23   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
喜多院の美男の羅漢探す秋 五十嵐貴志子 末黒野 201602
黄金の秋てふプラハ石畳 渕田則子 末黒野 201602
深と秋・閑と洋学資料館 高村令子 風土 201602
風は秋砂の足跡吹き均し 土井三乙 風土 201602
沈下橋高く定まり稲の秋 甕秀麿 201602
ブリキ小屋の車庫兼倉庫柿の秋 渡邊孝彦 やぶれ傘 201602
家跡のひと秋だけの花野かな 飛高隆夫 万象 201602
相性はわおんわおんと鐘の秋 元橋孝之 京鹿子 201602
烏瓜句座の空気の秋めきて 遠藤逍遙子 風土 201602
わだかまりとけていくがに水の秋 正谷民夫 末黒野 201602
戦前の家二、三軒路地の秋 福田葉子 201602
姨捨は麓をのぼる月の秋 池田友之 夏雲 201603
外つ国の人と共に富士の秋 東秋茄子 京鹿子 201603
須磨案内せしが名残の露の秋 千原叡子 ホトトギス 201603
句碑の秋虚子の径へと自づから 若土白羊 ホトトギス 201603
人ひとり欠けたる秋を惜みけり 岩岡中正 ホトトギス 201604
山の秋荘閉ざす日を近づけて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
印象は遠ざかるもの句碑の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201607
人形が言ひぬ読書の秋ですよ 後藤比奈夫 ホトトギス 201607
みちのくの秋俳諧の旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201608
上京は今週二回秋めける 稲畑汀子 ホトトギス 201608
水の秋いのちあるものみな映る 吉田順子 201608
稿債の次々迫り来るも秋 稲畑汀子 ホトトギス 201608
国のため尽くされし日々偲ぶ秋 稲畑汀子 ホトトギス 201608
これほどの不順をかこつ旅の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201608
押し花の栞はらりと風は秋 コ田千鶴子 馬醉木 201609
講演の筋書まとめゆくも秋 稲畑汀子 ホトトギス 201609
なほ旅の計画ありて月の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201609
越後より越中遥か稲の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
又もとの健康戻りつつ秋を 稲畑汀子 ホトトギス 201610
腹立ててならぬ転んでならぬ秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
酒の字やちやうちんすでに秋めきぬ 鈴鹿仁 京鹿子 201610
竹林の径はひとすぢ嵯峨素秋 鈴鹿仁 京鹿子 201610
京老舗のれんの藍も秋めけり 大湊栄子 春燈 201610
港町海の色より秋めけり 横田初美 春燈 201610
筆順の一画太し秋初め 鈴鹿呂仁 京鹿子 201610
快晴を山気に込めて摩耶の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
偲びても偲びても師の逝きし秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
萩の地の記憶を結び行ける秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
五年前来たる記憶を結ぶ秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
日本海色深き紺秋めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201610
快晴の城山仰ぎ島の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201610
足もとに用水の音稲の秋 渡邊孝彦 やぶれ傘 201611
桟橋と船腹こすれ合ひて秋 荒井千佐代 201611
空はもう秋大寺の大甍 青谷小枝 やぶれ傘 201611
幕間の装ひはもう秋モード 丑久保勲 やぶれ傘 201611
粒胡椒たつぷり下ろす秋初め 坂入妙香 春燈 201611
お土産のちりめん山椒開けて秋 矢口笑子 春燈 201611
白い雲ちぎれて消えて秋たくる 大坪景章 万象 201611
長き間を羽繕へり水の秋 篠田純子 あを 201611
語らへばたれも一病秋を待つ 田中藤穂 あを 201611
庭下駄の感触秋も深まりぬ 中田みなみ 201611
秋口の玻璃に近づく鱓の目 宇都宮敦子 201611
踊り場より秋が舞ひ込む夕間暮 山口ひろよ 201611
鳶高く鴨川の秋俯瞰する 杉本薬王子 風土 201611
幣風にちぎれて宮の秋早し 工藤ミネ子 風土 201611
時刻表持ちて気紛れ旅の秋 黒坂紫陽子 馬酔木 201611
本棚の空菓子箱の横に秋 齋藤厚子 201611
押し出されたる滝壺の水の秋 定梶じょう あを 201611
十五周年記念の秋ぞ背筋伸ぶ 大坪景章 万象 201611
一苑の木洩れ日粗く秋めける 浅井青二 雨月 201611
飛ぶもののなべてまばゆき水の秋 大沢美智子 201611
さまざまな倉庫映せり水の秋 黒滝志麻子 末黒野 201611
秋口といふやはらかき響きかな 望月晴美 201611
飲めば水身ぬちにまろく落ちて秋 辻美奈子 201612
テレビでは見知らぬ町の秋を伝ふ 大日向幸江 あを 201612
ことごとく実の落ちてニュートンの秋 七種年男 輪中の空 201612
坂あがるたびに島増え瀬戸の秋 七種年男 輪中の空 201612
足跡たくさん命たくさん水の秋 火箱ひろ 201612
爪先で歩きませんか空は秋 つじあきこ 201612
長老の龍が眼を剥く秋あふぎ 辻響子 201612
街路樹の風のさやぎや秋めきぬ 鍋島武彦 末黒野 201612
紐かたく秋へ踏み出す旅の靴 堀田順子 馬醉木 201612
秋薄日おなじ男がまた来たわ 津波古江津 船団 201612
恐竜の化石秘めたる山の秋 井村和子 万象 201612
山の端のなかなか暮れず湖は秋 江見悦子 万象 201612
屋敷神に盛り塩ひとつ稲の秋 箕輪カオル 201612
リハビリと称して秋を闊歩せり 大坪景章 万象 201612
君も我も万象十五年の秋 大坪景章 万象 201612
献灯に灯ともりけり水の秋 溝越教子 春燈 201612
秋めける浜にざらざら虚貝 安藤久美子 やぶれ傘 201612
アリゾナの秋万天にジエツト便 伊吹之博 京鹿子 201612
秋めきし草濡れている余情かな 北川孝子 京鹿子 201612
学僧の帚を使ふ音も秋 大谷昌子 馬醉木 201612
たいせつに思つてゐますもう秋です はしもと風里 201612
秋一日マヤ文明に魅せられて 後藤マツエ 201612
摘み足して秋七草のみなそろふ 谷村祐治 雨月 201612
舟あしをゆるめ近づく島の秋 下平しづ子 雨月 201612
秋なれや園吹く風と空の色 樋口英子 201612
風の秋琥珀ふれ合ふネックレス 渕上千津 201612
隧道を抜けて青空柿の秋 大石喜美子 雨月 201701
襖絵の砂子のひかり菊の秋 多田ユリ子 201701
秋に憶ふガリ版刷りの同好誌 野沢しの武 風土 201701
秋めきて働き者の顔となり 濱上こういち 201701
紙切りの肢体しなしな刻む秋 山口ひろよ 201701
かくれんぼの鬼のまま秋了はりけり 三上程子 春燈 201701
高階の映えてゆらめく水の秋 石田きよし 201701
倒木の重なり合へり水の秋 笹村政子 六花 201701
秋めきし川夕映えの余情かな 北川孝子 京鹿子 201701
湖北秋いくさを語る焦げ仏 高橋和女 春燈 201701
秋 →24

 

2023年9月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


2023年9月14日