5   100句

緋縮緬噛み出す箪笥とはの秋   三橋敏雄   眞神

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
フルボトルワインに秋の降臨す 田村はじめ 銀化 200210  
山は秋こだま遊びに入山料 丸山佳子 京鹿子 200210  
奥深き石段ありぬ秋の翳 早崎泰江 あを 200210  
遠すぎる日の恋おもふ唄の秋 林翔 200210  
プラタナス木立の月日秋兆す 大橋敦子 雨月 200210  
餌投げて鴎を寄する伊根の秋 梅谷昌弘 雲の峰 200210  
句仲間に虚子の小諸を訪ひし秋 浅利恵子 円虹 200210  
寒天に当つる包丁秋浅し 小田悦子 雲の峰 200210  
お茶会の正座の時間星の秋 木野本加寿江 火星 200210  
山積みの仕事端より崩す秋 稲畑汀子 ホトトギス 200210  
秋きぬと鈍りしナイフ研ぎ並べ 田中藤穂 あを 200210  
道なほも極めつくせと嶺の秋 小澤克己 遠嶺 200210  
山越えの雲はきらりと秋すでに 豊田都峰 京鹿子 200210  
木の股にコアラちんまり秋を待つ 三村武子 酸漿 200210  
芋の葉に雨の一粒秋きざす 大東由美子 火星 200211  
一行に遅れて峡の秋探る 岡本直子 雨月 200211  
小涌谷大涌谷も雲の秋 鷹羽狩行 200211 箱根
吾輩は犬にて秋を嗅ぎつけり 瀬川公馨 200211  
わが余生主治医に委ね秋を病む 高橋キヌヱ 帆船 200211  
画眉鳥の朝よ秋よと鳴きはじむ 阿部ひろし 酸漿 200211  
恙なく終りし秋よショパン聴く 滝川あい子 雨月 200211  
夏殿風わずかな秋を残し去る 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200211  
秋浅し旅のプランを思ひ立ち 芝宮須磨子 あを 200211  
筥崎の秋をともせる露店かな 長山野菊 雲の峰 200211  
長江の船音秋の気配かな 上野孝行 百鳥 200211  
みんみんのテンポずれたる鳴きは秋 小林清之介 風土 200211  
一の滝小滝ながらも秋の音 阿部ひろし 酸漿 200211  
関ヶ原車窓に流れそして秋 永田延治 帆船 200211  
湖の秋おきてのごとく富士を置き 鷹羽狩行 200211  
暁闇に目ざめてひとり秋をきく 磯野至子 あを 200211  
飯櫃を開くるすなはち秋の韻 佐藤みほ 200211  
たましひを運ぶ母国の秋騒がし 堀内一郎 あを 200211  
草々の水漬き縁どる池の秋 鷹羽狩行 200211 軽井沢
池の辺や秋といふのに指焼草 吉弘恭子 あを 200211  
天守跡のぼれば雲の秋に遇ふ 白石峰子 円虹 200211  
声かけて秋も配るか郵便夫 上田繁 遠嶺 200212  
澄む秋のきれいな声に呼ばれけり 吉村一郎 百鳥 200212  
手足荒る早々と秋去りにけり 須賀敏子 あを 200212  
あぶくま洞秋万年を秘めてをり 斉藤静枝 あを 200212  
痛み止めのむに抵抗秋あはれ 青垣和子 雨月 200212  
小さい秋園児指折る五・七・五 瀬尾幸代 200212  
少年の目をせし人や秋の午後 山荘慶子 あを 200212  
円空仏見えない秋を凝視せり 直江裕子 京鹿子 200212  
夕張の秋を詰め込むサイロかな 吉村河鹿 ぐろっけ 200212  
一班と二班径変へ山の秋 永野由美子 円虹 200212  
秋さればことばあふるる仏たち 藤原たかを 馬醉木 200212  
貝殻を踏み秋の音たしかむる 堤京子 馬醉木 200212  
涙拭ふ背広の袖や故郷の秋 林翔 200212

北鮮より一時

帰郷五名の内

地村氏

良弁の杉に秋翳濃かりけり 深川知子 雲の峰 200212  
銀閣や極みの秋に洗心す 西岡残照 京鹿子 200212  
ポケットにひそます山の風は秋 吉弘恭子 あを 200212  
秋のほかなにものもなき演習場 長岡新一 200212  
星空に伸びる棚田や島の秋 加藤あけみ 円虹 200212  
畠の薙叱つて追つて秋きざす 桑原弘二 200212  
祝ぎごとの重なり秋の深まりぬ 二村蘭秋 雨月 200212  
遠き山近き山みて秋了る 平田安生 風土 200212  
密会の男女をる辺は避けて秋 小林清之介 風土 200212  
「宵火氏に聞く」を遺されホ句の秋 安陪青人 雨月 200212  
人に添ひ馬にも添ひて阿蘇は秋 雲所誠子 帆船 200212  
一燈に一つの世界秋しづか 川端実 遠嶺 200212  
雲は秋車検の三日籠城す 青垣和子 雨月 200212  
いそいそと秋入り口の混ぜ御飯 中山純子 万象 200212  
期することありてこの秋過ぎゆけり 山荘慶子 あを 200212  
星の秋すべてを忘れたく黙す 長志げを 遠嶺 200212  
蓑虫庵の木立歳月見する秋 大橋敦子 雨月 200212  
母と子のすこし離れて坐れば秋 戸田喜久子 200212  
月齢をかぞふる秋となりにけり 長岡新一 200212  
繋船の舳先の揃ふ浜の秋 大槻久美 円虹 200301  
鰡とんで難波津の秋動きけり 隅田恵子 雨月 200301  
しまはれぬ風鈴秋の音を奏ず 石川元子 酸漿 200301  
湿原に水わたりゆき雲の秋 太田寛郎 200301  
秋急ぐもの水の音風の音 下平しづ子 雨月 200301  
ホ句の秋とふに籠り居かこちゐる 青垣和子 雨月 200301  
香煙の染みし木目に触れて秋 鳴海清美 六花 200301  
長生きも芸のうちなり美術の秋 稲木款冬子 築港 200301  
胡麻を刈る輪中桃源郷の秋 駒井でる太 200301  
海のものあれこれ干して磯の秋 重松早由未 200301  
古井戸も築地も斎宮寮の秋 密門令子 雨月 200301  
春日山遠く望めり稲の秋 夏目満子 酸漿 200301  
よく食べてまた食べて秋旅さ中 黒川悦子 円虹 200301  
メルヘンの秋や空気が乳色に 泉田秋硯 200301  
ひたすらに枕木として秋に沿ふ 槻木珠美 銀化 200301  
図書館の本の紛失読書秋 鈴木てるみ ぐろっけ 200301  
綿雲の綿雲を生む椎の秋 志方章子 六花 200301  
秋に染むルビー色なる帚草 坂口三保子 ぐろっけ 200301  
胡麻を刈る輪中桃源郷の秋 駒井でる太 200301  
秋一夜瀬音に加ふ風の音 土屋酔月 火星 200302  
原人の渚の秋のコーラ瓶 深澤鱶 火星 200302  
沖透きて砂丘の秋となりにけり 小西明彦 200302  
南普陀なむだ寺の僧坊の秋パパイヤ熟れ 松崎鉄之介 200302  
秋いくたび神社の亀の細りゐき 市場基己 200302  
観光に踏み切りし寺嵯峨の秋 丹生をだまき 京鹿子 200302  
天領の名残の平野稲の秋 是永素江 ホトトギス 200302  
山や秋手枕癖の雲羅漢 丸山冬鳳 京鹿子 200302  
秋を思ふこのひと時を忘れゐし 高橋としを 酸漿 200302  
町騒を抜けて五分の稲の秋 尾田美智子 ホトトギス 200302  
山川の深き静けさ伊賀の秋 稲岡長 ホトトギス 200303  
定まらぬ秋に心も定まらず 滝青佳 ホトトギス 200303  
比叡の秋明治生れはお座主のみ 安原葉 ホトトギス 200303  
水音のひろがつて野は秋半ば 中村田人 ホトトギス 200305 秋→ 6

 

2019年11月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。