16   100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
やつと秋細胞なべてリフレッシュ 堀百合子 201012
ふはふはの秋ふはふはのオムライス 小林正史 201012
今秋は豹柄多きファッション誌 田下宮子 201012
函詰めの里山の秋届きけり 上岡理恵 201012
子とつくる焼菓子秋の一ぺージ 沼田桂子 春燈 201012
平城京の歴史は遥か秋は行く 大橋晄 雨月 201012
秋の味覚ちりばめ誕生膳届く 山田をがたま 京鹿子 201012
外気を他所に秋を演出百貨店 井上美智子 201012
官能をそそる釈迦像秋闌ける 上原重一 201012
沼の秋瑠璃一枚を張りづめに 石崎浄 風土 201012
人生に悔なき秋やなほ余命 泉田秋硯 201012
水音に秋の気配や歌仙の間 橋添やよひ 風土 201012
戦火の中過した日々や秋を逝く 芝宮須磨子 あを 201012
てつぱんや浪花の秋は芳ばしき 柳川晋 201012
ケーブルを降り山頂の秋に会ふ 大橋伊佐子 末黒野 201012
天水桶の水に映して空の秋 浜福惠 風土 201012
天帝の高笑ひせり秋遅々と 和田森早苗 201012
久し振りなる師は秋の似合う女 山本久美子 ぐろっけ 201101
林中の秋の蔚や日除け帽 田中臥石 末黒野 201101
秋好日檜垣の能に酔いしれる 松尾静代 ぐろっけ 201101
マラソンの背を風が押す坂は秋 松本圭司 201101
叡山の大きな秋に虚子修す 小原登志春 雨月 201101
鉛筆を削つたやうな秋が来し 松田都青 京鹿子 201101
寺苑より展けて秋の由比ヶ浜 占部美弥子 末黒野 201101
猛暑去り突然の秋戸惑いぬ 樋口正輝 ぐろっけ 201101
秋もはや形見の時計時刻む 小滝奈津江 酸漿 201101
秋らしき慈雨に落着く家居かな 金森信子 雨月 201101
野路の秋迷ふこころの失せにけり 犬塚芳子 201101
弥勒仏秋香満つる真中の座 豊田都峰 京鹿子 201101
秋荒野マイルストーン確かめて 伊吹之博 京鹿子 201101
遊ばざるもの書を読むなかれ秋 小堀寛 京鹿子 201101
夕映えて秋へいざなふ野のけむり 北川孝子 京鹿子 201101
里の秋背負子媼を点景に 粟倉昌子 201101
露天湯に己れ独りや山の秋 重田修 末黒野 201101
臍を曲げ納め処を探る秋 田中眞由美 ぐろっけ 201101
信濃路は秋やD五一展示館 渡邉孝彦 やぶれ傘 201101
空晴れて短い秋が終りさう 森山のりこ あを 201101
多摩川を渡りて多摩の秋のあり 五十嵐満里子 酸漿 201101
待ちし秋なれどけろりと過ぎにけり 川崎真樹子 春燈 201101
アリゾナで五度目の秋や心研ぐ 伊吹之博 京鹿子 201101
肩書はずし交通整理棉の秋 八木紀子 ぐろっけ 201101
大通り奥の紀寺に秋詰まり 木本蓚 ぐろっけ 201101
光りつつ紙片舞ひ来る古都の秋 飯田ひでを 201101
笛太鼓響く中洲や宇治の秋 山口キミコ 201101
田の神も産土神も共に秋 苑実耶 201101
渡る橋秋には秋の長さかな 濱上こういち 201101
「在釜」てふ城下の町の萩の秋 山本町子 風土 201102
秋の午後掌大きハウスキーパー 伊吹之博 京鹿子 201102
雲移る雲間の秋のあをもまた 大崎紀夫 やぶれ傘 201102
砂漠町心磨きて秋迎ふ 伊吹之博 京鹿子 201102
山葵田にマイナスイオン秋の果 前川ユキ子 201102
肌寒き秋にめずらし黄砂かな 原田圭子 ぐろっけ 201102
秋ぞ行く世代交代の感ありて 斉藤裕子 あを 201102
秋や逝く千の風なり御の人も 和田照子 201102
秋闌くや海鳴り遠き夜の句会 鍋島武彦 末黒野 201102
京の径あられこぼしはしかと秋 石倉千賀子 ろんど 201102
京を誇る三宝院や秋盛り 松田和子 201102
アリゾナの秋は短しリス多忙 伊吹之博 京鹿子 201102
大き葉に雨音ひとつひとつ秋 鶴見遊太 201102
一葉をかざし私の秋じまひ 井尻妙子 京鹿子 201103
秋の精らしき御方と花遊び 松田都青 京鹿子 201103
秋の翳献上博多の札入れに 中島陽華 201103
曲りたくなる路地のまた浦の秋 今橋眞理子 ホトトギス 201103
昭和はや遠しと詠ふ人の秋 浅井青陽子 ホトトギス 201104
海へ向き朝食をとる鳥の秋 小林幹彦 201105
山頂で握つた秋をパッと捨つ 白石不舎 201105
両国てふ房総めける駅の秋 鈴木榮子 繭玉 201105
たらひ舟漕ぎけり妻と佐渡の秋 高谷栄一 嵯峨野 201107
みちのくの秋は空から降りて来し 稲畑汀子 ホトトギス 201108
水音を止めて修理や池の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201108
千億の朝新しき秋ひとつ 柳川晋 201108
日々未知の楽しからずや翌は秋 水原春郎 馬醉木 201109
食欲の秋には自制なかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201109
稿債の半ば携へ旅の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201110
十年の前の旅路も秋なりし 稲畑汀子 ホトトギス 201110
峠越え一気に秋の気配濃し 水原春郎 馬醉木 201110
不思議なる絵を見て秋の初めかな 常田創 201110
快晴の秋へ編集会議終へ 稲畑汀子 ホトトギス 201110
小さい秋の小さい幸良き目覚 木村茂登子 あを 201110
船底をつつきゐる魚秋闌くる 山田六甲 六花 201110
月の秋敦賀は母の故郷なる 大橋敦子 雨月 201110
ととのはぬ季節といへど稲の秋 稲畑汀子 ホトトギス 201110
湖風に秋の気配や水城址 藤見佳楠子 201110
でかでかとちま吉電車秋を行く 木戸宏子 201111
街はみな潮錆のいろ秋尽くる 諸岡孝子 春燈 201111
回転木馬ゆつくり秋を逝かしむる コ田千鶴子 花の翼 201111
手など振る人ゐて観光船の秋 中山静枝 201111
雲はもう秋ですと言ふ君が居て 柴田志津子 201111
ランドマークは榎の大樹雲は秋 伊藤純子 201111
婚の子と写真撮影秋美しき 小林成子 201111
昨日夏今日秋が来て地球は変 鎌倉喜久恵 あを 201111
風一陣「もう秋やね」とリュックの子 鈴木照子 201111
放牧の牛のカウベル島の秋 田下宮子 201111
若き志士出でたる町の秋の行く 稲畑汀子 ホトトギス 201111
手など振る人ゐて観光船の秋 中山静枝 201111
木々の風静かに秋を呼びにけり 佐藤洋子 201111
秋の季ヘバトンタッチやはうき雲 辻香秀 201111
終刊の俳誌の秋や古書の街 和田政子 201111
旅多き日々とて秋の逝かんとす 稲畑汀子 ホトトギス 201111
ジャガ芋のうまかり秋と思ひけり 鎌倉喜久恵 あを 201111
秋 →17

 

2022年10月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。


2022年10月18日