揚雲雀 4    102句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
途方もない空を信じて揚雲雀 加藤翅英 京鹿子 201507
揚雲雀注文だけの村鍛冶屋 和田照海 京鹿子 201507
揚雲雀降り来る時も囀れり 原田達夫 201507
天界へ呼ばれたるごと揚雲雀 宮平静子 雨月 201507
なだらかな山並なりき揚雲雀 中田禎子 201507
声残し雲となりたる揚雲雀 山本ひろ 雨月 201507
揚雲雀いのちは天が預かれり 酒本八重 201508
少年のゆびに撃たるる揚雲雀 八木健 八木健俳句集 201509
揚雲雀岸の蛇籠の泥乾き 大崎紀夫 虻の昼 201510
揚雲雀降り来るときも囀れり 原田達夫 箱火鉢 201511
仮説また閃く朝や揚雲雀 近藤真啓 春燈 201512
天網に飛び込みさうな揚雲雀 中島昌子 201605
ままならぬ足の運びや揚雲雀 小川玉泉 末黒野 201605
揚雲雀仏塔の天晴れ渡り 滝澤圭子 雨月 201606
働けと言はむばかりに揚雲雀 森岡正作 201606
朝の日に雲なき空や揚雲雀 吉田きみえ 末黒野 201606
揚雲雀石の水切るひいふうみい 松本文一郎 六花 201606
首痛くなるまで探す揚雲雀 荒井和昭 201606
おばちやんのお喋りほどの揚雲雀 原田達夫 201606
揚雲雀六年背負ふランドセル 阿久津勝利 万象 201606
山羊のゐる精神病棟揚雲雀 成田美代 201607
揚雲雀息継ぎをするところまで 根岸善行 風土 201607
野の中に校舎落成揚雲雀 中原吟子 雨月 201607
揚雲雀よりも高くに観覧車 中原吟子 雨月 201607
蕪村像成ると歎喜の揚雲雀 森脇貞子 雨月 201607
揚雲雀鵜殿の空を私し 森脇貞子 雨月 201607
太陽の黒点となる揚雲雀 松田泰子 末黒野 201607
境内は子らの遊び場揚雲雀 河原敬子 201608
金色の日の輪に眩む揚雲雀 押田裕見子 201610
点となり光となりて揚雲雀 久保東海司 201611
落ちさうに飛んでゐるなり揚雲雀 内海良太 青嶺 201612
揚雲雀称ふ高さを植樹了ふ 和田照海 京鹿子 201704
畝立ての十畝真つ直ぐ揚雲雀 大畑善昭 201706
揚雲雀一瞬にして消ゆるなり 久保晴子 雨月 201706
髪切つて靴まで軽し揚雲雀 原田しずえ 万象 201707
まだ家の建たぬ区画や揚雲雀 原田達夫 201707
盲点は真下にありぬ揚雲雀 高橋将夫 201707
揚雲雀ひと呼吸して落雲雀 渡部節郎 201707
天国の鍵ちらつかせ揚雲雀 小山田子鬼 201707
やはらかき光こぼして揚雲雀 村上悦子 雨月 201707
踏ん張つて仰ぐ一点揚雲雀 亀田やす子 万象 201707
降りること忘れてをりぬ揚雲雀 荒井ハルエ 春燈 201707
返還の基地の青空揚雲雀 新谷フクヱ 末黒野 201707
天空の綻び突いて揚雲雀 新谷フクヱ 末黒野 201707
雲居よりこゑを散華と揚雲雀 能勢俊子 馬醉木 201707
二丁艪のきしみ小島の揚雲雀 田中道江 万象 201708
シャクシャイン像の虚空や揚雲雀 林陽子 万象 201709
墳三基裾をひとつに揚雲雀 柴田佐知子 201806
三角州の草の高さや揚雲雀 中田禎子 201807
屈託のなき青空や揚雲雀 高倉和子 201807
揚雲雀光となりてなほ鳴ける 佐々木よし子 201807
とらへたる空の一点揚雲雀 藤生不二男 六花 201807
揚雲雀甍を越えて中空に 大塚たきよ 201807
揚雲雀空の青さを指南せり 田中信行 201808
天心に声のきらめく揚雲雀 佐久間由子 201810
天平の踏歌きこゆる揚雲雀 大沢美智子 201901
揚げ雲雀われの小畑見えるかな 酒井たかお 201902
天網に引つかかりたる揚雲雀 竹内悦子 201905
日のあたる真ん中に揚雲雀かな 近藤喜子 201906
揚雲雀地に届かざる声追ひぬ 安斎久英 末黒野 201907
揚雲雀古墳を開く鍵持てり 丸井巴水 京鹿子 201907
揚げ雲雀励めと吾にしきり啼く 重原爽美 201907
揚雲雀残して地球回るなり 木村享史 ホトトギス 201909
揚雲雀平城京は広かりき 山田六甲 六花 202004
揚雲雀雨の来さうな空模様 廣瀬雅男 やぶれ傘 202005
金網の米軍基地や揚雲雀 須賀敏子 あを 202006
青天の果てまで舞ひて揚雲雀 谷口一献 六花 202006
揚雲雀クレーン直立して休息 和田照海 京鹿子 202006
青空にこゑの消えゆく揚雲雀 山本久枝 やぶれ傘 202006
雲ひとつちぎれてゆきぬ揚雲雀 黒滝志麻子 末黒野 202007
揚雲雀千切れ雲などくすぐりて 浜崎喜美子 202007
揚雲雀遙かに追へば御蓋山 善野行 六花 202007
村芝居はねし社や揚雲雀 有松洋子 202007
揚雲雀無性にちちに会いたき日 松井季湖 202007
物事を斜に見る癖揚雲雀 渡辺富士子 末黒野 202008
みちのくは遠し家持揚雲雀 今泉忠芳 日輪馬車のタクト 202009
山里に生きてゐる空揚雲雀 浜田久美子 六花 202010
船外機つけて舟くる揚雲雀 根橋宏次 やぶれ傘 202105
揚げ雲雀行き止まりなる土手の道 廣瀬雅男 やぶれ傘 202105
揚雲雀日差しまぶしき石舞台 丑久保勲 やぶれ傘 202105
揚雲雀ちろちろちろと水の音 安藤久美子 やぶれ傘 202105
雨あとの日を散りばめて揚雲雀 黒滝志麻子 末黒野 202105
両の手を杖に預けて揚雲雀 坂下成紘 202106
揚雲雀天上を見て濁世見て 川端正紀 春燈 202106
揚雲雀声より上は乱気流 石原孝人 京鹿子 202106
揚雲雀小ぶりの墳はかたまりて 柴田佐知子 202107
廃駅に残る機関車揚雲雀 太田良一 末黒野 202107
天上に別の青空揚雲雀 浅田光代 風土 202107
揚雲雀落雲雀空こそばゆき 海輪久子 ホトトギス 202108
揚げ雲雀下に山家の一軒家 黒澤次郎 やぶれ傘 202108
揚雲雀知多の岬の歌となる 荒川心星 202108
揚雲雀風に押されてずれにけり 高倉和子 202112
蒼天へ乗る風読みて揚雲雀 石原孝人 京鹿子 202205
揚雲雀無限遠点ある如く 堅山道助 風土 202206
揚雲雀農学校にある厩舎 林いづみ 風土 202207
揚雲雀市電の走る城下町 北城美佐 202207
垂直はひかりの速さ揚雲雀 辻美奈子 202207
空の青声に込めたり揚雲雀 森清堯 末黒野 202208
ひさかたの空はさみどり揚雲雀 今村千年 末黒野 202208
揚雲雀その向かうには戦の火 亀井福恵 京鹿子 202208
遊ぶにも天性あらむ揚雲雀 塙誠一郎 家系図 202211
揚雲雀力を抜かぬ高さあり 山本則男空 202211
揚雲雀 →1

 

2023年3月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。