21   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
林間にこだまの走る秋入日 白石正躬 やぶれ傘 201501
日の落ちて秋師の手足口の急く 佐藤恭子 あを 201501
秋ふかむ連理の句碑と夫婦墓 塩貝朱千 京鹿子 201501
大鳥居往路復路と撫でて秋 半田稜 ろんど 201501
秋終章田園の父母眠りつく 佐瀬晶子 ろんど 201501
木の橋を十歩で渡る里の秋 中川すみ子 201501
何も彼も沈めて海は秋になる 藤井杏愛 京鹿子 201501
武道館に飛び交う訛り秋舞台 東條さくら ろんど 201501
上総掘りのポンプ汲む音秋入日 廣瀬克子 春燈 201501
秋陰や芭蕉自炊の水今も 松本三千夫 末黒野 201501
九十の姉の惚うけや秋淋し 佐藤健伍 201501
醒井は梅花藻の里秋を咲き 松本三千夫 末黒野 201501
深ぶかと稔り尽くしぬ稲の秋 加藤静江 末黒野 201501
ねむごろに竜神詣で里の秋 東野鈴子 雨月 201501
チャイコフスキーの悲愴に浸り秋は行く 大橋晄 雨月 201501
三井の鐘撞くや秋陰俄なる 松本三千夫 末黒野 201501
連休のなか日しづかや稲の秋 小林成子 火星 201501
災害のつづく日本の秋果つる 小野寺節子 風土 201501
秋行くや指折り数ふ吾が齢 小野寺節子 風土 201501
連山の鉢の底なる甲斐の秋 武田巨子 春燈 201501
秋じまひ烽火のやうに煙上げ 武田巨子 春燈 201501
綿菓子を作る楽しみ秋フェスタ 塩路彩奈 201501
秋入日五尺のわれに丈の影 佐用圭子 201501
寂しさの秋を彩る一樹かな 宮崎左智子 201501
暮れ方の寂をまとひて塔の秋 北川孝子 京鹿子 201501
東山大の字誇る秋ひと日 松田和子 201501
探幽の龍生き返る古都の秋 飯田美千子 201501
フラメンコをどる奇想や秋歌舞伎 飯田美千子 201501
待望の鳥毛立女や古都の秋 桂敦子 201501
探幽の龍生き返る古都の秋 飯田美千子 201501
青鷺のソクラテス君杭の秋 すずき巴里 ろんど 201501
木漏れ日の嵩は変はらじ影は秋 原田達夫 201501
通りまで絵のはみ出せる画廊秋 山口ひろよ 201501
包帯が嫌いな傷は秋が好き 松田都青 京鹿子 201501
こめかみに耳の字三つ軋む秋 鈴鹿けい子 京鹿子 201501
高原の秋急かしをり雨意の風 河野美奇 ホトトギス 201501
秋方に恋猫のやうなこゑをして 佐藤恭子 あを 201501
緑濃く海輝きて隠岐は秋 赤座典子 あを 201501
松島に島の数だけ秋ありて 後藤立夫 ホトトギス 201501
宵の秋古民家に聴くピアノの音 小巻若菜 やぶれ傘 201502
添ひ寝すねこの鼾や暮れの秋 松村光典 やぶれ傘 201502
岩を突く棹のしなりや水の秋 久世孝雄 やぶれ傘 201502
秋終章パンドラの蓋こはされて 上家弘子 ろんど 201502
秋暮るるなり一語づつ一歩づつ 風間史子 201502
ふるさとの秋は束の間かくれんぼ 高橋将夫 201502
秋しんしん宙に弥陀吐く空也像 三屋英俊 万象 201502
灯籠に鹿の浮彫水の秋 福島せいぎ 万象 201502
一両車のスイッチバック雲の秋 波多野孝枝 末黒野 201502
秋寒や蔵の出口の防火桶 斉藤マキ子 末黒野 201502
秋酣百円頑具のあれやこれ 北川孝子 京鹿子 201502
一句二句の俳句で秋呼ぶ五合庵 小野寺節子 風土 201502
山脈の蒼く暮れゆく紀伊の秋 沢辺たけし 万象 201502
窯元の煙ひとすぢ秋暮るる 川村欽子 雨月 201502
暮れの秋一人ぽつちの空がある 上家弘子 ろんど 201502
こぼれくる音ひとつぶの秋ならむ 橋本くに彦 ホトトギス 201502
虚子素十杞陽余花朗偲ぶ秋 古賀しぐれ ホトトギス 201502
秋寒や頭を隠し二番寝す 松本文一郎 六花 201502
佇めば己の見ゆる水の秋 金子野生 京鹿子 201503
頷くもひとつの言葉秋玲瓏 北川孝子 京鹿子 201503
妙高の秋を染めゆく朝日かな 河野美奇 ホトトギス 201503
乾坤に無限の詩や月の秋 竹下陶子 ホトトギス 201503
一粒の空へと続く稲の秋 今橋眞理子 ホトトギス 201503
空よりも湖の色濃き志賀の秋 密門令子 雨月 201503
新世界の曲と旅立つ金秋に 中川のぼる 201504
開拓者啓きし大地秋稔る 渡辺節子 201504
石あれば文字あれば足とめて秋 岩岡中正 ホトトギス 201504
桜坡子の父情に蕪村重ぬる秋 落合由季女 雨月 201504
秋バテのアーチの下の煉瓦道 田中藤穂 201504
酒蔵を見上げて錦秋十石船 神田惣介 京鹿子 201504
秋いまだ金管楽器の火照るなれ 加茂達彌 201505
さざかみの荒れず焦らず秋を研ぐ 寺田すず江 明日葉 201505
辻立ちの僧に喜捨せむ京の秋 南北佳昭 船団 201505
秋へ置く黒い漆の硯箱 坪内稔典 船団 201505
時や春スマホ忘るる歳や秋 松村光典 やぶれ傘 201506
ドイツ旅一挙に秋となりにけり 遠藤迫遙子 風土 201507
雲間よりシベリアの秋覗きけり 遠藤迫遙子 風土 201507
虚子館の次の計画秋めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201508
邂逅の秋とはなりぬなつかしき 稲畑汀子 ホトトギス 201508
みちのくの秋をたづねて来し旅よ 稲畑汀子 ホトトギス 201508
みちのくの言葉に馴染みゆける秋 稲畑汀子 ホトトギス 201508
待ちゐたる秋とは違ふ秋となる 稲畑汀子 ホトトギス 201508
みちのくの秋へ旅立つ身ごしらへ 稲畑汀子 ホトトギス 201508
人の秋語り尽きたる淋しさよ 稲畑汀子 ホトトギス 201508
秋といふ心に添へば自ら 稲畑汀子 ホトトギス 201508
林中秋卒然とまた忽然と 佐藤喜孝 あを 201509
徑てふさびしきがあり繩文秋 佐藤喜孝 あを 201509
気にかかる噴火の山も旅の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201509
旅終へて旅のつづきのやうな秋 稲畑汀子 ホトトギス 201509
丸の内何時もの店や芋の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509
水の星水の都の水の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509
陸奥の車窓一面稲の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510
神霊の出で来る気配楠の秋 布川直幸 201510
鳶鳴いて起雲閣の秋緊まりけり 布川直幸 201510
今はもうすつかり秋になりました 菊地瑩子 春燈 201510
秋を待つ鳥が見張りをしてゐます 菊地瑩子 春燈 201510
秋初め喜び事の二つあり 赤座典子 あを 201510
摩尼車まはし風呼ぶ秋を呼ぶ 鈴木浩子 201510
吊橋の一陣の風秋めける 宮内とし子 201510
戦後七十年廻転椅子の廻る秋 酒本八重 201510
あきらめる明らかになる秋になる 辻美奈予 201510
秋 →22

 

2023年9月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


2023年9月7日