20   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
武蔵野を偲び虚子の世偲ぶ秋 安原葉 ホトトギス 201403
ふと秋の輪ゴムのように跳ぶ雀 寺田良治 船団 201403
奥淡海あの世の秋をかがやかす 本多俊子 光のうつは 201404
雲の秋ときどきは死ぬふりをして 津波古江津 船団 201406
この晴を北国の秋へと旅路 稲畑汀子 ホトトギス 201408
いきなりの訃報に暑さ倍増す 竹内悦子 201408
偲びつつなつかしみつつ旅の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201408
蝦夷の秋蹄の音に始まれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
丸の内一葉の秋といふ人出 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
帯広の秋の懐古の大地踏む 稲畑汀子 ホトトギス 201408
地の果てがあるとも思ふ蝦夷の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408
荒々しき海蝕崖や秋かもめ 坂上香菜 201410
天領の秋や米蔵小豆蔵 松本美簾 馬醉木 201410
この会の済めば展示を見たき秋 稲畑汀子 ホトトギス 201410
快晴の空に雲置きそめし秋 稲畑汀子 ホトトギス 201410
薄々とうすうすと秋告ぐる雲 稲畑汀子 ホトトギス 201410
孟秋や釘打ち初めのわが書屋 能村研三 201410
秋惜む会に加はりたる二人 稲畑汀子 ホトトギス 201410
山の秋惜しめばかくも晴れしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201410
木洩れ日の幾筋注ぎ竹の秋 河合とき 末黒野 201410
快晴の空に雲置きそめし秋 稲畑汀子 ホトトギス 201410
陰りなき宇陀野に秋の立つ日なり 安部和子 雨月 201410
水着干す少し色褪せ秋に入る 須賀敏子 あを 201410
天領の秋や米蔵小豆蔵 松本美簾 馬醉木 201410
嵯峨野かな豆腐にはよき水の秋 山田六甲 六花 201411
大宮の秋を惜しめと発車鈴 山田六甲 六花 201411
浅川の光差し入れ秋潔し 山田六甲 六花 201411
橋渡る片手自転車水の秋 山田六甲 六花 201411
ドリンクバーの曲目変り秋に入る 北尾章郎 201411
湖北路を吹きぬくる風すでに秋 武生喜玖乃 雨月 201411
放牛の屯たむろに秋意かな 宮原悦子 雨月 201411
六甲の山荘閉ざす今朝の秋 高橋照子 雨月 201411
出雲路に慶事のありて豊の秋 山本喜朗 雨月 201411
三十年は疎かならず神戸の秋 大橋晄 雨月 201411
清秋に宮島詣で果たしけり 吉永すみれ 風土 201411
本堂へ一直線の道の秋 白石正躬 やぶれ傘 201411
秋来る都市をつらぬ雨柱 秋津令 201411
空にある秋の入口今朝の雲 田中一美 ろんど 201411
地蔵堂に箒掛けられ秋うらら あさなが捷 201411
産土神へ供ふる秋の香りかな 竹中一花 201411
絵タイルに瑠璃色の花風は秋 栗原`公子 201411
さざ波は秋の光源沼広し 宮内とし子 201411
秋口のわが影洗ふわたし雨 川井秀夫 ろんど 201411
丸善を出れば夕暮れ秋兆す 丑久保勲 やぶれ傘 201411
ピアニシモ暗譜の顔の艶めく秋 鳥居おさむ ろんど 201411
古都の秋問ひつ問はれつ一人旅 宇野慂子 万象 201411
歩き来て昼餉広げる牧の秋 白石正躬 やぶれ傘 201411
秋のいろ持ちて満ちゆく波頭 藤岡紫水 京鹿子 201411
自我といふ馬暴れゐる我の秋 有松洋子 緑光 201411
三姉妹の吾のみ残り露の秋 西村しげ子 雨月 201411
長旅を三河の秋に締めくくる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411
軸替へてひと足先に秋呼ばむ 小林久子 201411
秋を病み己が齢を数へみる 小野寺節子 風土 201412
めがね屋の検査室より窓の秋 北尾章郎 201412
海峡に秋来てとざす腐蝕の錠 堀内一郎 堀内一郎集 201412
背より高し薄の葉ずれ耳の秋 菊谷潔 六花 201412
日盛りに虫の音たかし耳の秋 菊谷潔 六花 201412
切株に坐せば湖畔の風は秋 根岸善雄 馬醉木 201412
寝つかれぬ窓にさし込み月の秋 吉田きみえ 末黒野 201412
秋いまだ暑し南北開け放ち 小田嶋野笛 末黒野 201412
鉄橋を渡れば母郷稲の秋 太田良一 末黒野 201412
梵鐘の一打に秋の気配せり 塚越.弥栄子 末黒野 201412
流れ来るものに影あり水の秋 阪上多恵子 雨月 201412
大潮や朱の宮居の秋の色 水田壽子 雨月 201412
清秋の木洩れ日縫ひて虚子塔へ 山本漾子 雨月 201412
菜園の秋悉く土石呑み 水田壽子 雨月 201412
糠床を捨てこの秋の名残病み 鳥居美智子 ろんど 201412
緬羊を呼べばふり向く雲の秋 園部早智子 ろんど 201412
金秋の艶出て油掛地蔵 小幡喜世子 ろんど 201412
語り口俄か落しや風の秋 中島陽華 201412
鷺一羽片足で佇つ水の秋 手島南天 万象 201412
浜の秋卓にどかつとムール貝 松尾芳子 万象 201412
なに色の秋にしやうか惑ひあり 寺田すず江 201412
赤帽の園児の秋や河馬は留守 庄司久美子 201412
壁占めて競ふ魚拓や鯔の秋 久保東海司 201412
水源は神のふところ水の秋 雨村敏子 201412
秋さびし指人形を頷かせ 中田みなみ 201412
疎生ひの蕃茄蒼白の儘秋へ 柳本渓光 ろんど 201412
沈下橋高く定まり稲の秋 甕秀麿 201412
愛宕山に浮雲一つ秋めきぬ 森脇貞子 雨月 201412
ガラスビル粧ふ秋をのみこめり 戸辺信重 春燈 201412
突然に秋は深まり今朝の雨 岡美智子 末黒野 201412
仲見世の潮の香売るや島の秋 北郷和顔 末黒野 201412
梓川左岸の樹々の秋めける 平居澪子 六花 201412
退院夫へひと言菊の秋 江濱百合子 火星 201412
白波の白波を追ふ風の秋 黒滝志麻子 末黒野 201412
群衆の秋敗色のハンカチ持ち 堀内一郎 堀内一郎集 201412
泊船のこぼれ灯揺らし風は秋 堀田順子 馬醉木 201412
身じろがぬ青鷺川に秋を呼ぶ 杉本薬王子 風土 201412
通院の行きに帰りに秋拾ふ 小野寺節子 風土 201412
これまでの秋これよりの卒寿かな 竹下陶子 ホトトギス 201501
着古せるシャツで窓拭く柿の秋 瀬島洒望 やぶれ傘 201501
秋 →21

 

2023年8月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


2023年8月31日