雑 炊(おじや)       131句

艸がれに雑炊すゝる樵夫かな   白雄

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夫仕切る鴨雑炊に関しては 山田夏子 雨月 199904
狂はねば見えぬ明日や雑炊吹く 神蔵器 風土 200002
雑炊や一つに足りて瀬戸茶碗 関根洋子 風土 200004
桂郎の余生をもらふ牡蠣雑炊 神蔵器 風土 200012
河豚雑炊馬関を終の棲処とし 川上恵子 雨月 200101
風邪の子に鷹雑炊といふ昔 山田弘子 円虹 200104
ふぐの口してふぐ雑炊を吹いてをり 島崎晃 遠嶺 200104
雑炊の湯気しあはせに頬つつむ 宮下本平 200104
粟雑炊すすり民話の世に入りぬ 内田雅子 馬醉木 200202
雑炊やむかし蒲田の駅の列 田中武彦 六花 200203
潮騒も馳走と宿の河豚雑炊 門田陽子 200204
鮎雑炊すすり末枯れ初めにけり 重見久子 火星 200212
鬼平の牡蠣雑炊に噎せゐたり 深澤鱶 火星 200302
雑炊や過信はすぐに煮え尽きる 鈴鹿仁 京鹿子 200302
雑炊の席ひとつ空く太柱 宇都宮滴水 京鹿子 200302
雑炊やひと日林の鳴るなれば 豊田都峰 京鹿子 200302
雑炊や日にちぐすりと言ふものの 北川孝子 京鹿子 200303
留守番の韮雑炊を食らひけり 西本春水 あを 200304
ふぐ雑炊ひとりで使ふ夫婦箸 吉村紀代子 京鹿子 200401
雑炊や戦遥けきものならず 川端実 遠嶺 200402
雑炊にお代りのありああ故郷 今瀬剛一 対岸 200402
朝寒や焼梅干の雑炊を 鵜飼紫生 雨月 200402
中締めは河豚雑炊を食べてから 泉田秋硯 200403
雑炊に菊花散らせし昼餉かな 林敬子 酸漿 200403
河豚雑炊ふぐ刺食うべ奢りとす 福盛悦子 雨月 200403
雑炊や子は卒論に追はれをり 浜田はるみ 遠嶺 200404
ふぐ雑炊いちはやく捌け下戸の席 藤原照子 200404
雑炊を食べ余したる依存癖 風間史子 200404
忿翁へあたため直す鮎雑炊 戸田和子 200411
山宿の鮎雑炊の別れかな 松林順子 雨月 200411
雑炊と馬鹿にしないで兄いもと 松山律子 六花 200411
雑炊に今日の宴を締め括る 稲畑汀子 ホトトギス 200412
雑炊の吹きしづもりてまだ食べず 稲畑汀子 ホトトギス 200412
雑炊を温めてゐる遅き昼 赤座典子 あを 200502
牡蠣飯より牡蠣雑炊を好むかな 大橋敦子 雨月 200502
われと妻の好みは一つ牡蠣雑炊 伊達荷声 春燈 200502
牡蠣雑炊平均寿命とほきかな 数長藤代 200503
雑炊や笑ふしかなき事のあり 松本きみ枝 遠嶺 200504
河豚雑炊とはおかはりの憚られ 岩田公次 ホトトギス 200506
かまどうま蕎麦雑炊をもてなされ 原田達夫 虫合せ 200506
開店の女將江戸つ子ふぐ雑炊 玄内栄 帆船 200507
雑炊や被災地に生き行く仲間 稲畑汀子 ホトトギス 200511
鮎雑炊すすつて暑気を払ひをり 柴田正子 築港 200511
牡蠣雑炊ふと潮の香の口中に 宮川典夫 200601
嫁姑雑炊で昼すませけり 黄川田美千穂 200602
雑炊の飯粒透くや戸の開きて 松井倫子 火星 200603
河豚雑炊食すやまだまだ死ねまへん 中島陽華 200604
外泊の許可を得し夜のおじやかな 田中みのる 火星 200604
河豚雑炊蒸らしの二分長きかな 島田宣子 八千草 200607
牡蠣雑炊好み昨日も又今日も 大橋敦子 雨月 200702
潮騒の若狭の宿や蟹雑炊 木暮剛平 万象 200703
仏飯のまじる雑炊ひとり膳 池田かよ ぐろっけ 200703
土鍋にて卵雑炊発芽米 赤座典子 あを 200703
一灯に孫子洋犬味噌雑炊 小林輝子 風土 200704
おくびにも出さぬ反骨ふぐ雑炊 山元志津香 八千草 200705
風荒らぶ夜や島酒と麦雑炊 綱川恵子 万象 200802
父在りしなばと雑炊吹き冷ます 岩木茂 風土 200804
蟹雑炊頬かがやきて聖家族 岡有志 ぐろっけ 200804
すつぽん雑炊母譲りなる土鍋に煮る 安井和子 200804
病人と共に畷るやにら雑炊 河井富美子 ぐろっけ 200805
雑炊のあと何となくにぎやかに 鷹羽狩行 200812
雑炊の一日があり明日に生く 中島玉五郎 200902
温まる藷雑炊に親しめり 青垣和子 雨月 200902
母在し娘は娘かき雑炊 村上ひで香 炎環 200903
雑炊の湯気の向うに夫あるや 助口弘子 火星 200903
文明の世に雑炊といふ文化 竹下陶子 ホトトギス 200905
鍋敷は土鍋の蓋や韮雑炊 天野美登里 やぶれ傘 200906
吹き冷ます雑炊に児のじれゐたる ことり 六花 200911
売り物にならぬ十尾を鮎雑炊 小阪律子 ぐろっけ 200912
雑炊に玉子を花と解く男 田所節子 201002
果てしなき景気の話ふぐ雑炊 三羽永治 遠嶺 201003
団欒の締めは完食河豚雑炊 松田和子 201003
九頭竜の月の明るき牡蠣雑炊 山田春生 万象 201004
牡蠣雑炊目鼻一つになる齢 芝孝子 末黒野 201004
天地の具を荘厳しおじやかな 柳川晋 201104
父よりの簡素貫き来し雑炊 竹下陶子 ホトトギス 201005
雑炊が締めつ括りの誕生日 守屋井蛙 酸漿 201101
山国の日脚は早し鮎雑炊 藤岡紫水 京鹿子 201103
干満の差なき与謝なる鴨雑炊 本城布沙女 雨月 201103
雑炊に火を入れてもう一と仕事 稲畑汀子 ホトトギス 201112
そこそこの年金ぐらし韮雑炊 鈴木一三 末黒野 201202
雑炊をあつあつ言うてひとりなり 米澤光子 火星 201202
荒るる海見てきし夜の河豚雑炊 楠原幹子 201203
ふたたびは無し雑炊を吹き合ふは 井上信子 201203
飢餓の日や刻み大根浮く雑炊 有本南陵 ろんど 201203
雑炊のほてり大事と早寝せり 藤岡紫水 京鹿子 201203
雑炊にかくし技あり鍋奉行 三枝邦光 ぐろっけ 201203
雑炊を締めとする頃児は眠り 粟倉昌子 201204
雑炊に玉子の黄身を落としけり 久世孝雄 やぶれ傘 201204
雑炊を食べて元気になりました 稲畑廣太郎 ホトトギス 201212
葱雑炊なんぞに涙することも 山尾玉藻 火星 201212
鱈雑炊吹くや写楽の口となり 加藤峰子 201302
雑炊にしかと臓腑を労りぬ 大橋晄 雨月 201302
藷雑炊戦時の母のあの姿 能勢栄子 201303
ゆんでにギブス牡蠣雑炊を匙で食ぶ 伊勢きみこ 火星 201303
弁柄の花街抜けて牡蠣雑炊 松本恒子 ぐろっけ 201303
開け閉てに湯気の乱るる河豚雑炊 前田忍 火星 201304
河豚雑炊やよ正論の通りけり 土居通子 ろんど 201305
何してもひとり一椀の茶雑炊 井上信子 201401
雑炊や上座下座に灯の置かれ 柿沼盟子 風土 201402
宴会の続く夫や菜雑炊 上月智子 末黒野 201403
二度三度吹きて雑炊渡しけり 笹村政子 六花 201403
鍋あとの雑炊楽し旨き味 佐々木和子 201404
雑炊をもてなしとする器なり 中原吟子 雨月 201404
丹田の河豚雑炊の温みかな 山田夏子 雨月 201404
感謝満つ一日の締めは雑炊で 伊吹之博 京鹿子 201503
河豚雑炊松うらうらと晴れてをり 雨村敏子 201504
あの頃と云へば戦中葱雑炊 佐川三枝子 201504
雑炊や貴賎を間はず今昔 高木典子 雨月 201603
雑炊や急くことのなき齢にて 黒滝志麻子 末黒野 201603
牡蠣雑炊吹いて小言を聞き流す 斉藤マキ子 末黒野 201603
雑炊のすつぽんに声弾みたる 江島照美 201604
鶏雑炊締め切り明日に迫りをり 風間史子 201607
雑炊や戦後史一つ書き上げる 沼田巴字 京鹿子 201610
牡蠣雑炊父を越えしは齢のみ 間宮あや子 馬醉木 201701
河豚雑炊囲み失ふ目鼻かな 橋添やよひ 風土 201702
座の締めは土鍋に噴きし河豚雑炊 山本雅子 馬醉木 201703
忘年会締は河豚の雑炊で 大日向幸江 あを 201712
国盗りの地にほろ苦き鮎雑炊 森岡正作 201801
さつきより牡蠣の小さくなる雑炊 きくちきみえ やぶれ傘 201711
屋久杉の箸のかるさよ鳥雑炊 田中藤穂 あを 201802
ときめいて河豚の雑炊蓋開ける 溝渕弘志 六花 201803
熱々の雑炊眼鏡曇りけり 濱野新 やぶれ傘 201904
雑炊のふんはり炊けて夜の黙 鈴木崇 201905
蟹雑炊人それぞれの思いこめ 渡辺節子 201907
桂郎の余生をもらふ牡蠣雑炊 神蔵器 風土 201912
みづうみの闇ひたひたと鴨雑炊 南うみを 風土 202002
居酒屋の古びしメニュー味噌雑炊 天野美登里 やぶれ傘 202003
居酒屋の旨き雑炊鍋のあと 廣田幸子 末黒野 202004
酔ひつつも河豚雑炊の鍋奉行 浜崎素粒子 ホトトギス 202005
父の忌や終の食事の鮎雑炊 岡本尚子 風土 202009

 

2020年12月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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