秋 12 100句
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
晩鐘の一打一里に三井の秋 | 座古稔子 | 沖 | 200801 |
百八の磴も通ひ路鹿の秋 | 八染藍子 | 狩 | 200801 |
浜茶屋のあとかたもなく須磨は秋 | 堀井英子 | 雨月 | 200801 |
浮雲や秋蕩蕩の筑波山 | 荒川清司 | 遠嶺 | 200801 |
思索して野をさまよへば白き秋 | 泉田秋硯 | 苑 | 200801 |
さかのぼる秋の真水と群かもめ | 大山里 | 槐 | 200801 |
手話入れて大き口開け歌ふ秋 | 土屋利之 | ぐろっけ | 200801 |
野の秋の真ン中渦を巻いてをり | 石脇みはる | 槐 | 200801 |
秋終る港に漁船軋ませて | 吉沢陽子 | 峰 | 200801 |
林泉を掬びて秋を深めけり | 前田陶代子 | 朝 | 200801 |
励ましの一句賜はる秋の宴 | 稲嶺法子 | 遠嶺 | 200801 |
老いて寮歌秋の章のみ口ずさむ | 木船史舟 | 苑 | 200801 |
シャンソンをふと口ずさみ風の秋 | 田中喜美子 | 狩 | 200801 |
迸る水が伝へる山の秋 | 加藤富美子 | 槐 | 200801 |
小魚の放つ瑠璃光磯の秋 | 小山徳夫 | 遠嶺 | 200801 |
水面より立ちのぼりくる閑る秋 | 遠山みち子 | 鴫 | 200801 |
京の秋偽の舞子もゐる噂 | 森本虹泉 | 京鹿子 | 200801 |
句作りの転機となりし稲の秋 | 石山民谷 | 遠嶺 | 200801 |
ちぎれ雲放つ山並牧は秋 | 村上玲子 | 馬醉木 | 200801 |
舷に波たぷたぷと秋淋し | 瀬戸悠 | 風土 | 200801 |
うなづきも言葉の一つ秋の逝く | 柴田久子 | 風土 | 200801 |
尻尾だけ動かす猫の秋ずぼら | 森津三郎 | 京鹿子 | 200801 |
東京の秋どっぷりの御苑かな | 落合絹代 | 雨月 | 200801 |
まづ富士を称へて秋の駿河かな | 代田青鳥 | 風土 | 200801 |
とり巻かれゐる山毛欅の闇秋の闇 | 斎藤道子 | 馬醉木 | 200801 |
まだ蝶を呼ぶ花のあり野路の秋 | 片山由美子 | 狩 | 200802 |
納沙布の秋やるせなき海猫の声 | 三嶋隆英 | 馬醉木 | 200802 |
秋闌くるオレンジ色の椅子に掛け | 真保喜代子 | 朝 | 200802 |
鸛のクラッタリングひびく秋 | 坂上香菜 | 苑 | 200802 |
徐行して秋の絶景一両車 | 宮川秀穂 | 苑 | 200802 |
せせらぎが響くアリゾナ山の秋 | 伊吹之博 | 京鹿子 | 200802 |
神殿の奥まで見えて菊の秋 | 安部和子 | 雨月 | 200802 |
窓ごとに秋の顔ある遊覧船 | 竹内弘子 | あを | 200802 |
辻々に灯の色浮かせ山車の秋 | 遠藤和彦 | 遠嶺 | 200802 |
秋仕舞して車座になつてをり | 水野あき子 | 遠嶺 | 200802 |
本棚に古き六法夫の秋 | 上林孝子 | 朝 | 200802 |
風荒れて国会議事堂前の秋 | 遠藤若狭男 | 狩 | 200803 |
そこらへんでしょうロダンの座る秋 | 中原幸子 | 船団 | 200803 |
送られし地酒そのまま秋の末 | 鈴木多枝子 | あを | 200803 |
開閉のボタンは対に世は秋に | 中原幸子 | 船団 | 200803 |
まだ明るいもう暗いなど云ふ秋か | 瀧青佳 | ホトトギス | 200803 |
虚子選の朱筆六十年の秋 | 竹下陶子 | ホトトギス | 200804 |
師弟句碑越後に絆結ぶ秋 | 藤浦昭代 | ホトトギス | 200804 |
どこも秋福助足袋はありますか | 坪内稔典 | 稔典句集U | 200804 |
百歳の墨跡にまた偲ぶ秋 | 藤浦昭代 | ホトトギス | 200805 |
人間も河馬も麒麟も秋を待つ | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200807 |
をんな絡みの男の話秋ちかづく | 堀内一郎 | あを | 200808 |
歳月にとり残されし城の秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200808 |
任せとくなはれタイガースの秋は | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200808 |
山幾つ越え来し日本海の秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200808 |
青空を時々見せて山の秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200808 |
生駒嶺に秋二日目のささら雲 | 朝妻力 | 雲の峰 | 200809 |
同齢の句友みな亡し秋ぞ立つ | 林翔 | 沖 | 200809 |
さわらびに力漲りゆける秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200809 |
来る秋へ目力を張り退院せむ | 伊藤白潮 | 鴫 | 200809 |
満天の星なほ消えぬ旅の秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
漢方の粗き穎粒や秋兆す | 山崎ゆき子 | 炎環 | 200810 |
一点の雲誘ふなく摩耶の秋 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
道の駅土地の小さき秋を売る | 酒本八重 | 沖 | 200810 |
さまざまに吹く風のあり秋となる | 宇都宮滴水 | 京鹿子 | 200810 |
明日秋へ日は赤あかと沈むかな | 北川英子 | 沖 | 200810 |
周辺の秋を拾ひに行かれけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
秋と言ふ言葉を貰ひ空の雲 | 村越化石 | 濱 | 200810 |
秋を待つ告げたきことのありし犬 | 瀬下るか | 鴫 | 200810 |
少年に何の大志やポプラは秋 | 藤田宏 | 澪 | 200810 |
カップ麺にあてがふ文庫歳時記秋 | 佐藤喜孝 | あを | 200810 |
すんなりと来し秋ならずともよしと | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
すんなりと来る秋ではなかりけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
泣くたびに大きくなる児秋闌くる | ことり | 六花 | 200810 |
カラフルな中国衣裳宇宙も秋 | 森山のりこ | あを | 200810 |
極楽の竜の塔立つドームの秋 | 森山のりこ | あを | 200810 |
君知るや火星輝きゐし秋を | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
庭先の箱田に秋を待ちて立つ | 渋谷ひろ子 | 酸漿 | 200810 |
江ノ島の秋にサザンは似合はない | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200810 |
時過ぎて秋の最中の麓山 | 小澤克己 | 遠嶺 | 200811 |
泣くたびに大きくなる児秋闌くる | ことり | 六花 | 200810 |
カラフルな中国衣裳宇宙も秋 | 森山のりこ | あをかき | 200810 |
極楽の竜の塔立つドームの秋 | 森山のりこ | あをかき | 200810 |
君知るや火星輝きゐし秋を | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200810 |
庭先の箱田に秋を待ちて立つ | 渋谷ひろ子 | 酸漿 | 200810 |
江ノ島の秋にサザンは似合はない | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200810 |
秋温し拝して感動金閣寺 | 佐藤健伍 | 峰 | 200811 |
時過ぎて秋の最中の麓山 | 小澤克己 | 遠嶺 | 200811 |
磯笛の澄みし音色に秋兆す | 中村碧泉 | ぐろっけ | 200811 |
テーブル掛け替へて身ほとり秋にする | 田中藤穂 | あを | 200811 |
姥捨秋はても老人会のバス | 堀内一郎 | あを | 200811 |
一位の実色づく里の秋早し | 博多永楽 | 雨月 | 200811 |
ひかれくる牛の検証野路の秋 | 博多永楽 | 雨月 | 200811 |
日本の秋頭垂れても赦されず | 萩尾亜矢子 | 炎環 | 200811 |
菜箸に綸のありなし秋淋し | 篠田純子 | あをかき | 200811 |
別荘はノベルの中や秋浅く | 森下康子 | 璦 | 200811 |
何歳になればこと足る菊の秋 | 鷹羽狩行 | 狩 | 200811 |
浜の秋魚網繕ふ老だまり | 山口キミコ | 璦 | 200811 |
慈雨続く夫の声にもほのと秋 | 築城京 | 馬醉木 | 200811 |
別荘はノベルの中や秋浅く | 森下康子 | 璦 | 200811 |
秋終るいよいよ恋のあきらかに | 堀内一郎 | あを | 200811 |
樹下の椅子日差しは秋に移りけり | 鎌倉喜久恵 | あを | 200811 |
秋すすみつつ大鉢のほてい草 | 井上信子 | 鴫 | 200811 |
秋になりあさがおたちがかれてゆく | 広瀬結麻 | 璦 | 200811 |
門弟として空白となりし秋 | 木下もと子 | 鴫 | 200811 |
秋→ 13 |
2022年9月25日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。