夜 露      25句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
学寮の一燈ともる夜露かな 福間慶子 俳句通信 199910
送り出て夜露に濡れて戻りけり 稲畑汀子 ホトトギス 199910
仰ぐ星夜露の粒の大きさに 宮津昭彦 199912
甲板の夜露は空へ逃げて行く 塩見恵介 虹の種 200005
高原の夜露に濡れて月落つる 稲岡長 ホトトギス 200303
畑を終へ夜露のサドル拭ひけり 乾フジ子 雲の峰 200311
芋の葉の夜露瀬音もゆるびたり 瀧春一 菜園 200509
夜露降るリズムを刻む北斗星 石森理和 あを 200611
鈴虫の鈴か夜露の散る音か 高橋将夫 200902
薪積みし上に夜露のしとどなる ことり 六花 200909
表札は宇涯の遺墨夜露降る 能村研三 201010
母の黙夜露したたり始めたり 久津見風牛 201012
釣糸の餌は夜露よ西鶴忌 延広禎一 201209
夜露濃き畦を称名夜念仏 室伏みどり 雨月 201211
無花果の夜露のうちに熟しゆく 中根美保 風土 201301
九十の母と夜露にのこされし 柴田佐知子 201302
朝露の道の夜露を戻りけり 田中文治 火星 201312
肌にふれ霧は夜露となりにけり 高橋将夫 201402
いく度も夜露に濡れて戻りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509
朝露が夜露となつて戻りたる 高橋将夫 201512
昭和史を読み返す夜露しとど 松本幸男 万象 201612
沈黙や夜露に足の濡るるまで 坂入妙香 春燈 201701
夜露降る不意に老舗の店じまひ 能村研三 201810
朝露に祈り夜露に祈る山 和田華凛 ホトトギス 201903
朝露に日光夜露には月光 高橋将夫 202111

 

2022年9月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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