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赤のまま(あかのまま・赤まんま・あかのまんま・犬蓼)     146句 *

赤のまま天平雲は天のもの    阿波野青畝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
赤のまま猪垣粗き御師の村 岸恒雄 春耕 199811  
子供だけ知る抜け道や赤のまま 岸恒雄 春耕 199811  
赤のまま九九の九の段早口に 松井洋子 ぐろっけ 199812  
自転車の寄りつ別れつ赤まんま 中原忽湖 船団 199903  
妻病みて嫁のやさしさ赤まんま 末益冬青 俳句通信 199910  
道祖神子らの声する赤のまま 西川よし子 春耕 199911  
水引草の紅欲しからむ犬蓼は 林翔 199911  
薬屋のその名はポパイ赤まんま 須山つとむ 船団 199912  
戦経しあとの疎遠や赤のまま 嶋田一歩 ホトトギス 200002  
赤のまま最も小さき石仏 宮倉浅子 遠嶺 200002  
赤のままかたまつて赤ぼやけかな 鳥羽夕摩 京鹿子 200003  
軒深き家は分限者赤のまま 今城知子 船団 200006  
流人井の暗きにこぼす赤のまま 塩路隆子 精鋭選集 200008  
踏み込めば踏んでしまひし赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200009  
輿入の日やぐつたりと赤のまま 中原道夫 銀化 200010  
藤壷をまとふとび石赤のまま 山田六甲 六花 200011  
寄り合うて野麦峠の赤のまま 城孝子 火星 200101  
赤まんまひとり離れて男の子 内藤悦子 あを 200101  
犬蓼や産みの苦しみそれぞれに 赤木真理 ぐろっけ 200103  
駅まではいつもこの道赤のまま 石山惠子 遠嶺 200105  
三輪山を望む陵赤のまま 谷野由紀子 俳句通信 200110  
コンクリートで仕切る水田や赤のまま 前阪洋子 俳句通信 200110  
獣出ると捨てし果樹園赤まんま 酒井多加子 俳句通信 200110  
赤のまま可愛ゆく空へ袖を振り 河合笑子 あを 200111  
負けん気も弱気もなくて赤のまま 水谷芳子 雨月 200111  
赤まんま泣き虫のまた仲間入り 中村立身 百鳥 200111  
一本を一心に見る赤のまま 大串章 百鳥 200112  
定点を広げふうわり赤のまま 葉月ひさ子 船団 200112  
赤のまま一穂を添へ見舞籠 斉木永久 馬醉木 200201  
逆上り練習する子赤のまま 鎌倉ひろし 百鳥 200201  
もう村に遊ぶ子を見ず赤のまま 朝井きよ子 200201  
枯畦に残りて赤しあかのまま 阿部ひろし 酸漿 200201  
雨なれば雨の花なり赤まんま 平子公一 馬醉木 200201  
犬蓼や授乳に馴れぬ母の牛 高橋たか子 馬醉木 200201  
高原の風の切れ味赤のまま 芦田実 200202  
争ひの無縁なるかな赤のまま 祐森彌香 遠嶺 200202  
今もある虚子散歩道赤のまま 中島真沙 円虹 200202  
乗り遅れしバスの轍やあかまんま 藏本博美 ぐろっけ 200202  
赤のまま数多醜草従へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
赤のまま星に囁く夕間暮れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
七十を始まりとせり赤まんま 堀内一郎 あを 200209  
赤まんま湖北は風を生むところ 槐布由子 銀化 200210  
赤まんま噛んで含めて子を諭し 津村美和 200211  
赤のまま歩みの下手になりにけり 熊丸淑子 馬醉木 200212  
一枚の板の橋なり赤のまま 田中英子 火星 200212  
赤のまま老いたる右翼闘志かな 須佐薫子 帆船 200212  
会話にも起承転結赤のまま 須佐薫子 帆船 200212  
妻介護荒れし厨や赤のまま 永田延治 帆船 200212  
幼な名で呼ばれてをりぬ赤のまま 谷上佳那 百鳥 200212  
腕塚の供華ともなりて赤のまま 馬越幸子 ぐろっけ 200212  
そそり立つ神岩拝し赤のまま 坂本ひさ子 遠嶺 200212  
飼主は犬にそつくり赤まんま 安田青葉 対岸 200212  
青ばかり続く信号赤のまま 大東由美子 火星 200302  
拝殿や子の指長し赤のまま 植木戴子 200302  
畦枯れて水辺明りのあかのまま 大山妙子 酸漿 200302  
案内に平服とありあかのまま 伊藤白潮 200309  
赤のまま週六回の介護の日 斎藤和江 帆船 200310  
つゆくさも赤のまんまも塀のかげ 吉弘恭子 築地吟行 200310  
膝揃へ小貝に盛るやあかまんま 関口ゆき あを 200310  
四時間を国境に居り赤のまま 河村高天 200311  
花つけられしまま刈られをり赤のまま 中村洋子 風土 200311  
側溝に豊けき水や赤のまま 大柳篤子 雲の峰 200311  
赤まんま鼻輪つかまれ牛曳かる 木下節子 雲の峰 200311  
窯の辺に素焼の壼と赤のまま 加賀富美江 遠嶺 200312  
路地裏の鎮守一碗赤のまま 金子慶子 遠嶺 200312  
赤のまま姫塚古墳にごつぽり摘む 松崎鉄之介 200312  
四橋の四つの橋に赤のまま 永川絢子 築港 200312  
猫の墓らしき板きれ赤のまま 浅川正 雲の峰 200312  
守られて愚かに育ちぬ赤のまま 木村美猫 ぐろっけ 200312  
本流に劣らぬ支流赤のまま 柴田久子 風土 200401  
赤のまま平和観音肩細し 長志げを 遠嶺 200401  
踊り子の小袖こぼれた赤のまま 直江裕子 京鹿子 200402  
修験者の足音も無し赤のまま 渡辺玄子 酸漿 200402  
難病の人に煮てやろ赤まんま 佐藤喜孝 あを 200402  
赤のまま上等兵の墓のそば 栢森定男 風よ 200407  
きのふよりひとりつ子なり赤のまま 佐藤喜孝 あを 200409  
赤のまま扱いて歩き子をもたず 竹内弘子 あを 200409  
歩幅まだ合はぬふたりや赤のまま 亀ヶ谷照子 遠嶺 200411  
それぞれに名を持つ木橋赤のまま 藤岡紫水 京鹿子 200411  
壜に挿す子規庵よりの赤のまま 神蔵器 風土 200411  
自転車の籠に待つ犬赤のまま 落合絹代 風土 200411  
赤まんま泣いては駄目よ女でしょ 須賀敏子 あを 200411  
露座仏の捩れし輪袈裟赤のまま 安部康子 万象 200412  
駄菓子屋の跡の青空赤のまま 石山惠子 遠嶺 200412  
一水に雲のほぐれて赤のまま 環順子 遠嶺 200412  
飯事も故郷も遠し赤のまま 青木民子 酸漿 200412  
恭仁京のどでかい礎石赤のまま 池尻足穂 春耕 200412  
爆心地のあたりは赤のまんまかな 鳥羽三郎 200412  
赤まんま摘む子夕日に耳朶透かす 荻野千枝 京鹿子 200412  
馬遊ぶ大学農場赤のまま 池田加代子 風土 200501  
赤のまま出来る限りは側離れず 田原陽子 200501  
赤のまま母いとけなく老いゆけり 吉村征子 雲の峰 200501  
病室に赤のまんまを持ち帰る 大空純子 ぐろっけ 200502  
赤まんま険しき山を遊び場に 近藤貞子 六花 200508  
赤のまま句碑の歳月語るかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200509  
墓の径ことしも会ひ得し赤のまま 豊田都峰 京鹿子 200510  
鯖負ひて越えし山坂赤のまま 大西八洲雄 万象 200511  
のんべえの父さんの役あかのまま 吉田明子 200511  
母子像の草履の小さし赤のまま 上薗シヅ子 河鹿 200512  
逆らはず從はず生き赤のまま 塩路峰 200512  
乳母車の園児似通ふ赤のまま 松下セツ子 200512  
勾玉を出土の墳の赤のまま 岸本久栄 雨月 200512  
あかのまま園児にもらふ園児役 西山美枝子 酸漿 200512  
空瓶にひげのメビウス赤のまま 竹内悦子 200601  
表札の外されてをり赤のまま 細川房代 百鳥 200601  
一生はこんなものかと赤のまま 松田都青 京鹿子 200601  
まだ秋よ秋よと揺れてあかのまま 林翔 200601  
介護するされる親と子赤まんま 佐野つたえ 風土 200601  
野稗・犬蓼死ぬ死ぬとまだ言うか 小形さとる 200602  
犬蓼や歩調の合はぬ者同志 前川明子 200602  
相模野にあるままを活け赤のまま 鷹羽狩行 200609  
小流れに咲きうづみたり赤のまま 福盛悦子 雨月 200610  
菩提寺にはぐれ鴉や赤のまま 塩由造 万象 200611  
茣蓙敷いて「いらつしやいませ」赤のまま 林翔 200611 席題による幼時回想
刃毀れや飯盛山の赤まんま 吉弘恭子 あを 200611  
公園のちんちん電車赤のまま 岡本敬子 万象 200612  
山なりのボールとどかず赤のまま 生方義紹 春燈 200612  
大方は素顔のくらし赤のまま 横松しげる 遠嶺 200612  
毎日が修行修養赤まんま 斉藤裕子 あを 200612  
苔を被し並び地蔵や赤のまま 木暮剛平 万象 200701  
ちちははに夫を返す日赤まんま 奥田茶々 風土 200701  
師の教へ照顧脚下や赤のまま 川畑はるか 遠嶺 200702  
朝食のあとのひととき赤のまま 瀧澤白絣 遠嶺 200702  
山荘のボート日ざらし赤のまま 町田洋子 200702  
赤のまま子等の目線といふ丈に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708  
赤まんまパパ役は君ママは僕 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708  
人の手の入らぬ空地の赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
水音の隠し果せぬ赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
暁光を小粒に受けて赤のまま 林翔 200710  
犬小屋に犬の表札赤まんま 塩田博久 風土 200711  
廃駅に褪せし伝言赤まんま 落合絹代 風土 200711 幸福駅
万葉記念館出でて大和の赤まんま 安永圭子 風土 200711  
誰がためとなく摘み活けてあかのまま 小松惠子 200712  
赤のまま川渡り賃筒に入れ しばかやこ 風土 200712  
見知らぬ子声を嗄らして赤まんま 大久保寛子 遠嶺 200712  
赤のまま郵便局へ急ぎをり 岡和絵 火星 200712  
赤のまま時効にしたきことあまた 飛鳥由紀 200801  
ポケットに子等の夢あり赤のまま 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802  
案内図の社は荒れて赤のまま 四葉允子 ぐろっけ 200802  
すぐもどる幼き頃よ赤のまま 谷合青洋 酸漿 200802  
大阪をすこし離れて赤まんま 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
法隆寺までのこの道赤まんま 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
日の雫赤のまんまとなりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
風あれば凌ぎ易き日赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200809  
赤まんまもう戻れない帰れない 吉田空音 炎環 200811  
赤のまま母子の暮しつつましく 高橋照子 雨月 200811  
赤のまま綾取りの糸すぐ解け 櫻木道代 ぐろっけ 200811  
赤のままてつぽう水を怖れけり 神蔵器 風土 200811  
あやとりの出来たとにっこり赤まんま 安部里子 あを 200811  
海女小屋に昼の風呂沸く赤のまま 荒井書子 馬醉木 200812  
犬蓼や子に叱られる齢となり 小城綾子 200812  
堰を越す水の白さや赤のまま 門伝史会 風土 200812  
ふるさとへ税金納め赤のまま 及川澄江 風土 200812  
二つ子の眠るこぶしに赤まんま 江本路代 酸漿 200812  
故里に赤子披露や赤のまま 井上幸子 酸漿 200812  
骨片に熱き楔や赤のまま 島田麻衣 炎環 200901  
赤まんまみぞそば肝煎刑死の碑 工藤ミネ子 風土 200901  
遠き日の飢の記憶や赤のまま 生方義紹 春燈 200901  
業平の越えし峠や赤のまま 山田春生 万象 200901  
草のなか色冴え冴えと赤のまま 久保田ヤスエ 酸漿 200901  
田を近く墓のありけり赤のまま きくちきみえ やぶれ傘 200901  
赤まんま別の子細はなかりけり 小形さとる 200902  
ままごとの母はおとうと赤のまま 栗下廣子 万象 200902  
霜晴の堰霜濡れの赤のまま 河崎尚子 火星 200902  
束の濃くなるまで摘みぬ赤まんま 嶋田摩耶子 ホトトギス 200903  
赤まんま里に廃れぬ小道あり 宮嵜亀 船団 200903  

2009年10月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。