親族うから 中島和子 やぶれ傘 201912
焙じ茶の庫裡より香る秋彼岸 荒井ハルエ 春燈 201912
アンデスの笛の音を聴く秋彼岸 加倉井たけ子 201912
秋彼岸ゆつくり撫でる生命線 時澤藍 201912
過去帳のなべて若死に秋彼岸 大石よし子 雨月 201912
ふるさとや近くて遠し秋彼岸 重原爽美 201912
ふるさとを離れ老いたり秋彼岸 重原爽美 201912
姉弟等しく愛し秋彼岸 平居澪子 六花 202001
渋滞を作る半鐘秋彼岸 中里昌江 末黒野 202001
雑草に風むごく吹く秋彼岸 中村嵐楓子 春燈 202001
秋彼岸三色おはぎいただけり 中堀倫子 202001
秋彼岸表札眺む父系の目 中西厚子 202001
秋彼岸集合場所は父母の墓 浅嶋肇 やぶれ傘 202002
秋彼岸過ぎたる山の高さかな 岩岡中正 ホトトギス 202003
御先祖を孫に話すや秋彼岸 竹下陶子 ホトトギス 202004
秋彼岸母の形見を姉が着て 森岡正作 202010
匂ふほど研ぎし包丁秋彼岸 三代川朋子 202011
車椅子にはにかみし考秋彼岸 渡部恭子 202011
百畳に風吹き抜くる秋彼岸 田所節子 202012
秋彼岸肩巾の道ゆづり合ひ 長尾タイ 末黒野 202012
ふる里の言の葉やさし秋彼岸 今村千年 末黒野 202012
小さく買ふおはぎと供花や秋彼岸 岩崎藍 末黒野 202012
手作りのお萩のお昼秋彼岸 大内幸子 六花 202012
参るたび思慕の深まる秋彼岸 平居澪子 六花 202012
秋彼岸大黒さんが良く喋る 武藤節子 やぶれ傘 202101
参道に線香かをる秋彼岸 渇本実 やぶれ傘 202101
秋彼岸過ぎて静かに訃の到る 岩藤礼子 やぶれ傘 202101
不揃ひの団子供ふる秋彼岸 横田敬子 202102
線香のまばらな秋の彼岸寺 針谷忠郎 202110
秋彼岸花屋に寄つて肉屋にも 福島茂 202111
絵心経の満腹の臍秋彼岸 中貞子 202111
秋彼岸尋ぬる寺は無人なり 秋川泉 あを 202111
秋彼岸戦するなと父遺言 江口九星 202112
秋彼岸母のお萩の懐かしや 菅澤陽子 春燈 202112
秋彼岸空を耕す鳥の群れ 太田佳代子 春燈 202112
母の字の日めくりありし秋彼岸 山本泰人 春燈 202112
掛け直す母の釦や秋彼岸 関道子 春燈 202112
娘来て明日は私と秋彼岸 田中臥石 末黒野 202112
読まず詠はず秋の彼岸を素通りす 伊藤希眸 京鹿子 202112
戦中の話を子らに秋彼岸 杉山善信 末黒野 202201
父御座す靖国の杜秋彼岸 河野昭彦 ホトトギス 202202
穏やかな義兄を送れり秋彼岸 赤座典子 あを 202202
秋彼岸→1

 

2022年9月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。