揚雲雀 3    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
揚雲雀見下しゐたる峠かな 滝沢伊代次 万象 200903
安土なる天守の虚空揚雲雀 柴崎甲武信 春燈 200906
揚雲雀藻抜けの地球踏み歩く 泉田秋硯 200906
揚雲雀句座の真上に来たりけり 根岸善行 風土 200907
大空へ沈みてゆけり揚げ雲雀 廣瀬雅男 やぶれ傘 200907
一人呼び又人を呼び揚雲雀 柳沢典子 酸漿 200907
安らげるところ天心揚雲雀 根岸善行 風土 200907
ポケツトに海のアドレス揚雲雀 直江裕子 京鹿子 200908
信号なき鯖街道の揚雲雀 辺見狐音 炎環 200908
雲にまでとどいてゐたり揚雲雀 松嶋一洋 200909
揚雲雀まだその辺は空の底 湯川雅 ホトトギス 200909
赤駒も黒女も遠し揚雲雀 山路紀子 風土 200909
仰反つてをらば見え来し揚雲雀 山田六甲 六花 201003
野佛の笑み豊かなり揚雲雀 塩路隆子 201005
話など聞いてはをらず揚雲雀 矢口笑子 春燈 201005
われにのこる死の大事あり揚雲雀 神蔵器 風土 201005
飛鳥仏すこし泛かせて揚雲雀 浅田光代 風土 201006
いっぺんに主張するなよ揚雲雀 久保田遊民 ろんど 201006
己が声にのりて雲間へ揚雲雀 薮脇晴美 馬醉木 201007
飛鳥路の雲夕づきぬ揚雲雀 佐々木みどり 馬醉木 201007
復元の大極殿や揚雲雀 宮田香 201007
片雲の雲なき空へ揚雲雀 乗鞍三彦 春燈 201007
揚雲雀雲に乗りしか下りて来ず 黒川淑子 201007
揚雲雀空の青さを深くせり 鈴木一三 末黒野 201007
揚雲雀青空更に拡げおり 中村吟子 ぐろっけ 201007
少年の口笛かろし揚雲雀 筏愛子 201007
左岸にて聞けり右岸の揚雲雀 田中貞雄 ろんど 201008
夜明はや蔵王背に揚雲雀 木村コウ 酸漿 201008
揚雲雀高く上がれと肩車 松浦哲夫 末黒野 201008
二級河川護岸工事や揚雲雀 乗鞍三彦 春燈 201106
揚雲雀城の工事を見に上がる 乗鞍三彦 春燈 201106
揚雲雀神は何処にも在しませぬ 上谷昌憲 201106
流されつ風とらへたり揚雲雀 鈴木直充 春燈 201106
揚雲雀太極拳をのびやかに 中貞子 201106
揚雲雀かろやかに愛零しけり 小林正史 201106
制空権主張するかに揚雲雀 笹井康夫 201106
野の果は天の入口揚雲雀 古賀しぐれ ホトトギス 201107
揚雲雀ただ今護岸工事中 中道愛子 201107
追風のサイクリングや揚雲雀 村高卯 201107
三山の妻恋の歌揚雲雀 坂上香菜 201108
放射線まみれなれども揚雲雀 泉田秋硯 201109
息吸つてゐると思へず揚雲雀 岡崎伸 201201
揚雲雀宇和奈辺小奈辺方円 小瀧洋子 ろんど 201202
太陽に突つ込んでゆく揚雲雀 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
揚雲雀かなたに聳ゆる浅間山 松本信子 かさね 201205
揚雲雀スカイツリーの高さまで 吉田博行 かさね 201206
揚雲雀空の青さを踏み外し 鶴濱節子 始祖鳥 201206
屋根を葺く若き棟梁揚雲雀 鈴木照子 201206
草に寝て雲はろばろと揚雲雀 小池清司 かさね 201206
枯色の残るくさはら揚雲雀 清水和子 末黒野 201206
中天のエリア挾しと揚雲雀 荻龍雲 201207
天上の声を伝へむ揚雲雀 谷岡尚美 201207
棟木より頭梁の声揚雲雀 田代貞枝 201207
揚げ雲雀雲掻き回し掻き回し 根岸善行 風土 201207
揚雲雀あらがふもののある如し 辻美奈子 201207
風に耐へ空に一点揚雲雀 大橋晄 雨月 201207
揚雲雀声の落ち来る川地蔵 吉@野美智子 万象 201208
寝転んで広き額や揚雲雀 涼野海音 火星 201208
幾度も挑む空あり揚雲雀 山田佳乃 ホトトギス 201208
大いなる利根の流れや揚雲雀 北崎展江 くりから 201209
見はるかす福原京趾揚雲雀 塩見治郎 雨月 201209
鉄塔の彼方に鳴けり揚雲雀 齋藤博 やぶれ傘 201211
揚雲雀声で大空引き締めり 布川直幸 201303
揚雲雀声看残して日に紛る 小山直子 末黒野 201304
大空を声で広げる揚雲雀 布川直幸 201304
隠し事出来ぬ質です揚雲雀 山本孝夫 201305
揚雲雀の恋の片道切符かな 七田文子 201305
揚雲雀セシウム消ゆるところまで 笠井敦子 201305
忽ちに空にとけこむ揚雲雀 窪田粧子 馬醉木 201306
声出して己はげます揚雲雀 中山皓雪 201306
げんこつで叩くグローブ揚雲雀 佐野ときは 201306
突然に空を破るや揚雲雀 柳田晧一 かさね 201307
揚雲雀空は大手を広げたる 定梶じょう あを 201307
揚雲雀通過列車は点となり 阿部綾子 ろんど 201309
揚雲雀毛馬まで下る舟にをり 山本耀子 絵襖 201404
天空を啄き鳴くかに揚雲雀 坂根宏子 野山の道 201404
果のなきをんなの話揚雲雀 石川かおり 201405
疾く癒えよ友に会ひたし揚雲雀 長谷仁子 春燈 201405
揚雲雀野に人影のなかりけり 白石正躬 やぶれ傘 201405
揚雲雀牛は勝手にあるきけり 山田六甲 六花 201405
農園の朝を謳うて揚雲雀 川崎利子 201406
りるりると天空占める揚雲雀 青野安佐子 201406
足裏に柔らかき畦揚げ雲雀 平松うさぎ 201406
一湾を一望せむと揚雲雀 横山昭子 雨月 201407
天上の師を恋ふるかな揚雲雀 丸尾和子 雨月 201407
揚雲雀シャツの袖口折り返す 野上杳 201407
揚雲雀野を割つて建つ菓子工場 菊地葉子 やぶれ傘 201407
梨棚のここに途切れて揚雲雀 小林愛子 万象 201407
ふるさとの山みなまろし揚雲雀 矢野百合子 201407
空の青声に染めたる揚雲雀 西村将昭 201407
落日の空を惜しむや揚雲雀 宮地静雄 末黒野 201408
昼月へ一直線や揚雲雀 森清堯 末黒野 201408
揚雲雀地球の自転速めをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503
天帝に文を託して揚雲雀 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503
揚雲雀今とは違ふ海女の像 栗原京子 201503
クレーンの先の高みに揚雲雀 西郷慶子 201504
揚雲雀春よはるよと燥ぎゐて 山本無蓋 201505
亡き友に文ことづけむ揚雲雀 松崎雨休 風土 201506
揚雲雀さきたま前方後円墳 原田しずえ 万象 201506
揚雲雀城址に残る物見台 吉田きみえ 末黒野 201506
揚雲雀 →4

 

2022年3月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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