秋 袷      122句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
秋袷嫁ぎし折の紬かな 二瓶洋子 六花 200003  
ふくよかになりしと言はれ秋袷 二瓶洋子 六花 200003  
老いて尚希望ふくらむ秋袷 大平保子 いろり 200011  
秋袷少し斜めにポーズとる 辻享子 六花 200012  
秋袷自立の衿の抜き加減 横尾桂子 銀化 200012  
さりげなく着て藍の香の秋袷 根岸善雄 馬醉木 200012  
裾踏んで着丈確かむ秋袷 宮原利代 ぐろっけ 200101  
むづかしき端唄の節や秋袷 小澤克己 遠嶺 200101  
嘘のまゝ通すときめて秋袷 中村みち子 ぐろっけ 200101  
開店日目うつりのして秋袷 松沢久子 いろり 200104  
ローレライ崖に佇む秋袷 品川鈴子 船出 200104  
秋袷身のふとりたること云はず 熊谷みどり いろり 200111  
娘のドレスと変りぬ母の秋袷 斉藤陽子 雨月 200112  
連名の楽屋見舞も秋袷 岡本幸枝 ぐろっけ 200201  
亡き母のものしづかなる秋袷 水田清子 200202  
還らざる娘に着せかへて秋袷 豊田いし子 ホトトギス 200206  
袖とほし季のとびら押す秋袷 小林あかり 遠嶺 200212  
淺滅紫(あさけし)と決めたる喜寿の秋袷 石井たを子 200212  
秋袷いま母在らばよき友に 中西道子 百鳥 200212  
人の死に追ひこされつつ秋袷 寺田千代子 京鹿子 200212  
秋袷遅きに過ぎしこといくつか 山本きょうこ 百鳥 200301  
山晴れに吊りある母の秋袷 浜口高子 火星 200302  
萎えばみていよいよ優し秋袷 西村葉子 京鹿子 200303  
襟足を風の吹き過ぐ秋袷 加藤サヨ子 築港 200311  
しつけ糸解くには老いし秋袷 伊藤真代 200311  
自分での誕生祝秋袷 小柳順子 帆船 200312  
夕暮れの宗右門町の秋袷 岩田半寒 草の花 200401  
秋袷古稀のこころに傷ひとつ 土生逸磨 河鹿 200401  
姉の手の躾のままの秋袷 清水かつ 酸漿 200402  
久し振りの三面鏡に秋袷 佐久間俊子 200402  
秋袷畳の部屋が無くなりぬ 大塚まや 京鹿子 200402  
秋袷髪の捉ふる風の筋 鳴海清美 六花 200402  
湯上りのほのかな香り秋袷 橘沙希 月の雫 200404  
十六世宗家秋袷で句座へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200409  
秋袷帯に貸す手の甦る 品川鈴子 ぐろっけ 200411  
秋袷病後何かと世に疎く 岡本眸 200411  
みまかりし母に選りゐる秋袷 中川晴美 春耕 200412  
浅草にマネキンの着る秋袷 大木茂 万象 200412  
いとさんと言はれし頃や秋袷 池田倶子 雨月 200502  
紡ぎ手に思いを馳せる秋袷 伊藤浩子 200505  
秋袷たもと捌きて記帳かな 芝尚子 あを 200511  
自づから身体の添ひし秋袷 前原早智子 春燈 200511  
秋袷たもと捌きて記帳かな 芝尚子 あを 200512  
精進の箸に杉の香秋袷 師岡洋子 ぐろっけ 200601  
媼の縫ふしち針見ゆる秋袷 宝玉トシ子 200611  
丹田に帯長男の秋袷 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200612  
くるぶしを見せて勝気な秋袷 小張志げ 春燈 200612  
目力の海老蔵に酔ふ秋袷 安居正浩 200612  
娘へ譲る矢絣柄の秋袷 野辺祥子 200701  
オラショ唱ふ久留米絣の秋袷 松崎鉄之介 200701  
母である前に女の秋袷 高橋将夫 200702  
姿見や仕立下しの秋袷 小滝奈津江 酸漿 200702  
かりそめに病みて著初めぬ秋袷 瀧春一 200706  
秋袷母を語れば今も泣き 岡本眸 200711  
秋袷吾を待ちゐる母在はす 福地初江 200712  
子に譲る一番好きな秋袷 柴崎則子 遠嶺 200802  
灯点してもしやのよぎる秋袷 大曽根育代 遠嶺 200802  
秋袷白き伊達衿選みにけり ことり 六花 200809  
源氏説くやはらかき声秋袷 木村美猫 ぐろっけ 200811  
屈託のなしとは言へず秋袷 田中藤穂 あを 200812  
品格は帯にも見えて秋袷 田口登代 遠嶺 200812  
落語家の立ち居するりと秋袷 小澤菜美 200812  
浜町で芝居見物秋袷 芝宮須磨子 あを 200812  
大正のト記号模様秋袷 森理和 あを 200901  
銀座・松屋の畳紙の古び秋袷 井上正子 春燈 200901  
歳月をうしろ姿に秋袷 田口登代 遠嶺 200901  
秋袷鏡にうつす喜寿の宴 塩野きみ 遠嶺 200901  
秋袷すこしおくれて座に馴染む 田口登代 遠嶺 200901  
御当主の丸鼻色白秋袷 小林玲子 ぐろっけ 200902  
たたみなほす母の形見の秋袷 長谷川照子 春燈 200910  
三本杉すり抜くる風秋袷 竹内慶子 春燈 200911  
出囃子に乗る真打の秋袷 秋葉雅治 200912  
躾解くむかし男の秋袷 松田和子 200912  
よき事にはらから集ふ秋袷 東芳子 酸漿 200912  
紅絹(もみ)裏の母の匂ひの秋袷 木村美智穂 遠嶺 201001  
身ごなしに芸偲ばせる秋袷 中山勢都子 ぐろっけ 201002  
秋袷子育てに帯緩みたり 鈴木てるみ ぐろっけ 201002  
除幕せし布ふはと享く秋袷 品川鈴子 ぐろっけ 201010  
ロードショーの半券出て来秋袷 栗栖恵通子 201012  
和紙を漉く由来伝へて秋袷 能勢栄子 201012  
秋袷しつけのままに年かさね 鎌倉喜久恵 あを 201012  
懐古好み行李探りて秋袷 林美智 ぐろっけ 201101  
もれ易き老の泪や秋袷 竹下陶子 ホトトギス 201105  
還暦の茶会に参ず秋袷 中島節子 ぐろっけ 201112  
席入りの膝行も試歩秋袷 品川鈴子 ぐろっけ 201209  
華甲茶事干支の刺繍の秋袷 品川鈴子 ぐろっけ 201209  
子に馴染む亡父紬の秋袷 辻知代子 201211  
捨てきれず出しては仕舞ふ秋袷 大川暉美 末黒野 201211  
出して積み捨てず仕舞の秋袷 渕上千津 201212  
いきさつに一切触れず秋袷 酒本八重 201212  
待合はす疏水のほとり秋袷 井口淳子 201301  
秋袷一服の茶の深みどり 本多ちづ子 馬醉木 201301  
喜寿の朝今日洒落てみる秋袷 佐瀬晶子 ろんど 201301  
いつしかに身に合ふ妣の秋袷 松井志津子 201302  
平静を装うてゐる秋袷 鷺山珀眉 京鹿子 201302  
秋袷縫ふ母電燈低く下げ 村上倫子 201312  
亡母の手の針目等しき秋袷 松岡和子 201312  
秋袷召され龍太を語らるる 室伏みどり 雨月 201402  
秋袷後姿の妣に似し 辻井ミナミ 末黒野 201402  
汀女忌や仕付け糸解く秋袷 稲垣佳子 末黒野 201404  
秋袷つま先ひたと合はせけり 横山さくら 春燈 201410  
背守りの母の念ひや秋袷 中村ふく子 201411  
幾年を躾のままに秋袷 藤見佳楠子 201412  
秋袷うしろ姿の帯を撮り 松川悠乃 ろんど 201412  
秋袷母の匂ひは疾うに失せ 岡野ひろ子 201412  
役者絵に似し人来り秋袷 工藤義夫 馬醉木 201501  
匂やかに清かに司会秋袷 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
その中の女身慎まし秋袷 布川直幸 201510  
母の忌の灯影さゆらぐ秋袷 白井友梨 馬醉木 201511  
地下鉄の蜘蛛の囲巡る秋袷 七郎衛門吉保 あを 201512  
秋袷帯締めの青一文字 種田果歩 201512  
胸に棲む人にひとこと秋袷 白井友梨 馬酔木 201611  
手つかずや母の箪笥の秋袷 荒井ハルエ 春燈 201611  
音沙汰の久しく聞かず秋袷 木村傘休 春燈 201701  
仏壇の君にウインク秋袷 宮崎高根 201701  
奄美人心の柄の秋袷 七郎衛門吉保 あを 201701  
欠けたるを愉しむ齢秋袷 コ田千鶴子 馬醉木 201712  
徳川様の茶会に罷る秋袷 横山昭子 雨月 201801  
まな板の烏賊を捌かず秋袷 伊藤希眸 京鹿子 201802  
秋袷ひとのかたちに風入るる 亀井福恵 京鹿子 201802  
袖通す仕立直しの秋袷 伊藤昌枝 201904  
秋袷育ちがものをいひにけり 久保田万太郎 春燈 201908  

 

2019年9月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。