ゆく秋 3   18句

行く秋のざらざらとして猫の舌    坪内稔典

作品
作者
掲載誌
掲載年月
行く秋や星座にまざる峰里の灯 石原孝人 京鹿子 202201
行く秋や序列の変はる姉妹 中上馥子 春燈 202202
行く秋や日向を過ぐる鳥の影 善野行 六花 202202
逝く秋を鍵盤にのせ別れの曲 渡辺節子 202202
ゆく秋や会ひたしと言ひ交はしつつ 今橋眞理子 ホトトギス 202203
ゆく秋や声しみじみと聞く電話 今橋眞理子 ホトトギス 202204
行く秋の風に疲れし一人旅 森田明成 202205
太山寺脇の行く秋惜しみけり 山田六甲 六花 202209
行く秋の瀬音高まる滑川 青柳雅子 春燈 202212
行く秋や吾の行方のさだまらず 沼田桂子 春燈 202212
行く秋や目覚めの空を見て飽かず 安立公彦 春燈 202301
行く秋や嬶の愚痴聞くきのふけふ 小林文良 春燈 202301
行く秋に呼び止められて振り返る 千田百里 202301
ゆく秋や嵯峨野泊りといふ静寂 和田照海 京鹿子 202301
行く秋の背びれを見せて泳ぐ鯉 黒澤次郎 やぶれ傘 202302
行く秋の電子レンジに点く灯り 小泉里香 やぶれ傘 202302
逝く秋の針と糸買ふ宿場町 小田嶋野笛 末黒野 202302
福招く人に副ひけり秋が行く 沼田巴字 京鹿子 202310
行く秋→1

2023年10月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。