秋 袷 2      30句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋袷つま先ひたと合はせけり 横山さくら 春燈 201410
背守りの母の念ひや秋袷 中村ふく子 201411
幾年を躾のままに秋袷 藤見佳楠子 201412
秋袷うしろ姿の帯を撮り 松川悠乃 ろんど 201412
秋袷母の匂ひは疾うに失せ 岡野ひろ子 201412
役者絵に似し人来り秋袷 工藤義夫 馬醉木 201501
匂やかに清かに司会秋袷 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509
その中の女身慎まし秋袷 布川直幸 201510
母の忌の灯影さゆらぐ秋袷 白井友梨 馬醉木 201511
地下鉄の蜘蛛の囲巡る秋袷 七郎衛門吉保 あを 201512
秋袷帯締めの青一文字 種田果歩 201512
胸に棲む人にひとこと秋袷 白井友梨 馬酔木 201611
手つかずや母の箪笥の秋袷 荒井ハルエ 春燈 201611
音沙汰の久しく聞かず秋袷 木村傘休 春燈 201701
仏壇の君にウインク秋袷 宮崎高根 201701
奄美人心の柄の秋袷 七郎衛門吉保 あを 201701
欠けたるを愉しむ齢秋袷 コ田千鶴子 馬醉木 201712
徳川様の茶会に罷る秋袷 横山昭子 雨月 201801
まな板の烏賊を捌かず秋袷 伊藤希眸 京鹿子 201802
秋袷ひとのかたちに風入るる 亀井福恵 京鹿子 201802
袖通す仕立直しの秋袷 伊藤昌枝 201904
秋袷育ちがものをいひにけり 久保田万太郎 春燈 201908
詩魂告ぐ真砂女形見の秋袷 柴崎富子 白地 201909
銀座越後屋真砂女好みの秋袷 柴崎富子 白地 201909
己が知る身の衰へや秋袷 こと枝 雨月 201909
秋袷すれ違うてはあとさきに 辻水音 201912
掛け置くや明日は慶事の秋袷 大西由美子 春燈 201912
秋袷手さげ袋に謡本 和田華凛 ホトトギス 202101
こだはりの八掛の色秋袷 大庭美智子 末黒野 202201
「いもぼう」の女将様良き秋袷 奥田眞二 春燈 202301
秋袷 →1

 

2023年9月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。