桷の花    32句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
みちのくの風に湧き立つ桷の花 江木紀子 雨月 199908
長屋門駒止め石に桷の散る 伊藤京子 200007
牧に尽き木道桷の花あかり 清水節子 馬醉木 200010
二〇〇キロ走らせ桷の三分咲き 須賀敏子 あを 200107
桷咲いて明るさ水の中にあり 竹内美知子 200109
せせらぎの蹤き来る小径桷こぼる 大澤君予 遠嶺 200109
桷の花木道に添ふ鳥の声 玉川悠 遠嶺 200110
桷の実や語圏をわかつ瀬の瑠璃に 村上光子 馬醉木 200112
トテ馬車の走る湖畔の桷咲けり 米沢貞子 200208
桷の花霧流れ行き流れ来る 清水和子 酸漿 200309
ロケ隊に湖の暮れゆく桷樋の花 西山美枝子 酸漿 200405
上畑に人声のあり桷の花 伊藤一枝 酸漿 200407
桷の木にひびいて清水湧きにけり 福井隆子 対岸 200410
朝霧の嶺を走れり桷の花 須永トシ 栴檀 200501
ゆくりなき馬子唄桷の花ざかり 安達実生子 馬醉木 200509
岳沢に雪渓失せて桷熟るる 小林碧郎 馬酔木 200511
桷咲いて門札蔽ふ廃家かな 松元末則 酸漿 200608
桷の実を無心に捥げり猿二匹 島崎久美子 酸漿 200701
桷の花白金長者館址 東亜未 あを 200707
橋桁に及ぶ飛沫や桷の花 小山徳夫 遠嶺 200809
桷の花音する雨となりにけり 國保八江 やぶれ傘 200809
桷の芽や縁まで満ちし人造湖 青山悠 200907
桷咲く日遠嶺はいつも銀の色 宮木忠夫 200909
背伸びして森の雫の桷を摘む 西山美枝子 酸漿 200909
桷の花ずり落ちさうな行者径 宮井知英 201107
きぬぎぬの雨に濡れたる桷の花 大島翠木 201210
せばまりて川音高し桷の花 大内佐奈枝 万象 201302
窓占めて桷の花咲く立夏かな 松本美簾 馬醉木 201307
日光の山のはなやぎ桷の花 須賀敏子 あを 201308
桷の木に琴弾鳥が来ては去る 宇都宮敦子 201506
振り返るたびの大富士桷の花 成田美代 201609
桷の花雨の静けき上高地 及川照子 末黒野 202009

 

2021年4月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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