宵 宮      208句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
宵宮や稚児の鉾座に許されて 本城布沙女 雨月 199910
募れ泥む時宵宮の昂りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200005
宵宮や引き戻してはひよこ売る 小倉行子 風土 200010
宵宮の出店に犬がつながれし 木野本加寿江 火星 200110
万太郎の住みゐし路地も宵宮なる 小山梧雨 200208
宵宮のお面の前で動かぬ子 森本信子 築港 200310
宵宮の雫してゐるさるをがせ 山尾玉藻 火星 200408
みくさ祭宵宮朱き灯を連ね 河合佳代子 栴檀 200409
宵宮の杉の根方に日の射せり 及川茂登子 対岸 200510
宵宮の神楽真つ赤な男面 岡崎桂子 対岸 200511
八月も末の宵宮の遠囃子 鈴木榮子 春燈 200610
これも福なり宵宮のえびす晴れ 馬越幸子 ぐろっけ 200703
宵宮へ舟で着きたる子どもかな 百瀬七生子 海光 200705
宵宮へ案内所奥の仮寝かな 横井博行 万象 200707
宵宮の町に入りける旅鞄 大城戸みさ子 火星 200708
宵宮の越後のこごみまさをなる 浜口高子 火星 200708
宵宮詣節付けて子等護符売れり 門田陽子 200710
宵宮へ繁昌亭のふれ太鼓 磯崎清 200710
宵宮や足にやさしき母の下駄 林八重子 馬醉木 200711
宵宮は雨となりけり一の酉 小黒加支 酸漿 200802
宵宮は嫋々たるや笛の音も 木村茂登子 あを 200907
田の神の宵宮に慈雨の降臨す 木村茂登子 あを 200907
宵宮の地割はなしの手打らし 荒井和昭 200908
宵宮や石鹸の香とすれ違ふ 紀平吉勝 末黒野 200910
宵宮の地車囃子狂ふごと 島貫寿恵子 雨月 200910
宵宮や吉と出でたる繭みくじ 大西八洲雄 万象 201008
宵宮の灯の一力や人群れて 山本耀子 火星 201010
宵宮や娘太鼓の桴捌き 和田森早苗 201011
親の下駄子の下駄音の宵宮かな 松本俊介 春燈 201110
宵宮や暗きところを水流れ 戸栗末廣 火星 201110
宵宮のなぜかさみしき祭笛 木村茂登子 あを 201207
宵宮のおほかたは浮き屑金魚 深澤鱶 火星 201208
宵宮の提灯の家つづきけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201210
宵宮の京を過ぎたるのぞみ号 小林成子 火星 201210
宵宮の舞台ほどよき風を受け 大島英昭 やぶれ傘 201212
曲芸のある宵宮の舞台かな 瀬島洒望 やぶれ傘 201309
笹箒束ね宵宮の川辺ゆく 小林成子 火星 201310
ビルの間に雲の湧きゐる宵宮かな 小林成子 火星 201310
宵宮や多目に使ふ煮切酒 深澤厚子 馬醉木 201408
恋人を目で追ふ子ある宵宮かな 王岩 あを 201507
宵宮や若い衆の履く女下駄 中野さき江 春燈 201608
宵宮の灯りてよりの佳境かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705
夏落葉天満天神宵宮なり 加藤みき 201708
宵宮のだんじり太鼓地より湧く 大沢美智子 201710
肩車して宵宮をひと巡り 秋山信行 やぶれ傘 201710
宵宮や北前船の名残雛 沼澤石次 馬醉木 201905
宵宮を寝惜み風の隅田川 平子公一 馬醉木 201910

 

2023年7月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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