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緋縮緬噛み出す箪笥とはの秋   三橋敏雄   眞神

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
姨捨の棚田一枚づつの秋 水野三千夫 200305  
タスマン氷河鎮もる秋や空の紺 星川淑子 200307  
しのび寄る気配は蝦夷の秋なりし 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
三十年振りの感触黙の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200308  
着けばすぐ句会といふも蝦夷の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
坂に秋外燈一基にして斜め 岡本眸 200309  
胃の根つこむせては返す庭の秋 岡田鉄 200309  
秋なりけりシャボンの泡に灯が咲いて 岡本眸 200309  
大山の機嫌を問ふも雲の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
秋たつや夕べの雨を葉に残し 朝妻力 雲の峰 200309  
ガンジスに散骨と聞く人の秋 桑田青虎 ホトトギス 200309  
秋浅し丈不揃ひの学習田 渡辺政子 雲の峰 200310  
温泉や厨を借りただけの秋 山田六甲 六花 200310 束郷温泉
零戦の飛びし日もあり湖の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310  
手を振つて秋のガラスの中に入る 今瀬剛一 対岸 200310  
閉店の張紙増えし島の秋 中村公代 雨月 200310  
まなうらの誰彼若し真間の秋 岡本眸 200310  
水甕の空より秋の来たるなり 村越化石 200310  
子規語る俳諧語る館の秋 稲畑汀子 ホトトギス 200310  
せせらぎに鳥語も和して苑の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200310  
賤ヶ岳映りて余呉の秋早し 山田天 雨月 200310  
湧き水を尋ねし小川すでに秋 入山登志子 帆船 200311  
森統べる杉の大樹の島の秋 加藤峰子 200311  
新宿秋髪をばさらに男の子 堀内一郎 あを 200311  
信長公拝し新京極の秋 山田六甲 六花 200311  
はんなりと京都の秋を惜みけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200311  
一行の詩に徹し来て菊の秋 鷹羽狩行 200311  
黙々と囲碁打つ夫や秋兆す 田中清子 遠嶺 200311  
秋早き落葉と見しが飛び翔ちぬ 岡本眸 200311  
ふと触れて脈あり秋を生きてをり 林翔 200311  
草も木も仏と拝む仲の秋 柴田由乃 風土 200311  
空の一番高いところから秋に 高橋信佑 あを 200311  
うごく歩道に真直ぐに秋が立つていた 秋岡朝子 200311  
真つ白な靴の少年海は秋 鈴木清子 遠嶺 200311  
森の秋糞運びをるふんころがし 吉成美代子 あを 200311  
雲は秋鞄持つ手に草触れて 岡本眸 200311  
二代目の銀座の柳風は秋 斉藤小夜 風土 200311  
熔岩磯の秋や船虫駆け上る 浜明史 風土 200311  
絵馬堂に掛かる蓑亀宇良の秋 浜福恵 風土 200311  
書は芙美子大山の秋親しむと 浜田南風 200311  
なむ大師繁多の中の秋三日 柴田由乃 風土 200311  
鉄を鍛つ火花に秋の詩(うた)ごころ 泉田秋硯 200312  
液晶の窓より秋の吹き出でし 三沢蘭 遠嶺 200312  
ラムネ色の秋にずぶずぶ入つてゆく 河西志帆 京鹿子 200312  
京の秋虫籠格子の茶房かな 中島はるみ 200312  
たたみくる小波白し沼の秋 江木紀子 雨月 200312  
歓声の市民農園甘藷の秋 岡淑子 雨月 200312  
音もなく機影過ぎゆく雲の秋 鳴海清美 六花 200312  
二合のごはん炊き焦げやすきは秋 河西志帆 京鹿子 200312  
座右(ざう)の銘ひとつ加へて菊の秋 鷹羽狩行 200312  
猿を呼ぶ餌付の人や谷の秋 延川五十昭 六花 200312  
山盧こそ心のよるベホ句の秋 柴原保佳 ホトトギス 200312  
関跡のわれも「出女」風の秋 渕上千津 200312  
壺三つ須臾に三様轆轤の秋 大橋敦子 雨月 200312  
旅や秋巌流島は風の島 高根照子 200312  
要らぬもの削るが彫刻秋が立つ 森津三郎 京鹿子 200312  
窯の秋四人の子息みな陶師 大橋敦子 雨月 200312  
つり舟の横一列に仲の秋 小池津や子 帆船 200312  
先導の声の谺す山は秋 西村しげ子 雨月 200312  
空の一番高いところから秋に 高橋信佑 あを 200312  
目を細めては対岸の秋濃くす 岡本眸 200312  
山の秋画集に風をとぢこめて 田中聡子 遠嶺 200312  
姉妹と秋を語らふ父の忌に 入江和子 ぐろっけ 200312  
鶴唳の一声秋を深めけり 水原春郎 馬醉木 200312  
庭草のそよげば秋の翳生れて 磯みどり 遠嶺 200312  
あをあをとめぐすりの木の風の秋 永田二三子 酸漿 200312  
天と地の間に一樹や丘の秋 金子つとむ 雲の峰 200312  
待合のポスター見尽くし秋の末 林裕美子 六花 200401  
灯を置きて夜釣が酌むも酒の秋 新田巣鳩 馬醉木 200401  
敦盛の笛古りにけり須磨の秋 鈴木秋子 草の花 200401  
一瞬の秋黄金の朝日かな 島崎久美子 酸漿 200401  
ゆつくりと踏み来踏みゆく道の秋 岡本眸 200401  
法縁の秋なり父と忌の同じ 大橋敦子 雨月 200401  
開眼の竜の目動く堂の秋 落合絹代 雨月 200401  
さりげなく手を振る秋の別れかな 高橋作之助 雲の峰 200401  
師を偲び銀座の秋に浸りゆく 山岸治子 馬醉木 200401  
三山の雲ゆつくりと稲の秋 金子慶子 遠嶺 200401  
キリン舎は尖り象舎は円き秋 角直指 京鹿子 200401  
あさがほに永き日数や秋の果 金子つとむ 雲の峰 200401  
石庭の阿吽の石組秋の翳 松本文一郎 六花 200401  
かはるがはる飲む水うまし山の秋 長沼紫紅 200401  
島の秋牛馬優先道路かな 関位安代 帆船 200401  
バースデー蝋燭九本卒寿の秋 斉藤陽子 雨月 200401  
判子屋の角まで伸びる秋の影 高田令子 200401  
いさぎよき象の草食秋すすむ 角直指 京鹿子 200401  
寺跡に湯屋の煙突奈良の秋 谷泰子 ぐろっけ 200401  
トーストの程よく焼けて風は秋 土屋酔月 火星 200401  
秋を呼ぶ身をすり寄せて迷ひ猫 丸山冬鳳 京鹿子 200401  
親と呼ばるること捨てたくて秋 伊藤多恵子 火星 200401  
秋淋し煙草吹かしてみたれども 北村和子 草の花 200401  
だんらんの秋の彩り膳に添へ 津田礼乃 遠嶺 200401  
海彦を祀りて山の宮は秋 田所洋子 雨月 200401  
美術の秋応挙の猛虎目の鋭しや 近藤豊子 雨月 200401  
師に夫に蹤きしは遥か飛騨路秋 藤原照子 200401  
秋ひと日スラヴの楽を生で聴く 中前いづみ 200401  
鉈音の天へ抜けたる山の秋 竹内喜代子 雨月 200402  
少女てふ衣脱ぎたる秋の詩 川原瀞秋 百鳥 200402  
夕映や遊行の果てに出会ふ秋 菊谷潔 六花 200402  
秋を病み雲多き日も窓に寄る 和田敏子 雨月 200402  
付城の発掘続く里の秋 大西和子 ぐろっけ 200402 秋→ 7

 

2019年11月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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