19   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
黒猫の瞳はみどり秋を呼ぶ 大木清美子 201311
歳かさね三秋楽しむ酒さかな 山本草風 かさね 201311
病癒へ秋には逢へるたよりあり 須賀敏子 あを 201311
忘れ物忘るることも秋なれや 大坪景章 万象 201311
枕元本積んでみる秋本番 舩山東子 ろんど 201311
秋の午後らしく線路のわきの草 大崎紀夫 やぶれ傘 201311
照葉紮げて秋へ入りゆく鉄梯子 柳本渓光 ろんど 201311
星飛んで秋の気持を得たりけり 北村香朗 京鹿子 201311
ギブスの脚我が身離れてしまふ秋 舩山東子 ろんど 201311
船笛に秋のきざしの背後より 山田六甲 六花 201311
月読の山にこころを放つ秋 千田百里 201311
呉服屋の秋へ誘ふ色と風 川山根征子 201311
通夜の灯をひとつも消さず秋あかつき 荒井千佐代 201311
アスファルトぬくもり残し空は秋 戸辺信重 春燈 201311
海に出て横浜スカーフ巻いて秋 舩山東子 ろんど 201312
さざなみの荒れず焦らず秋を研ぐ 寺田すず江 201312
こだはりの着なれし服や秋さみし 羽賀恭子 201312
みちのくの秋の香りをずんだ餅 増田甚平 ろんど 201312
青々と木につつまれて秋迎ふ 瀧春一 花石榴 201312
握りめしの芯の山椒ひりりと秋 瀧春一 花石榴 201312
一の谷風坂落し浜の秋 木本蓚 ぐろっけ 201312
一と畝を縁者にのこす芋の秋 瀧春一 花石榴 201312
灯台に朝日慈母観音の秋 遠藤真砂明 201312
波の目の白くっきりと湖の秋 辻知代子 201312
いくたびか病を超えて己が秋 長島青山 かさね 201312
噺家の羽織も変はる寄席の秋 川井素川 かさね 201312
コンビニに頼りつぱなし食の秋 田中貞雄 ろんど 201312
思ひきり秋と云ふ綱たぐりよせ 村田岳洋 ろんど 201312
野路の秋「天空の城」永へに 小野寺節子 風土 201312
秋尽くる音なく照りて椿の木 井上信子 201312
海といふ大きな秋へ出航す 遠藤真砂明 201312
十八階秋が占めたる高さかな 黒澤登美枝 201312
鎧戸の色褪せ森の秋闌ける 相沢有理子 風土 201312
驢馬はなく秋に大きな穴をあけ 佐藤喜孝 あを 201312
小さな秋やがて大きな秋となる 村田岳洋 ろんど 201312
いにしへを旅する人や古都の秋 笹井康夫 201312
喜寿の秋同級会を終了す 井上加世子 ぐろっけ 201312
瀬戸の秋坂あがるたび島増えて 七種年男 201312
きつぱりと秋が来村に嫁が来る 田村嘉章 ぐろっけ 201312
御礼もお詫びもかなふ旅の秋 寺岡ひろし 雨月 201312
天の風奏づる近江山の秋 松田和子 201312
句を作る狸もありて寺の秋 杉本薬王子 風土 201401
囃子手の少年笑まふ壬生の秋 村上留美子 火星 201401
作務僧の礼の深さや苑の秋 占部美弥子 末黒野 201401
馬刺とふ食はず嫌ひや阿蘇の秋 水原春郎 馬醉木 201401
道問はれ道連れとなる里の秋 中野久雄 末黒野 201401
わき上る雲を抑へて空の秋 橋本くに彦 ホトトギス 201401
雲は形変へてはちぎれ秋過ぐる 菅野蒔子 末黒野 201401
天渺々鏡あはせの湖は秋 佐久間由子 201401
ものを縫ふ一日に秋を深めけり 千手和子 馬醉木 201401
むらさきのをんなは秋に似合ふかな 舩山東子 ろんど 201401
奥深き森へ散りゆく人も秋 安原葉 ホトトギス 201401
音声のやさしき秋の大落暉 岩下芳子 201401
文机に父の筆硯月の秋 佐藤淑子 雨月 201401
七変化辿りつきたる秋のいろ 石坂比呂子 ろんど 201401
面前でお姫様だっこ婚の秋 津田霧笛 ぐろっけ 201401
秋あはれ都会の星に呪力無し 有松洋子 201401
目つむりて日本の秋探しゐる 小野寺節子 風土 201401
秋だから真面目な話しませんか 有松洋子 201401
秋といへ四方に緑の伊勢の森 岩木眞澄 ぐろっけ 201401
門潜り潜り過去へと城の秋 古賀しぐれ ホトトギス 201401
荷を解けばふる里の秋匂ひ出づ 大木清美子 201401
野に山に秋大いなる上高地 増田一代 201401
秋一段ためらいこそっと降りてくる 松本アイ ぐろっけ 201401
役終へし火の見櫓を毀す秋 松木清川 ぐろっけ 201401
秋探す居心地よくて列車待つ 鴨下昭 201401
秋闌くる表参道火除橋 松本三千夫 末黒野 201401
秋闌ける道の行き尽き滝けぶる 門伝史会 風土 201401
裏木曽の水豊かなる滝の秋 隅田恵子 雨月 201401
竜神の妻に髭あり沼の秋 杉本薬王子 風土 201401
欅にも秋疲れある雨催ひ 高田令子 201401
餞別に無糖コーヒー貰う秋 太田健嗣 ぐろっけ 201401
暑き秋清めし諸手赤子抱く 太田健嗣 ぐろっけ 201401
イベントに群るる若者島の秋 寺岡ひろし 雨月 201401
寄せ返す波美しや浦の秋 田村すゝむ 風土 201401
身を満たす目線の水面舟の秋 中野京子 201401
人にない喜びもあり異国の秋 伊吹之博 京鹿子 201401
仰ぎ見つ筑波嶺の秋友想ふ 羽賀恭子 201401
栗鼠が樹を駆けのぼる朝木曾は秋 辻村拓夫 船団 201401
大吊橋の天空の秋賜りぬ 清水佑実子 201401
言の葉を紡ぎ紡ぎて素秋かな 亀井福恵 京鹿子 201401
担ぎ手の黄金に染まる秋の輿 笹村政子 六花 201401
辻辻に法被の子等や秋闌ける 竹中一花 201401
好古も真之も来し城の秋 中野匡子 ホトトギス 201401
天深く水深くあり城の秋 古賀しぐれ ホトトギス 201401
登城して天下の秋を掌中に 古賀しぐれ ホトトギス 201401
掃除機にずぼりと何か秋の午後 小山陽子 やぶれ傘 201402
喜多の待つ楽土はるかに弥次の秋 中島陽華 201402
椅子の上に秋が坐つてをりにけり 中杉隆世 ホトトギス 201402
風走り平城宮址草の秋 古賀しぐれ ホトトギス 201402
家の中シルバーカーに頼る秋 足利ロ子 ぐろっけ 201402
暁闇を歩いて秋を深め行く 鳥居美智子 ろんど 201402
遷御なる素木香るや伊勢の秋 近藤ともひろ ろんど 201402
池坊展秋の姿を正し見る 高谷栄一 201402
長き脚ばかり並びて車窓秋 松田都青 京鹿子 201402
秋の翳飛べるものにもありにけり 中杉隆世 ホトトギス 201402
UFOと若冲が来て秋が来て 中村あいこ 船団 201403
ストローで吸へない程の秋がこぼれた 直江裕子 京鹿子 201403
ラーメン食う横顔ずらり秋の果 火箱ひろ 船団 201403
「ぴ」は「ぺ」よりおちゃめで「ぽ」より秋ですね 火箱ひろ 船団 201403
秋 →20

 

2022年10月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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2022年10月30日