赤のまま(あかのまま・赤まんま・あかのまんま・犬蓼) 1    232句

赤のまま天平雲は天のもの    阿波野青畝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
赤のまま猪垣粗き御師の村 岸恒雄 春耕 199811
子供だけ知る抜け道や赤のまま 岸恒雄 春耕 199811
赤のまま九九の九の段早口に 松井洋子 ぐろっけ 199812
自転車の寄りつ別れつ赤まんま 中原忽湖 船団 199903
妻病みて嫁のやさしさ赤まんま 末益冬青 俳句通信 199910
道祖神子らの声する赤のまま 西川よし子 春耕 199911
水引草の紅欲しからむ犬蓼は 林翔 199911
薬屋のその名はポパイ赤まんま 須山つとむ 船団 199912
戦経しあとの疎遠や赤のまま 嶋田一歩 ホトトギス 200002
赤のまま最も小さき石仏 宮倉浅子 遠嶺 200002
赤のままかたまつて赤ぼやけかな 鳥羽夕摩 京鹿子 200003
軒深き家は分限者赤のまま 今城知子 船団 200006
流人井の暗きにこぼす赤のまま 塩路隆子 精鋭選集 200008
踏み込めば踏んでしまひし赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200009
輿入の日やぐつたりと赤のまま 中原道夫 銀化 200010
藤壷をまとふとび石赤のまま 山田六甲 六花 200011
寄り合うて野麦峠の赤のまま 城孝子 火星 200101
赤まんまひとり離れて男の子 内藤悦子 あを 200101
犬蓼や産みの苦しみそれぞれに 赤木真理 ぐろっけ 200103
駅まではいつもこの道赤のまま 石山惠子 遠嶺 200105
三輪山を望む陵赤のまま 谷野由紀子 俳句通信 200110
コンクリートで仕切る水田や赤のまま 前阪洋子 俳句通信 200110
獣出ると捨てし果樹園赤まんま 酒井多加子 俳句通信 200110
赤のまま可愛ゆく空へ袖を振り 河合笑子 あを 200111
負けん気も弱気もなくて赤のまま 水谷芳子 雨月 200111
赤まんま泣き虫のまた仲間入り 中村立身 百鳥 200111
一本を一心に見る赤のまま 大串章 百鳥 200112
定点を広げふうわり赤のまま 葉月ひさ子 船団 200112
赤のまま一穂を添へ見舞籠 斉木永久 馬醉木 200201
逆上り練習する子赤のまま 鎌倉ひろし 百鳥 200201
もう村に遊ぶ子を見ず赤のまま 朝井きよ子 200201
枯畦に残りて赤しあかのまま 阿部ひろし 酸漿 200201
雨なれば雨の花なり赤まんま 平子公一 馬醉木 200201
犬蓼や授乳に馴れぬ母の牛 高橋たか子 馬醉木 200201
高原の風の切れ味赤のまま 芦田実 200202
争ひの無縁なるかな赤のまま 祐森彌香 遠嶺 200202
今もある虚子散歩道赤のまま 中島真沙 円虹 200202
乗り遅れしバスの轍やあかまんま 藏本博美 ぐろっけ 200202
赤のまま数多醜草従へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208
赤のまま星に囁く夕間暮れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208
七十を始まりとせり赤まんま 堀内一郎 あを 200209
赤まんま湖北は風を生むところ 槐布由子 銀化 200210
赤まんま噛んで含めて子を諭し 津村美和 200211
赤のまま歩みの下手になりにけり 熊丸淑子 馬醉木 200212
一枚の板の橋なり赤のまま 田中英子 火星 200212
赤のまま老いたる右翼闘志かな 須佐薫子 帆船 200212
会話にも起承転結赤のまま 須佐薫子 帆船 200212
妻介護荒れし厨や赤のまま 永田延治 帆船 200212
幼な名で呼ばれてをりぬ赤のまま 谷上佳那 百鳥 200212
腕塚の供華ともなりて赤のまま 馬越幸子 ぐろっけ 200212
そそり立つ神岩拝し赤のまま 坂本ひさ子 遠嶺 200212
飼主は犬にそつくり赤まんま 安田青葉 対岸 200212
青ばかり続く信号赤のまま 大東由美子 火星 200302
拝殿や子の指長し赤のまま 植木戴子 200302
畦枯れて水辺明りのあかのまま 大山妙子 酸漿 200302
案内に平服とありあかのまま 伊藤白潮 200309
赤のまま週六回の介護の日 斎藤和江 帆船 200310
つゆくさも赤のまんまも塀のかげ 吉弘恭子 築地吟行 200310
膝揃へ小貝に盛るやあかまんま 関口ゆき あを 200310
四時間を国境に居り赤のまま 河村高天 200311
花つけられしまま刈られをり赤のまま 中村洋子 風土 200311
側溝に豊けき水や赤のまま 大柳篤子 雲の峰 200311
赤まんま鼻輪つかまれ牛曳かる 木下節子 雲の峰 200311
窯の辺に素焼の壼と赤のまま 加賀富美江 遠嶺 200312
路地裏の鎮守一碗赤のまま 金子慶子 遠嶺 200312
赤のまま姫塚古墳にごつぽり摘む 松崎鉄之介 200312
四橋の四つの橋に赤のまま 永川絢子 築港 200312
猫の墓らしき板きれ赤のまま 浅川正 雲の峰 200312
守られて愚かに育ちぬ赤のまま 木村美猫 ぐろっけ 200312
本流に劣らぬ支流赤のまま 柴田久子 風土 200401
赤のまま平和観音肩細し 長志げを 遠嶺 200401
踊り子の小袖こぼれた赤のまま 直江裕子 京鹿子 200402
修験者の足音も無し赤のまま 渡辺玄子 酸漿 200402
難病の人に煮てやろ赤まんま 佐藤喜孝 あを 200402
赤のまま上等兵の墓のそば 栢森定男 風よ 200407
きのふよりひとりつ子なり赤のまま 佐藤喜孝 あを 200409
赤のまま扱いて歩き子をもたず 竹内弘子 あを 200409
歩幅まだ合はぬふたりや赤のまま 亀ヶ谷照子 遠嶺 200411
それぞれに名を持つ木橋赤のまま 藤岡紫水 京鹿子 200411
壜に挿す子規庵よりの赤のまま 神蔵器 風土 200411
自転車の籠に待つ犬赤のまま 落合絹代 風土 200411
赤まんま泣いては駄目よ女でしょ 須賀敏子 あを 200411
露座仏の捩れし輪袈裟赤のまま 安部康子 万象 200412
駄菓子屋の跡の青空赤のまま 石山惠子 遠嶺 200412
一水に雲のほぐれて赤のまま 環順子 遠嶺 200412
飯事も故郷も遠し赤のまま 青木民子 酸漿 200412
恭仁京のどでかい礎石赤のまま 池尻足穂 春耕 200412
爆心地のあたりは赤のまんまかな 鳥羽三郎 200412
赤まんま摘む子夕日に耳朶透かす 荻野千枝 京鹿子 200412
馬遊ぶ大学農場赤のまま 池田加代子 風土 200501
赤のまま出来る限りは側離れず 田原陽子 200501
赤のまま母いとけなく老いゆけり 吉村征子 雲の峰 200501
病室に赤のまんまを持ち帰る 大空純子 ぐろっけ 200502
赤まんま険しき山を遊び場に 近藤貞子 六花 200508
赤のまま句碑の歳月語るかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200509
墓の径ことしも会ひ得し赤のまま 豊田都峰 京鹿子 200510
鯖負ひて越えし山坂赤のまま 大西八洲雄 万象 200511
のんべえの父さんの役あかのまま 吉田明子 200511
母子像の草履の小さし赤のまま 上薗シヅ子 河鹿 200512
逆らはず從はず生き赤のまま 塩路峰 200512
乳母車の園児似通ふ赤のまま 松下セツ子 200512
勾玉を出土の墳の赤のまま 岸本久栄 雨月 200512
あかのまま園児にもらふ園児役 西山美枝子 酸漿 200512
空瓶にひげのメビウス赤のまま 竹内悦子 200601
表札の外されてをり赤のまま 細川房代 百鳥 200601
一生はこんなものかと赤のまま 松田都青 京鹿子 200601
まだ秋よ秋よと揺れてあかのまま 林翔 200601
介護するされる親と子赤まんま 佐野つたえ 風土 200601
野稗・犬蓼死ぬ死ぬとまだ言うか 小形さとる 200602
犬蓼や歩調の合はぬ者同志 前川明子 200602
相模野にあるままを活け赤のまま 鷹羽狩行 200609
小流れに咲きうづみたり赤のまま 福盛悦子 雨月 200610
菩提寺にはぐれ鴉や赤のまま 塩由造 万象 200611
茣蓙敷いて「いらつしやいませ」赤のまま 林翔 200611
刃毀れや飯盛山の赤まんま 吉弘恭子 あを 200611
公園のちんちん電車赤のまま 岡本敬子 万象 200612
山なりのボールとどかず赤のまま 生方義紹 春燈 200612
大方は素顔のくらし赤のまま 横松しげる 遠嶺 200612
毎日が修行修養赤まんま 斉藤裕子 あを 200612
苔を被し並び地蔵や赤のまま 木暮剛平 万象 200701
ちちははに夫を返す日赤まんま 奥田茶々 風土 200701
師の教へ照顧脚下や赤のまま 川畑はるか 遠嶺 200702
朝食のあとのひととき赤のまま 瀧澤白絣 遠嶺 200702
山荘のボート日ざらし赤のまま 町田洋子 200702
赤のまま子等の目線といふ丈に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708
赤まんまパパ役は君ママは僕 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708
人の手の入らぬ空地の赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200708
水音の隠し果せぬ赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200708
暁光を小粒に受けて赤のまま 林翔 200710
犬小屋に犬の表札赤まんま 塩田博久 風土 200711
廃駅に褪せし伝言赤まんま 落合絹代 風土 200711
万葉記念館出でて大和の赤まんま 安永圭子 風土 200711
誰がためとなく摘み活けてあかのまま 小松惠子 200712
赤のまま川渡り賃筒に入れ しばかやこ 風土 200712
見知らぬ子声を嗄らして赤まんま 大久保寛子 遠嶺 200712
赤のまま郵便局へ急ぎをり 岡和絵 火星 200712
赤のまま時効にしたきことあまた 飛鳥由紀 200801
ポケットに子等の夢あり赤のまま 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802
案内図の社は荒れて赤のまま 四葉允子 ぐろっけ 200802
すぐもどる幼き頃よ赤のまま 谷合青洋 酸漿 200802
大阪をすこし離れて赤まんま 坪内稔典 稔典句集 200804
法隆寺までのこの道赤まんま 坪内稔典 稔典句集 200804
日の雫赤のまんまとなりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808
風あれば凌ぎ易き日赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 200809
赤まんまもう戻れない帰れない 吉田空音 炎環 200811
赤のまま母子の暮しつつましく 高橋照子 雨月 200811
赤のまま綾取りの糸すぐ解け 櫻木道代 ぐろっけ 200811
赤のままてつぽう水を怖れけり 神蔵器 風土 200811
海女小屋に昼の風呂沸く赤のまま 荒井書子 馬醉木 200812
犬蓼や子に叱られる齢となり 小城綾子 200812
堰を越す水の白さや赤のまま 門伝史会 風土 200812
ふるさとへ税金納め赤のまま 及川澄江 風土 200812
二つ子の眠るこぶしに赤まんま 江本路代 酸漿 200812
故里に赤子披露や赤のまま 井上幸子 酸漿 200812
骨片に熱き楔や赤のまま 島田麻衣 炎環 200901
赤まんまみぞそば肝煎刑死の碑 工藤ミネ子 風土 200901
遠き日の飢の記憶や赤のまま 生方義紹 春燈 200901
業平の越えし峠や赤のまま 山田春生 万象 200901
草のなか色冴え冴えと赤のまま 久保田ヤスエ 酸漿 200901
田を近く墓のありけり赤のまま きくちきみえ やぶれ傘 200901
赤まんま別の子細はなかりけり 小形さとる 200902
ままごとの母はおとうと赤のまま 栗下廣子 万象 200902
霜晴の堰霜濡れの赤のまま 河崎尚子 火星 200902
束の濃くなるまで摘みぬ赤まんま 嶋田摩耶子 ホトトギス 200903
赤まんま里に廃れぬ小道あり 宮嵜亀 船団 200903
二人ゐて一人遊びや赤のまま 荒井千佐代 200101
まだ訛る夫と同郷赤のまま 松井志津子 200101
里の名と同じ苗字や赤のまま 能村研三 200909
膝入れて子規の机に赤のまま 神蔵器 風土 200910
これやこの勿来の関の赤のまま 小林共代 風土 200911
病室の永き一日赤のまま 竪山道助 風土 200911
ふるさとに遺る山河や赤のまま 福田周草 風土 200911
近道の無番踏切赤のまま 東野鈴子 雨月 200911
故里の校舎の後地赤のまま 奥村眞人 雨月 200912
猿石のあつけらかんや赤まんま 有本倍美 ろんど 200912
子ら遊ぶインクラインや赤まんま 坂根宏子 201001
あかのまま新薬師寺に行きそびれ 木野本加寿江 火星 201001
吹かれては舟に舟寄る赤のまま 根橋宏次 やぶれ傘 201001
七十路の影ふんでゆき赤のまま 中野京子 201002
犬蓼を駐車のバイク踏んでをり 瀬島洒望 やぶれ傘 201003
赤のまま摘みてちひろの絵の世界 宮田香 201011
眠たげにせせらぎの音赤のまま 松本三千夫 末黒野 201011
赤のまま野道を淡くかざりをり 池田光子 201011
廃れたる赤のまんまのままごとも 栗城光雄 201011
母郷に母亡きに母恋ふ赤のまま 村上悦子 雨月 201011
男から女にかはり赤のまま 佐藤喜孝 あを 201011
母許へ燧道一つ赤のまま 中川すみ子 201012
なほざりの棚田彩る赤のまま 西川みほ 末黒野 201012
雲と峰写す池塘や赤のまま 城戸緑 末黒野 201012
気負はずに歩いて行かう赤のまま 箕輪カオル 201012
葬列の短かき村や赤のまま 大木清美子 201012
訪ふ里の鯖鮨旨し赤のまま 宮崎左智子 201101
明史なき舞鶴遠し赤のまま 鈴木とおる 風土 201101
赤のまま遺跡を飾るものはなし 上坂渥子 雨月 201101
赤のまま伏したる野辺や昼の月 白石正躬 やぶれ傘 201101
用水に橋の架けられ赤のまま 渡邉孝彦 やぶれ傘 201101
ままごとのご主人きざむ赤まんま 小堀寛 京鹿子 201102
赤のまま碓氷の関の門小さし 渡辺玄子 酸漿 201103
赤のまま母の行年四十九 神蔵器 風土 201109
窯跡の陶片捨場赤のまま 小泉三枝 春燈 201111
跨線橋の小さき祠赤のまま 高橋泰子 201111
廃校にダンプカー来し赤のまま 涼野海音 火星 201111
赤まんま群るる辺りに転轍機 小川滋 やぶれ傘 201111
もう会へぬ幼馴染や赤のまま 堀田こう 雨月 201111
獺祭書屋主人の墓や赤のまま 神蔵器 風土 201111
口論の中に割り込み赤のまま 西村雪園 風土 201111
人住まぬ妻の生家や赤のまま 生田作 風土 201111
古稀過ぎてなほうたひをり赤まんま 中原俊之 201112
愛犬の立ち寄る先に赤まんま 東秋茄子 京鹿子 201112
骨太の指は母似よあかのまま 高野春子 京鹿子 201112
仏龕の如来三尊赤のまま 雨宮桂子 風土 201112
赤のままをんなゆるゆる老いにけり 栗栖恵通子 201112
天と地の融け合ふ牧や赤のまま 渡辺崖花 末黒野 201201
高塚の太古のままに赤のまま 有本南陵 ろんど 201201
縁みなふとした出会ひ赤のまま 田所節子 201201
赤のまま彼岸の供華に加へけり 松橋利雄 光陰 201203
疎開せし記憶の径赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 201208
歌麿の墓に影おく赤のまま 神蔵器 風土 201209
おさなごの飯事遊び赤のまま 安藤虎酔 かさね 201210
帰らざる時赤のまま両の手に 和田政子 201210
老いてこそ見ゆるものあり赤のまま 神蔵器 風土 201210
遠き子をいつも思へり赤のまま 田中藤穂 あを 201210
詫び言はぬ子にも理り赤のまま 米山のり子 馬醉木 201211
物足りぬ想ひあれこれ赤のまま 鈴木藤子 ろんど 201211
我が師系硬骨漢あり赤のまま 杉本薬王子 風土 201212
音信不通のゑのころ草と赤のまま 瀬川公馨 201301
屈み見る去來の墓や赤のまま 西本育子 ろんど 201301
不器用も人の良さなり赤のまま 覚本秀子 ろんど 201301
二噸まで通す小橋や赤のまま 根橋宏次 やぶれ傘 201301
初めての道となりけり赤のまま 大島英昭 やぶれ傘 201301
一本め丸太の橋や赤のまま 廣瀬雅男 やぶれ傘 201301
戦地よりのはがき五行や赤まんま 中村ふく子 201301
赤まんま御仏の笑みこぼれゐて 宮川みね子 風土 201301
子規庵の二タ間の掃かれ赤まんま 宮川みね子 風土 201301
掘り出しのマリア地蔵や赤のまま 吉岡孝子 末黒野 201303
名を付けて絞められぬ鶏赤のまま 栗原京子 201303
耶蘇墓に父は眠りぬ赤のまま 高橋龍 201304
慰めにも器用不器用赤まんま 斉藤裕子 あを 201311
石積んで田の神送る赤まんま 荒木稔 ぐろっけ 201312
絵手紙のはしより零れ赤のまま 市板橋昭子 201312
生れてより死へと踏み出す赤のまま あさなが捷 201312
近道が寄り道となる赤のまま 常田希望 201312
張板の寝かされしまま赤のまま 甲州千草 201312
どん底でも笑へてゐるよ赤まんま 斉藤裕子 あを 201312
野地蔵の胸に根付きし赤のまま 光岡れい子 万象 201401
陽のあたる径の湿りや赤のまま 大島英昭 やぶれ傘 201401
衰へを知らず咲きつぐ赤のまま 三輪慶子 ぐろっけ 201401
扇屋の午後の退屈赤のまま 山田佳乃 ホトトギス 201401
校庭にロープの張られ赤のまま 渡邊孝彦 やぶれ傘 201402
道に沿ふ流れのありて赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 201408
かたまりて近づいてみて赤のまま 稲畑汀子 ホトトギス 201408

あかのまま →2

     

 

2021年10月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。