夕化粧    28句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
湯の町の橋の袂の夕化粧 木村てる代 俳句通信 200010
たそがれを香りで告げる夕化粧 山本涼 銀化 200109
母の背に眠る幼や夕化粧 海上俊臣 酸漿 200110
紅をさす風蝶草の夕化粧 大山妙子 酸漿 200111
茗荷の香残る指先夕化粧 古川利子 200312
美人妻の家塗り替はり夕化粧 松崎鉄之介 200509
夕化粧寺をかこひて白ばかり 松崎鉄之介 200509
夕化粧朝まで艶をたもちけり 松崎鉄之介 200512
咲きつつも実をこぼしつぐ夕化粧 松崎鉄之介 200611
銭湯の記憶幼なき夕化粧 岡本眸 200709
夕化粧咲き出づる頃風立ちぬ 醍醐季世女 200711
夕化粧朝の雨にて褪せにけり 松崎鉄之介 200711
郵便を待ちて外に出づ夕化粧 井口初江 酸漿 200811
夕化粧競つて匂ふ路地の闇 神崎あい 遠嶺 200812
川原まで月をみにゆく夕化粧 谷村幸子 200812
坂多き湯の町裏の夕化粧 井口初江 酸漿 200912
生き甲斐を待つ「遠嶺」誌や夕化粧 林友次郎 遠嶺 201001
夕化粧てふは縁なし月見草 中村ふく子 201110
今年また道を狭めて夕化粧 菅野日出子 末黒野 201211
それぞれに生まれて生きて夕化粧 鈴木としお 春燈 201212
夕化粧大地に湿り宿りけり 椿和枝 201212
またの名を妻がしりゐて夕化粧 中川句寿夫 あを 201610
面打ちの木屑とび散る夕化粧 山田春生 万象 201610
下町の古き銭湯夕化粧 津川かほる 風土 201611
またの名を妻が知りゐて夕化粧 中川句寿夫 ここのもん 201705
夕化粧の香がして家が近くなり 近順紀予 202011
夕化粧いろ取り取りの通勤路 塩見かず子 京鹿子 202212
路地暮れて際立つ匂ひ夕化粧 大川暉美 末黒野 202301

 

2023年10月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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