世阿彌忌 〈陰暦7月22日〉     20句

世阿彌忌の白晝の闇ばさつきぬ   八田木枯   鏡騒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
世阿弥忌の隈取うすき舞鯛かな 延広禎一 200112
雲にまた鱗の増えて世阿弥の忌 八代嫋 ぐろっけ 200211
世阿弥忌の太鼓橋来る日傘かな 比田誠子 百鳥 200411
世阿弥忌の弥山(みせん)を右に見て通る 水野恒彦 200511
世阿弥忌や星座あぐらで見てゐたり 犬塚芳子 200511
世阿弥忌の熟るるに早きおけさ柿 延広禎一 200512
世阿弥忌や銀漢こぼす遠流の地 三好千衣子 200801
老松を夕日が照らす世阿弥の忌 久保久子 春燈 200811
海の面に触るる夕日や世阿弥の忌 藤本一城 200910
世阿弥忌の脈絡のなき旅衣 中村恭子 201010
風穴より遊女の声よ世阿弥ノ忌 延広禎一 201112
行き着けど秘する花なし世阿弥の忌 齋藤晴夫 春燈 201212
世阿弥の忌無花果を椀ぐ破目となり 中島陽華 201310
世阿弥忌や遠流の佐渡に能遺し 密門令子 雨月 201412
朝からの照り強かりき世阿弥の忌 上辻蒼人 風土 201611
世阿弥忌や夫の手擦れの謡本 加藤良子 春燈 201811
素謡の洩るる壺庭世阿弥の忌 間宮あや子 馬醉木 201811
シテつつと出づ世阿弥忌の能舞台 密門令子 雨月 201911
星流る佐渡も遠しや世阿弥の忌 諸岡孝子 春燈 202111
背丈越す葦原に入り世阿弥の忌 増成栗人 202210

 

2023年8月24日 作成

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